FGOってデータが引き継げないときっとこんな感じ   作:ピリの唄

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前回の前書きに特異点じゃないと書いたな。
誰も幕間の物語が続かないとは言ってないのだ。ニヤリ。
・・・止めて、物を投げないで。
ごめんなさい。
イベントの為にメモ帳を起動したら、途中まで書いていたコレを見つけてしまい・・・・・・
お蔵入りよりもいいかなーって。
書いてて楽しいし。

コホン、ある人たちは最初の数行でオチがわかるはず。


幕間の物語 部屋、間違ウベカラズ

ーー唐突な疑問だが。

 

カルデアという未知の場所に来た、家事の出来ない方の間桐さんは、一体どうなっているのでしょうか?

 

「というかあ、慎二って一人で部屋のかたずけとか出来んの?」

「あははは。食堂で会うなりずいぶんな質問するね、お前」

 

士郎の質問に笑みを浮かべる慎二。

ただ、その笑みはひきつっている。

 

「古い馴染みじゃなかったら何処かの特異点になにも持たせずに一人でレイシフトさせてるところさ」

 

流石はブルジョワのおぼっちゃま。どうやら遠坂みたいな機械音痴と違って少しはこのカルデアに慣れてきているらしい。

 

「で。本当のところ何の用だよ衛宮。そんなことを聞きに来たんじゃないだろ」

「いや、冬木からカルデアに来た男子は二人だけだろ?それにレイシフトできる男子も少ないしさ。ちょっと気になって」

「ああ、そういうコト。相変わらず変なところで気が回るよね」

 

どうやらこの慎二はとある世界の冬木の間桐邸の時よりも余裕がありそうだ。

桜との極寒食事会がないからかもしれない。

 

「まあ、確かに冬木から来たのは男子は僕と衛宮だけだしね。でも部屋は問題ないさ。ほら、僕たちが持ってこれたモノなんて少ししかなかっただろ?」

「まあ、確かにな」

 

聖杯でカルデアに転移する時にどこまで持ってこれるか解らなかったため、本当に必要なモノだけを持ってくるようにと言われた。

その後、遠坂や桜、イリヤの必要なモノ(魔術関係など)が多かったため、慎二と士郎は持ち物を減らされたのだ。

 

「つうか、衛宮。気になるならさ」

「・・・・・・待ってくれ慎二。俺は何処かでこの流れを知っている気がする。桜の部屋なら行かないぞ」

「ハッ。僕だってあんなところに行くのは嫌だよ。カルデアになっても死亡フラグが漂ってる気のする場所に理由もなく入るわけがないだろ。頼まれたって行かないよ。僕の部屋だよ」

「慎二の部屋か」

 

先程の会話で何かの流れが変わった気がする。だからきっと大丈夫だ。

 

「ああ、お前が聞いたんだろ?ならもし僕の部屋が片付いていなかったら手伝ってくれるだろ?」

「あー」

「イヤとは言わないよなぁ衛宮?聞いた分の責任、とってみろよ」

「む」

 

何か釈然としないが、まあ桜の部屋に無断で忍び込むよりはマシだし。

慎二の手伝いで変なことにはならないだろう。

 

「・・・・・・わかったよ」

 

ちなみにこの考えを立香が知ると「辞めろ!その考えの先はフラグだぞ!」と叫んでいただろう。

だが、誰も人の心を読めないしそもそも立香はこの場にいない。

というか気づけ士郎!

流れは元に戻っているぞ!

 

**

 

廊下の途中で(サーヴァントがいないため)暇そうにしていた藤丸も道連れにして慎二の部屋に向かう。

 

「なんで俺まで?」

「衛宮に聞けよ。僕は別にお前を誘うつもりもなかったしね」

「ん?いや、別に深い意味はないぞ?藤丸が暇そうにしてたからさ」

 

仲良くなれればいいかなー、という思惑がないとは言わないけど。

出来れば慎二の性格に慣れて、友人になってくれるとありがたい。

 

「それにしても部屋か・・・・・・。俺はまだ完全に片付いてる訳じゃないんだよな」

「なら慎二の部屋が終わったら藤丸の部屋に行くか?」

「はぁ!?なんで僕がわざわざそんなことしなきゃなんないの!?」

「別にいいだろ?どうせ慎二にすることも無いんだし」

「喧嘩売ってんだな衛宮!」

「・・・・・・あーっと、扱い方はわかった。弄ればいいんだな」

「何処の何がわかったんだよ!」

 

藤丸は慎二の扱いがわかったみたいだ。

よかったよかった。

 

「全っ然、良くないからな!」

 

**

 

「ここが慎二の部屋か」

「ああ、多分ね」

 

・・・・・・おかしい。

おかしな言葉が聞こえて来た気がする。

 

「「多分?」」

「仕方ないだろ?何処も似たような部屋なんだからさ」

「・・・・・・ああ、確かに」

 

藤丸も思うところがあったのか頷いていた。

士郎の部屋もあまり物を持ち込んでいないから別の部屋だと言われたら納得してしまうかもしれない。

 

「じゃあさ。慎二の部屋で特徴的なものってなんなんだ?」

「・・・・・・部屋の中の額縁に飾られてる絵だ。なんで僕の部屋にわざわざ海草の写真が飾られてるんだよ!速攻で交換しろって言ってやったよ!」

 

その愚痴に、藤丸とともに慎二から目をそらす。

そうして彼らは魔の部屋へと知らない内に踏み込んでいった。




というわけで断罪回は次回なり

今回の話は『幕間の物語 間桐家の人々inカルデア』にするかを物凄く悩みました。
ネタバレになると思ったので辞めましたけど。
ここでやらないとこの作品でやる機会が無くなるので。

あとある方の作品でホロウ熱が沸いたので。

近況報告ー
バーサーカーゴールデンが我がカルデアに参上。
呼符が集まったので適当に引いてたら来ちゃいました。
なんでさ・・・・・・

そして初、この作品の予定ー
しばらく、幕間が続きそうです。
書きたいことが多いので。
・・・・・・・幕間、途中で挿入していく、にするべきでしょうか?
本編が進まないし。

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