【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。   作:炎の剣製

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更新します。


0176話『ルイの改装、そしてごーちゃん!』

 

 

 

 

秋刀魚漁の支援も継続して行っているけど今日はとある艦娘がとある練度まで達したので一気に改装を行おうと思っている。

その艦娘とはルイージ・トレッリだ。

最近になってやっと練度をまともに上げられる状態にまで漕ぎ着けられたので少しずつだけど上げていっていたのだ。

それが今日、やっとの事で練度を55まで上げることが出来たのでこうしてルイを連れて改装室までやってきたのである。

 

「ねぇねぇ、ammiraglio? 今日はやっとあたしも改装できるんだよね?」

「ああ、そうだ。今まで初期状態のままで少し苦労していたけどやっとの事最終段階まで改装できるからな」

「そっかー。それじゃあたしもこれで正式に日本の潜水艦になるんだね」

「その通りだ。でも別にイタリア艦のみんなと仲良くするのを止めろとかは言わないから安心してくれ」

「うん。そこら辺はもう今までのammiraglioの行動を見ていれば分かるから大丈夫だよ。はにゃはにゃ~」

 

ルイはそう言って独特の笑い方をした。

うん。これならまぁ大丈夫かな……?

 

「それじゃ明石。ルイの改装を頼んだぞ」

「お任せください! ルイちゃん、それじゃもう改装室に入ってもいいからね?」

「はーい!」

 

それでルイは改装室へと入っていった。

そして、

 

「提督。今回は三段階の大掛かりな改装になりますから色々と覚悟していてくださいね?」

「わかった」

 

明石が懸念しているのは改装した事によって名前や姿も変わるから今まで通りにはいかないという事を言っているのだろうな。

それで準備が整うまで待っている時だった。

 

「あ、提督さん! まだルイちゃんの改装は終わっていない!?」

「リベッチオ? ああ。まだ終わっていないけど……」

「よかったー。間に合ったよー」

 

どうやらリベッチオはルイの改装の話を聞いて急いで改装室まで来たらしい。

見れば他のイタリア艦のみんなも続々と改装室へと入ってきた。

 

「提督。ついにルイが改装しちゃうんですね。日本の艦になってしまうのは少し寂しいですけど、それでもルイは私達の家族ですから安心して提督に任せますね」

「大丈夫だよ、イタリア。別に日本艦の考えに矯正しようとは考えていないから。改装が済んでも今まで通りにルイに接してあげてくれ」

「はい。もちろんです」

 

それでイタリアは笑みを浮かべる。

するとイタリアの横でローマが、

 

「でも、ルイが改装して日本艦になったらどんな姿になるのかしら……?」

「ローマさん。おそらくスク水になってしまうんじゃないですか?」

「ポーラもそう思います~。ユーちゃんもスク水になってましたからー」

 

ローマの発言にザラとポーラがそう続く。

私もそこは少し懸念しているところなんだよな。

ルイの黒い水着のままなのかはたまた日本独特のスクール水着になってしまうのか……。

 

「ですが、なにはともあれルイさんが強くなるのは歓迎だと思いますよー。改装が終わりましたらよしよししてあげないとですねー」

 

アクィラがぽわぽわしながらそんな事を言っていた。

うん、そうだな。私としても戦力強化に繋がるのだからそこら辺は歓迎だ。

そして準備が整ったのか明石から「提督ー、準備が出来ましたよー」という声が聞こえてきたので私は目の前の改装ボタンを押そうとする。

 

「あ、提督さん。リベが押してもいいかな?」

「いいけど押したが最後、もう後戻りはできないぞ?」

「わかってるよー。大丈夫、どんな姿になったってルイちゃんはリベのお友達だから!」

「そうか。それじゃ後は頼んだぞ」

「うん、任せて!」

 

それでリベッチオが改装ボタンを勢いよく押した。

そして改装室の中から光が漏れてきて今頃中ではルイが妖精さんの手によって改装されているのだろうな。

しばらくして光は収まってきて改装中のランプが消えた。

そして改装されたルイが扉から出てくる。

 

「きゃああーーー!? ルイちゃん!?」

 

だけどそこでイタリアの叫びが上がった。

 

「えっと……改装されたルイージ・トレッリ改め……えっと、なんだろう、もうごーちゃんでいいや」

 

ルイ改めてごーちゃんがそう言って紹介をするけど問題はそこではなかった。

スク水になるのはある程度予想していた私達だけどまさか白スク水姿になるとは予想の上を言っていた。

 

「……なるほど。これが日本の魔改造の結果なのね。実に変態的だわ」

「あ、あはは……。まぁなっちゃったものは仕方がないですよ」

 

急いでイタリアがルイにタオルをかけている光景を見て静かにローマとザラが言葉を発していた。

 

「うん。私もその意見には賛成だな。まさかこんな水着になろうとは……」

「でも、ルイちゃんには似合ってると思うのはどうしてだろう……?」

「リベッチオ、それはですねー。ルイの能天気な性格が反映されてるからじゃないですかー?」

「ポーラも少しばかり驚きましたー。でも確かマルユーも確か白かったですよねー……?」

 

そうだな。確かにまるゆも白いスク水だったけど最初からだったからある程度は許容していたけど改装してこの姿になるとは思わないじゃないか。

それで大本営にこれはどういう事かと言いたい気持ちで一杯だった。

まぁそんな私のどうでもいい気持ちは横に置いておくとして、

 

「まぁ、ごーちゃん。これからも頑張ってくれ」

「うん! ammiraglio、任せてよー。はにゃはにゃ~」

「て、提督ー……本当にこれでよかったのでしょうかー……?」

 

イタリアが少し涙目でごーちゃんの心配をしているけど、

 

「もうなるようにしかならないだろう。諦めてこのまま運用していこうか」

「はい……。でも! ルイ!?」

「な、なに……? イタリアさん?」

「海に出る時は構いませんけど鎮守府にいる時は上着を着用してね!」

「わ、わかったよー……イタリアさんも心配性だなー」

 

それで少し困っているごーちゃんの姿がそこにあった。

もしこんな感じでよその鎮守府から視察に来た提督に無断で連れてかれでもしたらイタリア艦のみんなならまだしも潜水艦のみんなも激怒するかもしれないからな。

もちろん私もその時は相応の態度で挑むけどな。

問題があるとすればごーちゃんが自分の恰好に疑問を抱いていないところか。

これから情緒教育もしていった方がいいなと私は考えていた。

 

 

 




ルイージが練度が達しましたので一気に改装しました。(ちゃんと中破もさせましたよ?)
少し犯罪チックな恰好ですから少し心配ですよねー。
まぁ本人はあまり気にしていないようですけど。



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