FGOってデータが引き継げないときっとこんな感じ   作:ピリの唄

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今回は凛や士郎に焦点を当てました。


○○、登場!辛いわー

「なあ遠坂。本当にここのチームは必要だったのか?」

 

会議の後に二手に別れた士郎たちは遠回りでオルレアンに建つ城を目指していた。

 

「当たり前じゃない。あのね衛宮君、絶対に黒ジャンヌが聖遺物を持っているとは限らないのよ?」

「?」

 

確かに黒ジャンヌがメインに動いている。だが、人理を焼いた何者かがそんなに分かりやすく行動する人物を使うだろうか。

 

「オルレアンを中心にしているから可能性はあるけどね。でも兵士の人も言っていたことがあるでしょ?」

「甦ったってやつか?」

「ええ、でも私たちは死者が甦って戦うものを知っているでしょ?それにこちらに来たジャンヌオルタもサーヴァントだった」

「つまりその黒ジャンヌのマスターがいるかもしれないってことか!?」

「そういうこと」

 

もしもマスターがいるのなら黒ジャンヌ本人よりも警戒しないといけない。

黒幕から差し向けられている可能性があるのだから。

 

「!止まってくださいシロウ。サーヴァントらしき物の気配があります」

「アーチャー、相手は見える?」

 

凛が千里眼を持つアーチャー(耳栓を投影中)に確認する。

 

「・・・・・・敵ではない、だろう。恐らくだが」

「歯切れが悪いわね。どういうこと?」

「見れば君もわかるだろう」

 

彼女たちは知らない。実際はジャンヌ愛を拗らせたキャスタージル・ド・レェが聖杯を使って自らが理想とするジャンヌを生み出そうとしていただけだったことを。

何よりも数回、その事に失敗していることを。

 

そして少女たちはオルレアンの裏で出会う。出会ってしまう。

 

「おや?そこにいるのはリンにシロウではないですか!前に会ってから7年程でしょうか?お久し振りですね!!」

「「は?」」

 

見た目はジャンヌにそっくりだ。だが雰囲気や色合い、何よりも世界観が違う。

そもそも着ている服が士郎達の時代の女子の制服に近い。

まるでアインツベルン城の外に、夜に出没する黒いFUJIMURA のように纏う空気感が違う。

 

「ちゃんと派手な宝具も持ってきましたよ。この生涯に一度ぐらいしか使えない紅蓮の・・・・・・、あっコレ自爆宝具でした(てへっ)」

「いやいやいやいや」

「というか、座から止められたのでこんなのしかないんですよねー」

「いやいやいやいやいや」

 

ジャンヌ?の手元には青色のガチャがある。

 

「いやー、これは来たんじゃないですか?いや来ましたよね!ジャンヌブーーム!!」

「いやいやいやいやいやいや」

 

そこまでにしておけよ藤村ならぬ、そこまでにしておけよJKジャンヌ。

 

「今回はジルのおかげで最低でも五人の私たちがいるのですよ!?辛いわー、人気者過ぎて辛いわー」

「ねえアーチャー。焼かない?」

「気持ちはわからないでもないが、止めたまえ」

 

イラッとしたのか、宝石を用意する凛とそれを止めるエミヤ。

 

「聖杯への願いもちゃんと考えて改めましたとも!ピンク髪の女子は即剃髪、にはしません。あのピンク髪が残りますからね」

「で?」

「ですのでピンク髪は即剃髪で。何故かここではあのピンク、性別不詳ですからね!これで確実です!」

「そういう話じゃないから!!」

 

座からも規制されるJK。

まともな筈がなかった。

そもそも今回の目的は願いを叶える聖杯を取り合うのではなく、特異点を作っている聖遺物の回収である。

ピンク髪の剃髪という願いは確実に叶わない。

 

***

 

「どうなっているのよジル!!ファブニールが瞬殺されたんだけど!?」

 

オルレアンの城の中でルーラーオルタちゃんは怒っていた。

ワイバーンを産み出し続けていた竜種、ファブニール。

本来ならジークフリートがいなければ、またはそれだけ強力なサーヴァントがいなければ倒せない筈の竜。だからジークフリート本人に呪いをかけ、動けないようにした。

なのに。

 

「なんで竜殺しがいるのよ!それに他にも強力なサーヴァントが多数も!挟まれたんだけど!?」

「おや?まだ呪いを解くことは出来ていないはずでは?」

「いたのよ!!威力は少し落ちていたかもしれないけど、そんなの他に多数の宝具が重ねられたら大差ないのよ!!」

 

ジルが悪い訳ではない。でも、ファブニールの上に一緒に乗っていたサーヴァントが全員が大ダメージを受けた。

この怒りを誰にぶつければいいのだろうか。

そうだ、ジルだ。

 

「では他のサーヴァントも召喚したらどうでしょうか?」

「ええ、そうね。狂化もさせた方がいいでしょうね」

 

この二人は知らない。実は既に時間はないことを。

オルレアン城の前には

 

「いくよ、エリちゃんズ!!」

「「任せなさい子ジカ!!最っ高のライブにしてあげる!!」」

 

カルデアで呼ばれたエリちゃんと特異点に呼ばれた野良サーヴァントのエリちゃん。

彼女たちのマイクが用意されていた。

 




○○の中はJKが入ります。
そしてかわいそうなオルタちゃん(ルーラー)。
合掌。

近況報告ー
配布鯖はオルタちゃん、君に決めた!
他にも迷うけれどもなんというか・・・・・・
勘?HF放映も1ヶ月切ってるしね。

あ、ガチャは・・・・・・引く度に
「流星一条ァァァアアア」
かな?

見事に砕け散るし、爆死であろう?
辛いわー、マジで辛いわー

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