FGOってデータが引き継げないときっとこんな感じ   作:ピリの唄

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ジャンヌ(ルーラー)とジャンヌ(オルタちゃん)とジャンヌ(ルーラーオルタちゃん)とジャンヌ(ランサーリリィ)。

ようやくの邂逅。
そしてカオスだわー


ジャンヌとジャンヌとジャンヌとジャンヌ

 

「へぇ、これが聖女。聖女。聖女ですって!?ただの田舎娘でしかないじゃない!」

 

城を壊され、切り札の邪竜すらも倒された。しかし彼女は聖女を目の前にして嗤った。

 

「こんな私にすがるしかなかったなんてネズミの国にも劣るわね!」

「大人の私、とってもブーメランです・・・・・・」

「・・・・・・だそうですよ」

「うるさいわね。これは黒歴史よ・・・・・・。すぐに忘れなさい」

「・・・・・・ネズミの遊園地って割りと凄いのに」

「空気を読んでください先輩」

 

上から順にオルタちゃん(ルーラー)、ジャンタちゃん(ランサー)、ジャンヌ(ルーラー)、オルタちゃん(アヴェンジャー)。

そして立香とマシュである。

 

「うるさいわね、あまり耳障りだと殺すわよ?」

「ッ!?」

 

咄嗟にマシュが立香を庇い、呪いの炎が盾に防がれる。

 

「あら?驚いたわ、ねえジル?」

「ええ、未熟な疑似サーヴァントにジャンヌの炎を防ぐことが出来るなど。このジル・ド・レェ感服致しました」

 

にっこりと笑顔を浮かべたジル。

 

「流石です、ジャンヌ。しかし、しかし、しかし!何故邪魔をするのです!?まして貴女までもが!」

 

最後の言葉はジャンヌではなく、オルタへと向けられる。

 

「ムカつく方を倒そうとするのは当たり前のことじゃない?だからそれ以上、汚い呼気をソイツの前で吐き出さないで頂戴」

「ふーん。そこにいる私は随分と甘くなったのね。ヘドが出るわ」

 

「「殺すわよ」」

 

同時に言葉を、別の自分に向けるジャンヌ・オルタ。

お互いに旗を向け、呪いの炎が燃え盛る。

 

「コイツは私で終わらせる。邪魔するならソイツから殺すから」

「・・・・・・わかりました。そちらは任せます」

「あんたには任せられたくないんだけど!?」

「オルタちゃん、任せた!」

「・・・・・・ハァ!?べ、別にアンタに言って欲しいとか言ってないんだけど!?」

 

素直になれない複雑な乙女心である。

 

**

 

「・・・・・・お優しい。あまりにもお優しい。貴女はこの国を救うというのですか、貴女を裏切ったこの国を」

「ええ、私は決して恨んでいません。貴方たちが居たのですから」

 

本人は決して自分では聖女と認めないが、そこには聖女にふさわしい少女がいた。

 

「しかし、ジャンヌ。その優しさ故に、貴女は一つ忘れておりますぞ。たとえ、貴女が祖国を憎まずともーー」

 

当時共に戦ったからこそ。

ジャンヌと共にこの国を守るために戦ったからこそ。

 

「私は、この国を、憎んだのだ!全てを裏切ったこの国を滅ぼそうと誓ったのだ!貴女は赦すだろう。しかし、私は赦さない! 神とて、王とて、国家とて・・・・・・!!」

 

人理とて。敵にジャンヌがいたとしても。

 

「滅ぼしてみせる。殺してみせる。それが聖杯に託した我が願望・・・・・・!我が道を阻むな、ジャンヌ・ダルクゥゥゥッ!!」

 

それは聖杯の力で竜の魔女を生み出し、フランスと人理を焼き尽くそうとした男の、悲しすぎる慟哭。

 

「これは・・・・・・」

 

人類全てを救おうとした天草四郎とは違う、人類全てを憎悪する者の叫び。

 

「ジーク君、これもまた人なのです。ですが、決して人を見捨てないで下さい・・・・・・」

「ああ、わかっている」

 

黒のアサシン、ジャック・ザ・リッパー。

彼女の心象風景を見たときに人に醜い部分があることは知っている。

 

「大丈夫だ。俺はもう知っているからな」

 

絶対に正しい正義もなく、全ての敵となる悪もいない。

善も悪もなく、秩序も混沌もない。

ただ譲れないモノ同士がぶつかり合う。

だから人に絶望することはない。

それにジャンヌがジークの本体に辿り着く頃には起動した大聖杯も必要ない状況になっているだろう。

待つことには慣れている。

竜種は時間の感覚が違うのだから。

 

「そうですか。なら良かった」

 

その言葉に花が咲き誇るように笑うジャンヌ。

そしてジルもジャンヌがある想いを持っているその少年のことに気付く。

聖女がどのような想いを持っているかに気付く。

 

「オオオオオオオオ!!!」

 

ジル の 倒すべき 相手(優先順位) が 変更 されました。

倒すのは目的を邪魔する素晴らしき聖女ではない。

そもそも人類を滅ぼすより先に、この場でするべきことがある。

 

この匹夫を確実に消さねばならない!!

 

「許すものか!!!!」

 

ジルお父さんの怒りが竜種の少年に牙を向く!

 




最初、オルレアンの始まったのは7月だったんだけどなー。
ジャンタちゃん、早いって言ってたのになー。
ついに2代目オルタちゃんイベントが来ちゃったなー。
まだオルレアンが終わらないでゴザル。

なんでさ?


近況報告。
イベントマラソン大会なう。
石を集め・・・・・・られない、だと?(現在、2個)
でもジャンタちゃんのために仕方ないんだよ!
回せボックス!靴下ください!

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