FGOってデータが引き継げないときっとこんな感じ 作:ピリの唄
既に半分は終わった筈なのにね?
終わりが見えない・・・・・・
「それでは、マスターたちを頼みましたよ。モードレッド」
アルトリアはモードレッドに声をかけてから移動した。
きっと一般的な(メリオダスブートキャンプ前)マスターである立香のことを心配したからだろう。
だが、その言葉でモードレッドは張り切った。とっても張り切った。
そして・・・・・・
「クソッ!ルドルフと同型以外がいないのかよ!もっと強いのはいないのかよ!?これだとオレが父上に良い報告が出来ないだろうが!!」
ファザコンが緑色のワイバーンを吹き飛ばし、赤色のドレッドを蹴散らし、黒色のエビルを蹂躙する。
ただ、父に誉めてもらう為だけに。
そう、この場では立香だけが既に知っていた、ポンコツモーさんの作り上げた惨状である。
このポンコツ状態を知らなかったアポカリファ組は唖然としていた。
「(まあモーさんってアルトリアが絡むとポンコツになるからね・・・・・・)」
そのおかげで立香は魔力を使わないままオルレアンまで向かえるのだが。
「凄いわ!とっても強いのね!」
「うん、頼りになるよね」
武力はね。
だけどきっと精神的に頼りになるモーさんはこのカルデアで見ることは出来ないだろう。
アルトリアが絡まなかったロンドン、そこではとても頼りになった。
しかし、無人島に流されたときは・・・・・・
アルトリアがいたからか、とてもポンコツだった。
折角造った橋を完成直後に上をサーフィンボードで通り抜け、削っていった。
あの時のアルトリアを止めるのにどれだけ苦労したか。
「あ、そうだ。マシュ、お願いがあるんだけど」
「はい。どうしましたか先輩?」
オルタちゃんや裏に回った彼らには悪いけど、色々と台無しにしようと思っております。
エミヤが耳栓を投影していることを祈ってる。
**
アマデウスの宝具は、本人が嫌がった為に使用してくれない。だが、アストルフォの宝具は本人がノリノリで許可。
そしてこの二人がこれから立香がするお願いを断る訳がない。
そしてマシュやジャンヌに防御するように言っておいた。
これできっと大丈夫だろう。
いざとなれば回復要因のマリーもいるし、きっと大丈夫・・・・・・だよね?
「エレシュキガル、また会いそうだね・・・・・・」
呟く立香の目の前には既にオルレアン城がある。
しかし敵のサーヴァントは未だに城から出てこない。
令呪は1日で一画、回復する(三画から増えることは何故か無い)から使うことにためらいは無い。
だから立香は死の覚悟を胸に、この答えを選ぶ。
「我が令呪を持って二人のエリザベートに命ずる!」
この特異点に召喚された少女、そしてカルデアから共にこの場に来た少女。
二画の令呪で二人が同時に宝具を用意する。
そして少女たちの後ろでもう一人、少女にしか見えない少年?が笛の宝具を用意する。
カルデアはこの時点で通信回線を切断した。
「スペシャルライブを楽しんで!!」
「「任せなさい子ジカ!!」」
「止めなさいよ!?」
思わずといった感じで止めようとするオルタちゃん。
だが、既に令呪は右手から二画消えていた。
さあ、全てが台無しになるぞ!
反響しやすい城の中にいることを後悔するといい!
「宝具、展開します!耐えて、『仮想宝具、疑似展開/人理の礎(ロード・カルデアス)』!!」
「主の御業をここに!我が旗よ、我が同胞を守りたまえ!『我が神はここにありて(リュミノジテ・エテルネッル)』!」
防御宝具を展開する二人(耳栓着用)。
残念ながら立香は防御内にいない。耳栓もつけていない。
「じゃあ、ボクからいっくぞー!『恐慌呼び起こせし魔笛(ラ・ブラック・ルナ)』!」
アストルフォの宝具が奏でる大音量。これだけでも敵のサーヴァントのダメージは小さくない。
もちろん、近くにいる立香のダメージは大きい。
だが、それだけではない。
「サーヴァント界最大のヒットナンバー」
「二人で一緒に聞かせてあげる!」
顕れるチェイテ城は二つ。
しかも両方がアンプと化している。
「これが本当の宝具レベル2、かな?」
それがきっと立香の最後の言葉になるだろう。
「「『鮮血魔嬢=バートリ・エルジェーベト=』!!」」
サラウンドの歌声を聞け!
二人のとても嬉しそうな笑顔を見て、立香の意識は途切れた。
「せ、先輩ーー!!?」
最後に聞こえたのは音の外れた歌声じゃなくてきっとマシュの声だった気がした。
その、近況報告ー
体調を崩しました。
夢の中でエリちゃんライブを聞いた気がしました。
「私のイベントが来たからはやく書きなさいマネージャー!」
的な感じで。
辛いわー。まじで。
FGO?ガチャ?
爆死って続き・・・・・・エルキドゥ?トリスタン?
デジマ?