FGOってデータが引き継げないときっとこんな感じ 作:ピリの唄
士郎と慎二が桜に色々とシボラレテいるころ。
そう、藤丸を食堂に呼び出した所長の一言から始まった。
「貴方たち二人がどこまで、何を知っているのかを少しだけ確認しておきたいんだけど」
食堂にはオルガマリー以外に、呼び出しを受けた藤丸(何故か疲労している)、冬木から来たメンバー(士郎、慎二、桜を除く)、食事をしていた立香(うどんではない)に付き添っていたマシュ、ランサー、エリちゃん。そしてサボりのロマニがいた。
「あー。確かにね」
そしてオルガマリーの言葉をショートケーキを食べながらロマニが同意する。
そう、藤丸立香(ぐだ子)と藤丸立花(ぐだ男)の二人は(片方が一般人か怪しいが)一般人枠だ。
ならばこの二人にどれだけの知識があるのかを確認しておくことは必要なことだ。
ちなみに、冬木から来たメンバーに関しては魔術に対する知識は問題ない為に一時的に放置している。
だが、
「その、ずっと気になってたんですけどサーヴァントって何ですか?」
「え!?そこからかい?」
記憶を引き継いだ立香と違って藤丸は何も知らなかった。
**
藤丸を除くその場にいた全員が唖然としていた。
「ねえ、貴方、サーヴァントはわからなくても聖杯ぐらいは知ってるでしょ?」
思わずといった様子でオルガマリーが訊ねるが、
「せいはい?制覇・・・胃?食べ放題のことですか?」
「うん、ちょっと黙ってて」
頭痛がしてきたのか頭をおさえるオルガマリー。
そして恐る恐る立香にも訊ねる。
「女の方の藤丸、貴女はわかってるわよね?」
「特異点をつくっている聖遺物で、願いを叶える万能の願望器です」
「・・・・・・そうね。よかったわ」
まあ、先程の一般人よりはわかっていると言える。そしてカルデアの仕事としてはそれで充分かもしれない。
「他にも」
「あら?まだあるの?」
一般人としてはもう充分知っていると言えるのだが。
「無限に食糧を造り出すこともできて」
「ええ、まあ出来るわね」
意外と知っているではないか。
一般人の割りには知識がある気が・・・・・・
「サーヴァントに使うと限界突破(レベル100まで)出来ます」
「ごめん、ちょっと何言ってるのかわからないわね。え?待ってそれ、本当に聖杯?」
知識が変な方向に偏っている。
オルガマリーには理解の出来ない世界線の聖杯にしか聞こえない。
だが、立香は真面目な顔をしている。
冗談で言っているよりもタチが悪かった。
「ね、ねえ貴方たち?聖杯って本当に・・・・・・」
立香の言葉が正しいのかサーヴァント達の方を確認の為に見るが、彼らの聖杯についての知識とも違うのか無言で首を横に振っていた。
「どうなってるのよ・・・・・・」
半端にオルガマリーの知る正しい知識が混ざっている。
やはり、タチが悪かった。
***
「えー、コホン。それでは先輩たち、勉強の時間ですよ?」
「こんなところでも勉強か・・・・・・」
「私はちゃんと答えたのに・・・・・・」
マシュの言葉に暗い雰囲気をまとったままの二人。
まあ、二人に自業自得感はあるので仕方ない。
「その、お二人には聖杯についての知識だけでもと言うことですので」
「そ、そっか」
マシュの慰めで藤丸は少しだけ安堵する。
だが、立香は首を傾げながら独り言を呟き、話を聞いていなかった。
「もしかしてデミ・サーヴァントも含めたのが悪かったのか。確かに初めてをマシュにあげなかったけど・・・・・・。でもそれはデミ・サーヴァントだったからあげる訳にもいかなかっただけだし」
立香の呟きを聞いて真っ赤になるマシュと藤丸。
「な、なななな、な!?」
「え、もしかして二人はそういう関係なのか!?」
藤丸、現実世界で百合を見るのは初めてだ。
しかも美少女に分類されるだろう二人だ。
思わず生唾を飲み込んでいた。
悲しいことに、彼も、男だった。
つい先日まで高校生の真っ盛りの男だった。
「ち、ちちちち、違います!」
疚しいことは何もないのに動揺してしまうマシュ。
そしてこの状況を起こした張本人の立香は二人の様子を見て首を傾げている。
「ねえ、どうしたの?」
「せせせせせ、先輩!?ひ、否定してください!」
「え?何を?」
独り言を聞かれていたことを知らない立香は疑問符を浮かべる。
だが、その事が更に状況を混沌した方向に加速させていく。
「否定するつもりがない、だと?」
「いや、だから何が?」
結論、先輩のせいで勉強どころじゃなくなりました。
あれ?おかしいな?どうしてこうなった!?
あ、藤丸君のサーヴァントアンケートはもう少しで締め切りますよー
そして近況報告ー
イベントで式ちゃんゲット!
そして何となく十連しましたー
浅上遠野さん、アタランテ、剣式ちゃんが来ましたー
これで剣式ちゃんの宝具レベルが2になりましたー
あれれー?
物欲センサーというか、書いてない子達ばかりなのですけど?