FGOってデータが引き継げないときっとこんな感じ 作:ピリの唄
ハッピーバレンタイン!
チョコを貰う予定もチョコを渡す予定もない作者です!
代わりとなるかわかりませんがお話のプレゼントだー!
チョコと関係ないのですけどね!
慎二に案内された部屋は士郎の予想を裏切り、本当に綺麗に整えられていた。
「ほら、どうだよ衛宮」
「驚いた。慎二の部屋じゃないみたいだ」
「どういう意味だよ、それ」
桜に手伝ってもらったのではないかと疑うレベルで片付いていた。実際はその通りだったのだが。
「まあ、いいさ。で、藤丸は何してんだよ」
「いや、額縁に海草の写真があるって言ってたのに違うからさ」
「へえ、流石にカルデアのスタッフは仕事が早いね。で?どすんなモノ?」
「満開の桜、かな」
「「――――」」
士郎と慎二が藤丸の言葉で固まる。
「どうした?」
「・・・・・・なあ、藤丸。その額縁の裏に何かあるか?」
「や、やめろ衛宮!気づいたらもう戻れないだろうが!今すぐ確認せずに外に出るんだよ!」
藤丸はわかっていないが士郎と慎二はパニック状態になりかけている。
そんなときだった。
パサッ
そんな音ともに額縁の裏から2冊のノートが落ちてきた。
「こここここ、これは・・・・・・!」
「ままままま、まさか!?」
「本当にどうした、二人とも」
そのノートにはジャプニカあんさつ帳と書かれていて、表紙には誰かに似たような人形を吊るしている写真と良くわからない何かの写真が写っている。
名前の欄には良くわからないモノが写っているノートにはひらがなで『さくら』とだけ。
そして人形を吊るしている方にはひらがなで『りん、さくら』、カタカナで『イリヤ、セイバー』と書かれていた。
「で、伝説のあんさつ帳!?ここにもあったんデスノーーーーー!?」
「というかこんなところにまで持ってきてるんデスノーーーーー!?」
「あんさつ帳?デスノーーーー○?」
叫ぶ慎二と士郎。
疑問符を浮かべるしかない藤丸。
そして部屋の中とは言っても騒げば廊下からでもわかる。
「私の部屋で何をしているんですか、先・輩?それに、に・い・さ・ん?」
「「ヒィーー!?」」
だからこそ部屋の正しき所有者が現れるのも時間の問題でしかなかった。
「ごめん、部屋を間違えたみたいだ」
「あ、いえ。藤丸さんは悪くないんですよ?」
素直に頭を下げる藤丸と少しだけ毒気を抜かれて対応する桜。
その姿に士郎と慎二は少しだけの希望の光を見出だした。
もしかしたら桜から怒られないかもしれない。
そう、このまま藤丸が頑張れば二人ともが生き残れるかもしれない。
((頼むぞ、藤丸!!))
しかし桜は、もとい現実は無情だ。
「実はさ・・・・・・」
「あ!そういえば藤丸さん。所長さんが呼んでましたよ?」
「えっとあの子供所長のこと?Dr.ロマンとかダ・ヴィンチちゃんじゃなくて?」
「はい、子供所長の方です。なので急いで行った方がいいかも知れません」
「教えてくれてありがとう。あ、でもこの二人はどうしよ・・・・・・」
「大丈夫ですよ。私がこの二人に用事がありますので」
そう言ってニッコリと笑う桜。髪も若干白くなっているように見える。
その恐怖から震える士郎と慎二。
そしてその笑顔を見て藤丸は色々と諦めた。
「じ、じゃあ俺は呼ばれているらしいから」
「「待ってくれ!!」」
「待たなくても大丈夫ですよ?急いで行った方がいいと思いますけど」
「確かに。子供所長、泣くよな・・・・・・ごめん。俺には助けられない」
「「待ってくれ!助けてくれ!!」」
「二人とも、おかしな反応しますね。何から助けてほしいんですか?」
「「ヒイ!?」」
藤丸の後ろでドアが音をたてて閉まった。
藤丸は振り向かない。
たとえ二人の助けを求める声が聞こえても、助けを求める視線が刺さっているように感じても。
「ごめん、俺は無力だ・・・・・・」
もう、桜の部屋の扉は開かない。
だが、扉の奥から悲鳴が聞こえてきた気がする。
「よし!」
頬を叩き、追いかけてくる悲鳴から意識をそらす。
さあ、急いで所長の所に行こう。
呼ばれているんだから。
(俺には何も聞こえない。俺には!何も!聞こえない!)
藤丸は耳を塞いで走り始めた。
たとえ人理を救う一員にだって何も出来ない事もある。
世界を救おうとする人間だって何も出来ない事もあるのだ。
だが、それも仕方ない。
怒る桜は人理を滅ぼした相手よりも恐怖感が高いのだから。
Dead end?
・・・・・・あ、チョコは一杯渡してましたし、チョコ貰ってました。
サーヴァントの皆から。
え?リアル?
渡される予定も渡す予定もありませんけど?
近況報告ー
えっちゃん来ました。
唖然としました。
チョコラテ飲みながら引くと来るのね。
でもやっぱりアルトリア(セイバー)やエミヤ(アーチャー)は来ないのね
あ、再びアンケートしています!
出来ればお願いします!