FGOってデータが引き継げないときっとこんな感じ 作:ピリの唄
格好よくした、かった。
格好いいかどうかはわかりません。
4ヶ月程かかってようやく終わりが見えてきたー!
・・・・・・シリアルさん、そろそろ戻ってきてもええんやで?
「コイツの相手は」
「私たちでするわ」
エリちゃんズは瓦礫の山から出てきたバーサークアサシンのカーミラにマイクを、もとい槍を向けてそう言った。
「もう悟っているの私。アレらと相対したときは心を虚無で満たすの」
既にバーサーカー化で理性が減っているはずなのに悟りの境地に突入しそうなカーミラ。
そもそも音痴な歌で城を壊すとは何なのか。
バートリー城をマイク(槍)にするとは何なのか。
そして目の前にはそんな感じの過去の自分が二人。しかもアイドルを目指すという訳のわからない状態。
「せいぜい吐血する程度のストレスで耐えられるもの」
悟ってなかった。
本人たちは自覚なく、カーミラへと精神攻撃を仕掛けていた。
不憫カーミラの明日はどっちだ?
**
「それじゃあ君の相手はボクがするよ!」
「お、おいライダー?」
アストルフォはバーサークセイバーを前にしてそう言った。
マスターのジークに何も言っていなかった為に驚かれる。
「だってルーラーは決着を着けないといけないんだろ?だったら本当に、本っ当に不本意だけどさ、マスターも一緒の方がいいでしょ?だからボクが彼?彼女?を止めるのさ」
「ライダー・・・・・・」
トゥリファスで起こった聖杯大戦の時も最後の要はルーラーだった。
それは今回も同様。
要はルーラー、この時代的にもきっとそれが正解だ。
「あ!でもちゃんとマスターを守れよルーラー!あとボクを差し置いてマスターとイチャイチャするなよ!」
「じょ、状況を考えなさい!す、するわけがないでしょう!」
ジークも苦笑いを浮かべている。
「さてと、遠からん者は音にも聞け!近くば寄って目にも見よ!我が名はシャルルマーニュが十二勇士アストルフォ!いざ尋常に―――勝負ッ!!」
久しぶりに宣って見たかった口上を思う存分叫ぶ。
「私はシュヴァリエ・デオン。フランス王家を守るーーー白百合の騎士!いざ!」
そしてバーサークセイバーにも狂化されていても残っているものがある。
例え、今はマリーの敵になっているとしても白百合の騎士であることに誇りを持っていることに変わりはない。
性別不詳同士の対決がここで幕を開ける。
**
「マリー・・・・・・マリー! マリー! マリア! やはり君と僕は、宿業で結ばれているようだ! それが僕には、堪らなく嬉しい!」
もう一人のバーサークアサシン、シャルル=アンリ・サンソン。
彼を抑えるのはライダーのマリー・アントワネット。そしてキャスターのウォルフガング・アマデウス・モーツァルト。
「そう・・・・・・。狂化は知識で知っていたけど、貴方がそうなってしまうのね・・・・・・」
「ん?いや、マリー。アイツ元からあんな感じの変態だよ?」
「あら?そうなの?」
「・・・・・・やはり相容れないな!貴様から処刑するぞアマデウス!」
「かかってきなよ。キャスターの中でも最下層のキャスターに本気を出して負ければいいさ」
因縁?のあるフランスのサーヴァント(変態の割合多め)同士の対決だった。
**
「いやー良かったぜ。このままだと父上にいい報告が出来ないところだった」
目の前にいる本物の竜種を前にセイバー、モードレッドは獰猛な笑みを浮かべた。
ワイバーンだけだと、カルデアのマスターを守ることだけだと自慢にならない。
そんな小さなことで父に自慢など出来る訳がない。
だが相手が本当の竜種なら?
それを操るサーヴァントなら?
少しは誉めてもらえるかもしれない。
「さあ、かかってこいよ。まあ、来ないならこっちから行くぜ?」
「・・・・・・わかりました。愛を知らない哀しき竜・・・・・・ここに」
狂化されているために普段以上に荒っぽい聖女がその手に持っていた杖を放り捨てる。
そして呼び出される哀しきタラスク。
「それでは戦闘を始めましょうか」
「面白ぇ」
反逆の騎士は剣を、聖女は拳を。
お互いに最も得意とする戦闘スタイルで激突した。
**
そして、彼女たちは辿り着く。
本来ならオルレアン城の最上階で起こった筈の最終戦。
その舞台、瓦礫の山の前に。
「あなたを止めに来ましたよ、ジル」
「オオオオオオオォォォ!ジャアアアアアアアアアアンヌ!!」
さあ、長かったオルレアンを終わらせましょう。
ようやく最終決戦!
それでは近況報告ー
アポのピックアップが来てますねー
一度十連を引きました。
ベオウルフの二度目が来ました。
そして英霊剣豪をクリアしましたー。
クリア記念にまた十連しました。
バリバリでアストルフォきゅんかと思ったらモーさんが。
キタコレ
皆さま、書けば出るって本当のことでしたよ。