【完結】戦艦榛名に憑依してしまった提督の話。   作:炎の剣製

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更新します。


0147話『嵐の練度上げと演習を終えて…』

 

 

 

 

新しい艦娘達ももう全員着任して日が経過してきたので落ち着きも見せてきている時に私は通常任務に移行していた。

事務処理に関してはまた大淀二人とともに頑張って作成した。

前回の時の経験もあって前よりは早く終わらせられたと思う。

やっぱりこまめに記録を付けておくと二度手間をしないで済むよね。

今回は一海域ごとに記録を打ち出していたからなんとかなっていた。

私は学生の頃は夏休みの勉強とかは中間くらいで時間をかけて終わらすタイプだったからそれも相まって追い込まれるという事もなかったんだよな。

まぁそれはともかくまだ作戦は続いているけど私達の鎮守府は再び資材貯めやら練度上げを集中的に行っていた。

その筆頭が現在練度を上げている嵐だった。

よく演習では嵐(練度64)を旗艦にして戦艦二隻枠に後まだうちではカンストしていない戦艦の武蔵(練度94)と育て始めているリシュリュー(練度52)を配置、空母二隻枠にはグラーフ・ツェッペリン(練度97)にリシュリューと同様に育て始めたアークロイヤル(48)を配置、最後にもう一隻駆逐艦の春雨(練度48)を配置している。

現在、嵐の練度は64だ。

だからもう少ししたら目標の70に到達するだろうことを見越して春雨の練度も上げているわけだし。

今回の大規模作戦で新たに駆逐艦の狭霧、天霧、旗風の三名が加入したのでその三人も含めて後駆逐艦が練度が70に達していないのは32名だ。

嵐がもうすぐ達する事も考えれば31名になる。

次の作戦までには少なくとも10人以下にまでは数を減らしておきたいものだと考えている。

そんな事を色々と考えていたら、演習が終了したのか帰投ラッパの音が鳴り響いてくる。

それで私はみんなを港まで迎えにいくことにした。

港に到着すると嵐が笑顔を浮かべながら、

 

「なぁなぁ武蔵さん。今日の俺はどうだったかい?」

「そうだな。練度も上がってきて命中率も上がってきているのではないか?」

「そっかー! へへっ、やったぜ!」

「春雨はいかがだったでしょうか……?」

「春雨は、そうだな。まだまだ狙いが甘いからもう少し練度を上げていこうか」

「わかりました。春雨もこれからもっと頑張りますね!」

「おう、頑張れよ! 俺も頑張るからさ!」

 

そう言って三名は和気あいあいとしている。

一方で残った海外艦の三名はというと、

 

「……アークロイヤル。まだまだ貴殿の艦載機たちの狙いは甘いところがあるな」

「わかっているわ、グラーフ。まだまだ練度を上げていかないとな」

「わかっているならいいんだ。……それとは別としてビスマルクに発艦する時のあの精密度はどう説明するんだ……?」

「リシュリューも気にナリマス。よくビスマルクに発艦させていますけど、正直に言ってあの攻撃の命中率は異常ですネ」

 

リシュリューとグラーフはそこが気になるらしくアークロイヤルに聞いていた。

それにアークロイヤルは少し悩んだ仕草をした後に、

 

「うーん、そうだな。一種の愛情ゆえの命中率とでもいえばいいか?」

「そうだったな……ビスマルクとは過去に色々とあったのだったな」

 

それでグラーフはため息を吐いて、リシュリューは苦笑いを浮かべていた。

そんな二組に分かれて話している一同に私は近寄っていった。

 

「みんな、演習お疲れさま」

 

私はそう言って人数分のタオルと飲み物を差し出した。

それで嵐がいの一番にそれにありついて、

 

「司令! ありがたいな! ちょうど喉が渇いていたんだよ」

 

そう言って嵐は一気に飲み物を飲み始める。

それにつられて他のみんなもタオルと飲み物を受け取ってそれぞれ疲れを癒している。

そんな時だった。

先に休憩を取っていた嵐が私にある提案をしてくる。

 

「なぁなぁ司令」

「なんだ、嵐……?」

「俺の練度もそろそろ目標の70に近くなってきただろ?」

「うん、そうだな」

「それでなんだけど、俺が練度が達したら他の四駆のメンバーも育ててやってくんねーか?」

「もちろんそのつもりだけど、今現在嵐の次に旗艦の予定をしているのは春雨だからサブで萩風でも構わないか? 四駆というと野分はもう練成は終わっているしな。そして舞風に関してはもう少し遠征で練度を上げていってもらいたいしな」

「それでいいよ。のわっちはまぁいいとして、萩ぃもそろそろ役に立ちたいとか前に言っていたからな。逆に舞は踊りを集中してやっているからあんまり練度上げに関しては積極的じゃないしなー……」

 

それで嵐はため息を吐いていた。

舞風はなー……遠征から帰ってくるとよく暇をついては那珂と一緒に踊りの練習をしているからな。別にそれが悪いと言っているわけではないんだけどな。避ける練習にもなっているわけだし。

まぁ、うちの艦隊も大所帯になってきたから待機組も増えてきているので時間を有効的に使おうという艦娘も少なくはない。

実際私も何人かの艦娘と畑仕事に精を出しているからな。

 

「嵐。なんなら今日は一気に練度を上げてしまおうか? 嵐を巻き起こしたいだろう?」

「それはいいな! もうそろそろ演習も飽きてきたからリランカ島で潜水艦狩りでもやるとするか!?」

 

そう言って嵐はニヤリと笑みを浮かべていつも手で転がしている爆雷を何回もいじりながら楽しそうにしていた。

対潜が得意というからさぞ早めに先制対潜が出来るだろうと思ったんだけど最低でも嵐は練度90以上にならないと先制対潜ができないしな。ま、気楽にやっていくしかないだろうな。

それで私はみんなに話しかけるように声を大にして、

 

「それじゃみんな。それぞれやる事はあるだろうけどまずは朝食を食べに行こうか。演習帰りでみんなもお腹が減っているだろう……?」

「それはいいな。提督よ、私は結構食べるからな。覚悟しておけよ?」

「ははは……。あまり間宮さんには迷惑をかけるなよ武蔵」

「ああ。そこら辺は熟知しているから大丈夫だ。安心しろ」

 

それで私も安心している一方で、

 

「Japanのワショクはとてもヘルシーだから楽しみだわ」

「その通りデス。リシュリューも様々なフランスとは違った文化の食事は楽しみの一つです」

 

アークロイヤルとリシュリューも間宮さんの料理にもうハマっているようだな。

そんな感じで私達は食堂へと向かっていくのであった。

今日もいい一日でありますように……。

 

 

 




今回は現在の演習でのおもな編成で嵐中心に書いてみました。
そのうち四駆での話も書きたいですね。



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