FGOってデータが引き継げないときっとこんな感じ   作:ピリの唄

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今年もこの日で終わりのようですね。
後僅かですねー。24時間後には年が終わりますからね。
皆さんあとがきで重大な発表がございます!

あ、逃走するとかの話ではないですよ?


竜の魔女、クリスマスの幼女

特異点の修復が始まる。

それは人理の焼却という問題を解決したということである。

そしてそれは同時に、この特異点で会ったサーヴァントとの別れも意味している。

 

「やっぱり私も消えるのよね。・・・・・・ほらコレ。持ってなさい」

 

何処からか取り出した紙を立香に渡すオルタちゃん。

 

「え、コレって?」

「見たらわかるでしょ。契約書よ」

 

この特異点で立香とオルタが出会った時に交わした契約書。

それは立香とオルタの名前はあるが、魔力的な縛りも拘束もないただの紙だ。

 

「コレを使えばピックアップとか関係なく私を呼べるでしょ」

「運営とか関係なく呼べる!?そ、そんな凄いものを・・・・・・!?」

 

現実に運営もピックアップ期間も存在はしない。

彼女たちはいったい何を馬鹿なことを言っているのか。

 

「私はあらゆる罪を犯した。どうしようもない復讐者よ。そんな私でも、それでもなおこの力を、この憎悪の旗を望むなら」

 

言葉を区切り、敢えて一拍置く。

 

「召喚に応じましょう、世界最後のマスターよ」

 

それはとても綺麗な笑顔だった。

レズの気がない立香ですら見とれてしまうほどの素敵な笑顔だった。

 

「う、うん。こちらこそよろしくねオルタちゃん」

「だからあんたは一言多いのよ!」

 

そんなやり取りに気分が変わったのか、オルタちゃんはそっぽを向く。

 

「良いわね、絶対にあの黒い王よりも先に喚びなさい!わかったわね!」

 

こちらを見ないが耳が赤くなっているのが立香には見えている。

 

「・・・・・・わかった。約束する」

「そう。ま、期待しないで待ってるわ」

 

そう答えて彼女は消えていった。

 

(どうしようかな。アルトリアのアホ毛を抜いたら黒くなるんだけど・・・・・・アレはノーカンだよね?)

 

立香の考えに答えてくれる相手はいない。

 

**

 

「すまなかった。俺はあまり役に立つことができなかった。それどころか足を引っ張ってしまった」

「そんなことはありません。邪竜を倒せたのはジークさんの活躍もあったと聞いていますし、その先輩も酷いことはしていましたから」

 

マシュとジークが話している。

二人ともサーヴァントに命を助けて貰ったという共通点があるから話しやすかったのかもしれない。

そして残念ながらマシュがいくらシールダーで皆を守る盾だと言っても、立香がカルデアに戻ってからの説教を防ぐことはできない。

それ相応のこと(令呪によるエリちゃんズの宝具解放)をしたから仕方のないことなのだ。

マシュも、説教に参加しないだけで思うことがない訳ではないのだから。

 

「そうか。なら、ありがとう。サーヴァントとして未熟な俺と一緒に戦ってくれて」

「こちらこそありがとうございました。私も未熟なデミ・サーヴァントですけど共に戦うことが出来て嬉しかったです」

 

二人の未熟なデミ・サーヴァントたちはそこで会話を区切り、それぞれ別の方へ向かう。

ジークはルーラーの元へ。

マシュは立香の元へ。

 

**

 

「トナカイさん!大きな私も渡していますし、コレをどうぞ!」

「ん?何?」

 

ジャンヌ・略・リリィが白い袋の中から何かを取り出して立香に渡す。

 

「ジル君人形です!」

「あ、うん」

 

思わず口数の減る立香。

 

「コレを使えばきっと私もカルデアに行けます!」

「確かにそうだね」

 

ジル・ド・レェも呼べそう(小並感)。

 

「ぜひ、ルドルフと一緒に呼んでくださいね?」

「え?」

「キシャーッ!?」

 

いつのまにかペットとして捕まっていたルドルフ。もしかして座まで連れていくのか。

そして驚いているルドルフ(ワイバーン)。

 

「トナカイさん!それではまた、クリスマスに会いましょうね!」

「キシャーッ!?た、助け、キシャーッ!?」

 

亜竜とリリィも消えていった。

 

「ルドルフさんは大丈夫でしょうか?」

「どうだろうね」

 

マシュもジークと話終わったのか立香に合流する。

そして消えていくサーヴァントはジャンヌシリーズだけではない。

 

「あらあら?残念、やはりわたくしも消えていくのですね」

 

愛が有れば不可能なんてない!

と言いそうな清姫でも流石に特異点の修復時に一緒にカルデアに向かうことは出来なかったようだ。

 

「でも、マスター?わたくし、知っていると思いますが些か執念深いタチなのです。なのでどこに行ってもきっちり追跡させていただきますわ」

 

何も言えない立香。

だって本当に自力でカルデアに到着召喚されるのが清姫である。

前回の人理修復の時もそうだった。

 

「だって、それが「愛」ですもの。・・・・・・ね?」

 

そう言って清姫も消えていった。

 

「・・・・・・何故でしょうか、先輩。清姫さん、本当にカルデアに来そうな気がします」

「私もそう思う」

 

実際、前回の人理修復の時には誰も居なかった筈の召喚陣から出てきたし。

何故か微妙な空気になっていた。

 




実は書いている途中でデータが吹っ飛び、書き直したんですよ。
すると筆が進む進む。
本当はこの投稿で第一特異点が終わりのはずだったんですよ。

・・・・・・という訳で!
まだ、第一特異点が終わらない!
でも今年が終わるぅ!?
終わってしまう!?

いや、まだだ!今年はまだ24時間あるんだ!
というわけでして、今年中に何処かで投稿するよ!
終わらせるから!!

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