FGOってデータが引き継げないときっとこんな感じ   作:ピリの唄

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皆さまの感想での期待に応えたかった。

オルレアン城に敬礼!


オルレアン城、倒壊

 

 

「あれも私なのかもしれないけど、私がここの私じゃなくて本当に良かったわ・・・・・」

「あそこにいる大きな私が可愛そうです・・・・・・」

「おお、主よ・・・・・・」

 

二人のジャンヌシリーズが耳を塞ぎながら顔を青くして呟く。

そしてジャンヌ本人も思わず祈りの言葉を口にする。

城に向けて放たれるのは3つの宝具。

広域破壊の音笛、城を改造しアンプ化しての歌。

最初の立香の計画ではこれにアマデウスの宝具も追加しようとしていたのである。立香、ヒドイ。

そしてこの場にいるジャンヌシリーズはセイバーでもアサシンでも、ましてやルーラーでもない。

マシュやジャンヌ本人の防御がなければ通常のダメージ(それでも大ダメージ)が入る。

そしてもう一人、ジークは可愛そうなことにこれが産まれてから初めて聞く歌になった。

直接歌声を向けられている訳じゃないし、耳にも耳栓をつけている。

更にマシュやジャンヌが宝具による防御もしている。

だが、それでも響いてくる騒音な角笛と、綺麗で音痴な歌声×2。

それは人ならざるサーヴァントの身でも辛い。

ならばそれよりも脆い、神秘が込められていない城ならばどうか。

もちろん崩れる。崩れ去る。

だが、オルレアン城は頑張ったといえるだろう。

一瞬で崩れる訳ではなく、数秒間耐え、しかもゆっくりと崩れるのだから。

でも、

 

「これが歌なら・・・・・・もう聞きたくないな」

 

そうジークが思い、言葉にするのもきっと仕方ないことだ。

 

「ジ、ジーク君!これが一般的な歌だとは思わないで下さい!」

 

彼女の歌が一般的な歌だったならば世界はラスボスが人理を焼く前に滅んでいただろう。

エリちゃんだけで、セイバー、ランサー、キャスター、バーサーカー。

ついでにランサーだけでもノーマルエリちゃんとかダークエリとかエリザベートヴォイドとか、合計六人いる。

そして張り合うかの如く、似たような歌を歌う皇帝もセイバー(ノーマル、ブライド、ヴィーナス)、そして水着のキャスターの合計四人。

つまりネロとエリザベートを合計して十人もいるのである。

・・・・・・黒幕は聖杯に頼らなくても、この十人が満足するまで歌わせれば一つの時代は終わるのではないだろうか?

嫌な予感を感じながらジャンヌは歌に混じる呪いを旗で防ぎながら決心する。

 

(ジーク君にちゃんとした歌を聴かせなくては!)

 

産まれて程なくして死に、サーヴァントの心臓を手に入れて蘇生し、サーヴァントに殺され、直ぐにとあるバーサーカーの宝具の副次的効果で再び蘇生。

そして一時的にサーヴァントになる方法を手に入れて邪龍へと至り、世界の裏側で今も大聖杯を持ち続けているジーク。

彼は世界を殆ど知らない。

ならば、少しでも美しい世界のことを教えるべきだという思いで。

二人だけなら、恥ずかしくてもジャンヌ自身で歌うことも考えながら。

 

(あれ?それはつまり私とジーク君でデートをしたらという・・・・・・!?)

 

それはつまり、ジャック・ザ・リッパーを誘き寄せるなどの任務も関係なく二人だけで出かけるという幸せなデートということ。

 

「ッ!?」

「あっ、す、すみません!」

 

だが、余計なことを考えていたため、少しだけマシュの負担が増加した。

顔を赤らめている場合ではないぞ、聖女よ。

 

**

 

「これはどういうことよジル!」

 

ジャンヌオルタ(ルーラー)はガラガラと音を立てて崩れるオルレアン城の中で耳を押さえながらジルに詰問する。

フランスの人理焼却は目前だった。

それが狂いだしたのは(オルタにとっては)ファブニールが謎の宝具開放四連で倒されてからである。

実際にはこのルーラーオルタが召喚される前にジル・ド・レェが(少しおかしくなった)ジャンヌシリーズを召喚した時から既に狂っているのだが、そんなことを最後に召喚されたルーラーオルタちゃんは知らない。

 

「おお、聖女よ!これは相手もなりふり構っていられないほど追い込まれているということです!!」

「な、なるほどね!」

 

確かにカルデアは(というか立香が)なりふり構っていない。

だが、そのなりふり構わない宝具×2のせいでこの特異点を作り上げている聖杯も壊されそうなのだ。

冬木の大聖杯と違ってこの特異点を作っている聖杯の形状は人の手で持てる杯である。そして城の瓦礫が当たることなど誰も想定していない。

つまり、オルレアン城の瓦礫が当たるだけでも壊れる可能性があった。

黒幕、実はけっこうなうっかり説が浮かび上がってきそうである。

・・・・・・彼らの主がドルオタでポンコツになっているので仕方ないのかもしれない

けど是非もないヨネ?

 

「バーサークアーチャー!聖杯を守りなさ・・・・・・!?」

 

つい先程狂化召喚したアーチャーに命令するルーラーオルタ。

だが残念、ランサーの宝具はアーチャーに対して強い。

ついでに言うならルーラーオルタが召喚したサーヴァントは全てが狂化されているため、全サーヴァントが全サーヴァント対して弱くなっている。

 

つまり、二重に効果のあったバーサークアーチャー、アタランテの反応はない。

端的に言うと消えかけていた。

 

「何でよ!?」

 

こうかはばつぐん、でアタランテがガッツ効果も耳栓も持ってないからです。




いやー、ハロウィンイベントも終わりましたねー。
復刻だけでしたね。リアルでは正にハロウィンの時期ですけどねー
・・・・・・あれー?まだ特異点が終わってないぞー?
月見の時期が終わるぞー?

10月中に特異点終わらせないといけないのにまだルーラーオルタちゃんと会ってないよ・・・・・・?
ヤバイ(´・ω・`)

気を取り直し近況報告ー
アルトリアを狙ってガチャりました!!
パールヴァティーが来ました・・・・・・!?
うん、桜書いていたからですよね?きっと
書けば出るー、はず
うむ、爆死ではなかった!

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