FGOってデータが引き継げないときっとこんな感じ 作:ピリの唄
長かった、本当に長かった・・・・・・
あ、実は友人に言われたのです。
「今日、何日か知ってるか?今年があと何日で終わるか知ってるか?」と。
「書いてたけど今年で終わるのか?」と!
他の作品とか読んで現実逃避している場合じゃなかったよマジで。
あ、シリアスさんが年末の挨拶にきております。
お気をつけて。
『す、すごい魔力量だ!その聖杯がこの特異点の基点となっていることは間違いないよ』
カルデアから観測して驚いた声を上げるロマニ。
何故か久し振りに声を聞いた気がする。
「ロマニ。後はこの海魔だけだよね?」
『ああ。それを倒せばこの特異点は修復が始まるよ』
ならば今度こそ彼女に頼もう。
彼女の宝具なら、魔力さえ足りれば全ての海魔を焼き尽くすことができるだろう。
なによりも、頭をグラグラされたくない。
「オルタちゃん!聖杯の魔力を渡すよ。宝具をお願い!」
「へえ?本当に私なのね?」
一度、決めるべきところをランサーに渡された為、少し警戒するオルタちゃん。
だが、この大きな海魔の全てを倒すためにはオルタちゃんの宝具の方が向いているのだ。
「オルタちゃんしかいない!」
「そう。ならしっかりとその眼に焼き付けておきなさい!」
選ばれたオルタちゃん、超ノリノリである。
「これは憎悪によって磨かれた我が魂の咆哮・・・・・・」
聖杯により、魔力は気にしないで良い。
体力は立香の応急手当を受けて問題なし。
そしてオルタちゃんの攻撃力は宝具のランクはかなり高い。それこそよく揉めているアルトリア・オルタの宝具に迫るだろう。
そう、もう増えることのない海魔ごときに防ぐことのできるものではない。
「『吼え立てよ、我が憤怒(ラ・グロンドメント・デュ・ヘイン)』!」
掲げる旗から憎悪の焔が放たれる。
逃げようとする海魔には下から現れた(本人曰く、鋼鉄製で、ギザギザがついていて・・・・・・何かこう、残酷な感じ!の)杭が突き刺さり、逃がすことなく焼き尽くしていく。
・・・・・・ついでにだが、
「まさか巻き込んできますか!?」
「主の御業をここに!我が旗よ、我が同胞を守りたまえ!『我が神はここにありて(リュミノジテ・エテルネッル)』!」
ルーラー二人(とついでに主人公ズ)は宝具の範囲内だ。
そして哀しいことに、天草四郎に防御宝具はなかった。
だが、ここに特異点を保っていた原因は消えた。
後はこの特異点が修復されるのみだ。
「ありがとう、オルタちゃん。みんなが無事に終わったよ」
「そのオルタちゃんは辞めなさいよね」
和やかな空気が流れる。
悪は倒れたのだ。
「・・・・・・私が無事ではないのですが」
天草四郎がなにか言っているけど聞こえない。
そう、悪は倒れた!
**
「もー!結局、マスターのところまで行けなかったじゃないか!!」
「だが、私は良かった。あの人と戦わずに済んだのだから」
結局、アストルフォとシュバリエ・デオンの決着は着かなかった。
だが、デオンには満足のできる結果になった。
王妃に直接剣を向けることはなかった。
同じフランスの、先輩英霊(ただし理性蒸発中)と剣を交わすことができた。
これで文句を言えばバチが当たるだろう。
「ああ、良かった」
「ボクはぜんっぜん良くないんだけど!今から行って間に合うかな?行くぞヒポグリフ!!」
満足して消えていくデオン。
そして最後までマスターの隣に居たいと願い、ヒポグリフを呼び出すアストルフォ。
「間に合え!」
特異点の消える最後まで彼と一緒に居たい。そう思いながら一直線に翔ぶ。
・・・・・・ヒロインですか?
**
「ああ、残念だよマリー。こいつを殺せなかったことが一番」
「はっはっは。逃げ切ったし問題はないな。やれやれ本当に疲れたね」
「二人ともお疲れさまね」
ここだけ戦闘ではなく追いかけっこがあったようにしか思えない。
ただし、攻撃に殺意と妨害の意思があった追いかけっこだったが。
「今度はちゃんと皆一緒に召喚されたいわ。デオンも一緒になんてどうかしら!」
目を輝かせ、特異点から消えつつある二人に尋ねるマリー。
「「こいつと一緒には嫌だね」」
「あらあら、やっぱり仲がいいのね」
「「良くない!」」
マリーはその光景をみてクスクスと笑いながら話す。
凶化があってもサンソンは変わっていない。
アマデウスもマリーの知るまま変わっていない。
ならデオンもきっと変わっていないのだろう。
「ヴィヴ・ラ・フランス!」
あのカルデアに皆で呼ばれたらきっと楽しいだろう。
「フフッ。またきっと会いましょうね!」
特異点から消えながらカルデアのマスターに聞こえないだろう言葉を叫ぶ。
予感がある。いつか会える。またきっと。どこかで。
**
「未来が過去を否定するのではなく、過去が未来を否定するなんてね・・・・・・。しかも二人がかりで」
一対一なら倒せた自信はあった。
だが、増えるとは
「なんて出鱈目な少女なのかしら」
以前の人理修復の時とほとんど同じ台詞。しかし何故だろうか。
意味が違って聞こえてくる。
「あの娘たちは間に合わないでしょうね」
既に二人はカーミラから離れ、カルデアのマスターのところに向かった。
だが、この特異点が修復されていってる以上、彼女たち以上に素早い何かに乗るしか間に合う手はない。
「ああ、そう・・・・・・やっぱり私は――」
彼女の周りには誰もいない。
見送ってくれる相手も、倒した相手も誰もいない。
「生きても死んでも、ひとりきりというワケね」
女性はそう呟き消えていく。
その時の彼女が何を思っていたのか、仮面の下の顔は誰にもわからない。
残念ながらもうちょっとだけ続くんじゃ。
書いている本人がその事に絶望。
でもねー、まだなんだよねー。
SN組の決着とかモーさんとか。
そして最後にカルデア組のラストとか。
近況報告ー
えー、2017年12月27日をクリアして言いたい一言が。
出来るだけネタバレにならないようにとは思うけど無理ですよね。
コホン。
ムジーク・・・・・・伯父様ー!?(アポ感)
もしくはその関係者ー!?
そしてあれだよね。神父!?お前か!?
あとペペロンチーノってなんじゃい!?