FGOってデータが引き継げないときっとこんな感じ 作:ピリの唄
特異点の話をしよう(花の魔術師風)
前回の最初の特異点、汚染都市冬木で一番苦労したのはもしかしたらオルガマリーからの説教だったかもしれない。
エミヤが来てくれたことは本当に幸運だったのかもしれない。
立香がそう思ったのは目の前の光景があったからだ。
「ダメ・・・・・・絶対回してはダメ・・・・・・・・・。でも私、今回はすごくがんばったじゃない?そうよ、これは自分へのごほうびなのよ。コレだけ・・・・・・コレが最後よ。大丈夫、私はちゃんと自分を制御できているわ」
「せ、先輩。これは・・・・・・」
「ガチャ中毒の底無し沼にハマりかけてるね」
経験のある立香は苦笑いのまま前回のカルデアを思い出していた。
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それは以前の冬木の攻略を終えた時の話だ。
呼符を使ってフェイトシステムを稼働する。
それをレアサーヴァントと呼ばれるものが来るまで稼働させようとしていたのだ。
その立香の後ろには心配そうな顔のマシュと苦笑いを浮かべているエミヤがいた。
残念ながら強力なサーヴァントは呼符と聖晶石を使っても来なかった。
そして
「先輩、そろそろやめにしましょう。聖晶石も無くなりそうですし」
「・・・・・・ねえ、エミヤ。聖晶石の投影ってできる?」
「やめるんだ、マスター!!君まであの赤い悪魔と同じ道を辿るつもりか!?」
「でも次は良いのが来ると思うんだ!」
「ダメなギャンブラーになってますよ先輩!」
「ええい、仕方ない。マシュ、止めるのを手伝いたまえ!!」
もちろん止められたのは言うまでもない。
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「藤丸、マスターである貴女が止めなさい。あれは大切な資源なの。そして宝具を私の指示以外で使わせないこと。これは絶対の命令よ」
立香の意識はオルガマリーの言葉で現実へと戻ってきた。
先ほどエリザベートが宝具を使い、スケルトンたちを一掃した後には、何故か聖晶石が数個ほど落ちていた。
3個以上、落ちていた。
そこから混沌としたものが始まった。
聖晶石がどういうものか、恐らくは知っていたのだろうエリザベートが歌った後に拾ったことがそもそもの発端だった。
わざわざ召喚サークルの場所まで戻り、エリザベートの幸運Bにあやかろうと思ったのだ。
だが残念ながら引いたのは概念礼装。サーヴァントではなかった。
しかし、聖晶石は残っていた。それはエリザベートが歌い、スケルトンを大量に倒した為だった。
「決めたわ。来なさい!!」
「止めて!マシュ!!」
「はい、マシュ・キリエライト。行きます!」
マシュのシールドが聖晶石を使おうとしていたエリザベートの背中に叩きつけられる。
「ちょっと、痛いじゃない!!」
怒るエリザベートをなんとかなだめる。
「あー、そろそろ話を始めてもいいか?」
「ごめんなさい、キャスター。もう少しだけ待ってて!」
目立ったからと移動をした立香たちと合流した現地のサーヴァント、キャスター"クー・フーリン"。
彼を交えてのこの特異点に関する話し合いは未だに始まる気配はない。
「ようこそ!ダ・ヴィンチちゃんのあとがきラボへ。どうしたんだい?」
「聖晶石について、だね?」
「特異点っていうのは通常よりも魔力が濃くなっているからね。それに魔物などを倒すことにより、その場所に集まる魔力さ更に濃くなっていく」
「つまりは聖晶石というのは天然の魔力の結晶しかも純度の高いものという訳だ。わかったかな?」
あくまでもこれは作者の考えです。
本当はどうかわかりません。