FGOってデータが引き継げないときっとこんな感じ 作:ピリの唄
「あー、やっぱりかー」
「・・・・・・これはどういうことでしょうか」
立香とマシュがアルトリアの尋問場所にたどり着いた時、既に場はやっぱり混沌としていた。
机を挟んで士郎とアルトリアが座っている。
士郎の後ろには大勢いるが、アルトリアの後ろには誰もいない。
「シロウ!私はやっていません!私がそのようなことをすると思いますか!?」
そう叫んだのは真名アルトリア・ペンドラゴン。正真正銘、ブリテンを守っていた騎士の王である。
清く正しい、騎士王のアーサーその人だ。
円卓最強の(決して最高ではない。むしろ色々と酷い)騎士に妃を寝取られたり、「人の心がわからない」とか弓の名手(盲目な人妻スキー)に言われたり、反抗期の息子(ただし性別は女)に反逆されたりしているが誇り高い騎士王である。
世界線によっては冬木で餌付けされてたり、こたつの魔力に敗北したり、仮○ライダーの変身ポーズを覚えてたりするが騎士の王である。筈。
そんな卑しい真似などしない。多分。
だが、話している相手はミスター唐変木。S級フラグ増築師のブラウニーである。
何よりもアルトリアの駄目なところをかなり知っていると言っても過言ではない。
「ごめん、セイバー。でも、しないとは言い切れない・・・・・・」
「シロウ!?」
ショックを受けた顔をするアルトリア。
思わず視線を別の方向へと向けるアルトリアのことを知るマスターとサーヴァントたち。
「そうです、アーチャー!何かを知っていた貴方なら私が無実だと証明出来るのでは!?」
アーチャー(エミヤ)に向けて問うアルトリア。
千里眼を持っている金ぴかアーチャーも知っているだろうが、そっちのアーチャーではない。
まず、現在藤丸の肩を叩きながら大爆笑している金ぴかと話すつもりなど一切ない。
「・・・・・・すまないセイバー。君の普段の食べっぷりを見ていると否定できる要素が無くてな」
「アーチャー!?」
実際には何もしていないアルトリア。
しかし誰も冤罪だとは思わない。
前回のイベントを知っているエミヤも犯人がアルトリアと言われたら否定することができなかったのだ。
だってイベントで関わる際には基本的に腹ペコ王だもの。アルトリア・オルタなら一瞬は考えたかもしれない。
正直、DEBUがカルデアに居ない今、団子泥棒の容疑者筆頭である。
「そ、そうです。リツカ!貴方なら!」
そう言ったアルトリアの視線の先には尋問の途中にマシュと一緒に来た立香と爆笑しているギルガメッシュの隣に所在なさげに立つ藤丸。
「「どっち?」」
カタカナなら二人ともフジマルリツカである。
漢字は違っても同音の二人である。
基本的に名前をカタカナで呼ぶアルトリアだからこそ起こってしまった悲劇もといこの状況なら喜劇である。
あと二人ともフォローをいれるつもりはない。というか、あまり関われていない藤丸にはフォローをいれることすら出来ない。
ちなみにだが、この後ダ・ヴィンチちゃんがレイシフト関係の話をしに来るまでは、アルトリアの疑いが晴れることはなかった。
皆がアルトリアをどう思っているのかがわかりそうだった。
**
「うーん。ルーラーとマスターが居なくなっちゃったのになんでボクはここに居るんだろう?」
そこは修復された筈の第一特異点。
一人と一匹は首を傾げていた。
そもそも歴史の転換点、広い範囲の特異点が一瞬で消えてなくなる訳ではない。
末端からゆっくりと、とてもゆっくりと修復されていくのだ。
歴史に影響を与えることはないため、更に修復されつつあるためにカルデアも気にすることはない。
だが、チェイテ城シリーズ、テメーらはダメだ。
「まあ、いっか!」
満月がその人物の理性を普段よりも奪っていた。
ようするにポンコツ化が進んでいた。
細かいことは気にしない。
「少し探索でもしようか、ヒポグリフ!」
高く嘶くことで返事を返すヒポグリフ。
そして少女にしか見えない少年は幻獣と共に第一(イベント)特異点に参加する。
「ん?よう!アストルフォじゃねぇか!久しぶりだな!」
「ん?うぇええええ!?王さま!?え?あれ?なんで!?」
前回には居なかったかなり特殊なサーヴァントを追加して。
近況報告ー
色々と忙しさがあったことと、
携帯、破損
FGO引き継ぎコード撮り忘れる。
以上!
結果として燃え尽きてました。
あと友人のイリヤ(にしか見えないサーヴァント)を自慢され絶望してました。
チクショウ!!
が、画面さえ直ってデータの引き継ぎが出来れば!!
三度めの修復とか絶望しかないぞ!?
あ、遅くなるかも知れませんが決して逃亡はしませんのでこれからもよろしくお願いいたします!