FGOってデータが引き継げないときっとこんな感じ   作:ピリの唄

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の、陣営。
にスポットを当てました。
いつになれば第一部終わるの・・・・・・?
というか本当に終わるの?
幕間しか思い浮かばないよ?

連載にしたのは失敗だったか?
辞めないけどね!


運命の夜と月の勝者

 

彼には目的があった。

彼の王からの断罪を受けること。

人理を滅ぼそうとする陣営に召喚され、狂化のまま戦わされ(る予定だった)、それでもこの特異点に王が来たのならば。

 

「Arrrrrrthurrrrrrrrr!!」

 

求めている断罪のために、亡き城の後ろに回っていた王に向かう。

決して何処かで見た覚えのある盾を持った少女に逢うのが怖くて逃げた訳ではない。

気まずくなって逃げた訳ではない。

 

「Arrrrrrthurrrrrrrrr!!」

 

八つ当たりでは決してない。

 

**

 

凛たちは城が崩れても決して油断をしていなかった。

だから千里眼を持っているアーチャーが最初に反応した。

 

「凛。こちらに一騎、サーヴァントが向かってくるがどうするかね?」

「わかりきったことでしょアーチャー」

「ああ、そうだろうな」

 

ニヒルな笑みを浮かべたアーチャーの左手には黒い弓が握られていた。

 

「I am the bone of my sword. (我が骨子は捻れ狂う)」

 

そして右手に投影される捻れた刀身を持つ剣。

それを弓につがえると剣が矢へと変えられていく。

・・・・・・それを見て複雑な顔をしたのはランサーだった。

 

「偽・螺旋剣(カラドボルグII)!!」

 

その言葉を聞いて更に渋い顔になるランサー。

だが更に渋い顔になることが起こる。

 

「・・・!?いけませんアーチャー!」

 

直感で感じとったことと、視界に入った黒い霧の様な魔力を纏うその姿からセイバーはアーチャーに警告する。

だが、警告は少し遅く、捻れた剣は放たれた。

 

**

 

円卓最強の騎士は狂化されていてもその技量が衰えることはない。

捻れた矢が着弾する前に加速し、空中で掴むバーサーカー。

結果、その所有権をアーチャーから奪い取る。

"騎士は徒手にて死せず(ナイト・オブ・オーナー)"。

この宝具は相手の策によって丸腰で戦う羽目になったとき、楡の枝で相手を倒した逸話による。

 

「Arrrrrrthurrrrrrrrr!!!」

 

捻れた矢をそのまま投げ返す。

円卓最強の騎士(狂化有り)と

 

「彼には因縁があります。ここは任せて欲しい」

「セイバー!?」

「大丈夫です、シロウ。この戦いにも意味はあります」

 

迷いを払った騎士王の戦いが

 

「卿は、やはりマシュから逃げたのですね」

「Noooooooo!!」

「直感が無くてもわかりますよ。気まずいのですね」

「Noooooooo!!」

 

幕を開ける?

 

****

 

場所は変わり、第二特異点。

そこでは赤いドレスの男装(自称)の少女が闘技場で叫んでいた。

 

「奏者!何故余が出てはならんのだ?彼の相手をする記念すべき百人目だぞ?余も出たい!」

 

――歴史が変わりそうだからね。

 

セイバーを満足させる為の闘技場かもしれないけど、それはこのセイバーではなく生前のセイバーだ。

何処にこの時代のセイバーがいるのかわからないのに暴れさせる訳にはいかない。

 

「あのご主人様?ですがこの闘技場には悪魔やサーヴァントらしきものが・・・・・・。そして既に色々と変わってしまっているような・・・・・・」

 

おかしなモノを見たのかキャスターが言いにくそうにしている。

なにせ『剣闘士殺しのデーモンソード』とかいう名前で悪魔がいたり、この時代に絶対に居る筈のない極東のソードマスターSAMURAIとかもいたりする。

そして戦ってたりする。

 

――ネロのローマって凄いね。

 

「うむうむ、そうであろうそうであろう!」

「いえ、ご主人様?この状況、特異点とか抜きに絶対におかしいですからね?」

「おかしい?つまり悪い文明ですか?」

「余のローマが悪い訳が無かろう!」

 

月の主従。

生きたネロが神聖ローマ帝国と戦ってたりするなか、のんびりとローマを満喫中。

端的に言ってデート中だった。

 

「しかし奏者よ、あれほどの相手と戦うことは滅多にないのだぞ?」

 

――でもまだ戦闘中だし。

 

「もしやの強敵と期待したが、これではあらたな秘剣開眼にはほど遠いな。やれやれ、あの日のツバメを上回る難物に、拙はいつ出会えたものやら」

 

戦力になりそうな、この特異点に居る筈のないサーヴァント、闘技場で悪魔を瞬殺。

 

「む?決着が着いたようだな。よし!次は余が相手だ!」

「お止めなさいバカ皇帝!貴女も人理を揺るがすつもりですか!いや、まあ?私も御主人様が関わらないなら人理にそこまで興味はありませんけど?」

 

――セイバーとキャスター、ストップ。

 

こちらはこちらで人理と関係のない戦いの火蓋が、切って落とされそうだった。




という訳で、第二特異点の状況もチラッと。
でも、次はイベントの予定なんだ。
時期外れのお月見の予定なんだ。
・・・・・・第一特異点と幕間でリアルの時期まで延ばすという手段も・・・・・・・
あるけどそれ、作者と待つ読者が辛いだけですね。
うん、やらない。

えー、それでは近況報告~
ギリギリの所でジャンタちゃんをお迎えすることができました!
後1日の所でした。
あ、アブねー・・・・・・
夏からここで書いてるのにゲットできないとか、洒落にならないですもんね。
良かったー。本当に良かった。

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