FGOってデータが引き継げないときっとこんな感じ 作:ピリの唄
シリアルさんもいます。
アンケートはまだまだしております!
お願いします!
「起きてください先輩!大変なことになりました!」
「この人でなし・・・・・・あれ?」
マシュに起こされて物騒な言葉と共に起きる立香。
いったいどんな夢を見ていたのだろうか。
少し心配になったマシュだった。
**
立香が目覚めた時には既にそれは始まっていた。いや、むしろ終わりかけていた。
「・・・・・・ねえ、これってどういうこと?」
ログハウスから出た立香の視界には立ち上る四つの光の柱。
その柱に挟まれている脚が消えている黒い邪竜。
・・・・・・そして降り注ぐプレゼント。
つまり、立香が寝ている間にこの特異点のボスポジションの一つであるファブニールの死が間近に迫っていた。
「・・・・・・あれー?」
以前の記憶ではファブニールを倒せるジークフリートは呪いをかけられていたはず。
しかも上から降ってくるプレゼントというおかしな光景はそんなしないはずだ。
「ほんとにどうなってるの?」
「先輩、それが・・・・・・」
「わからないわよ。あんたたちが寝ている間に衛宮君がセイバーを連れて勝手に移動して、これよ」
それでもアルトリアと衛宮士郎だけで他のことに説明がつかない。
「いや、ほんとにどういうこと・・・・・・」
誰も答えることはできなかった。
**
時間は立香が眠りに着いたあたりまで戻る。
「眠れないのですか?シロウ」
「セイバー。ああ、ちょっと目が覚めたからさ」
「・・・・・・夜這いの為ですか」
「なんでそうなるのさ!?」
いきなりの濡れ衣である。
「先日、シンジと共に風呂場で見かけたからですが」
「本当にスミマセン」
言い訳はできなかった。
今回は眠れなかっただけだが、慎二と一緒だったらしていたかもしれない。
だからこそ言い訳できない。
「でも本当に眠れなかっただけだぞ」
「なら、別に良いのですが」
二人で並び、月を見上げる。
ここは冬木ではないがそれでも士郎が切嗣と共に見た時と同じように月は出ていた。
ただ浮かんでいるのは月や星だけではなく、空には歪というしかないような光の帯も浮かんでいた。
「なあセイバー、ここも特異点なんだよな」
「ええ、そうですね」
「本来なら起こらないことが起こっているんだよな」
「はい。本来、この時代にワイバーンは存在しませんので。ですが冬木は特異点の中でも例外と考えてください。冬木であれは起こり得ましたから」
冬木は色々と特別だから仕方ない。
それはさておき、本来存在しない脅威がこの世界にある。
そして士郎にはワイバーンを相手に戦える能力がある。
ならば、
「セイバー、少し頼みたいことがある」
衛宮士郎が動かない訳がない。
そしてその言葉の後に続くものをアルトリアは知っている。
だから返す
「共に行きます。今も変わらず私はシロウの剣ですから」
そう言って笑顔を浮かべた彼女にみとれる士郎。
だが、この後にラ・シャリテの街にてこの自称『シロウの剣』は暴走する。
「頼りにしてるよセイバー」
「任せてください、特異点だろうと何処であろうとも最優のサーヴァントが変わらないということを証明しましょう!」
そんなことも知らず、彼らは移動・・・・・・。
「・・・・・・ところでシロウ。行く前にその、一つお願いがあるのですが・・・・・・」
その時クー、と可愛らしい音が士郎の耳に入る。
シリアスな場面でも関係なく響くセイバーさんの腹の虫。
1何も言わずに料理を作りに行く。
2苦笑を浮かべて作りに行く。
3何も聞こえなかったでゴザル。速く街に行くでゴザル。
「・・・・・・何か作ってから行こうか」
「ハ、ハイ!そうしましょうシロウ!」
少し顔を紅くしながら笑うセイバー。
どうやらタイガー道場は避けられたようだった。
でもさっきまでのシリアスを返してほしいと思う。
「ま、仕方ないか」
そう、様々な場所で騎士王ではなく腹ペコ王と呼ばれる彼女なのだから。
呟いた士郎は即席ログハウスに相応しくない台所(男性用ログハウスにのみ存在)で移動しながら食べられる軽い食事を作り始めた。
**
「余計な行動にならなければ良いのだが・・・・・・」
「無理じゃねえか?だってあの坊主だぞ」
「ですね。士郎はシンジと別の意味で我慢できない人ですから」
「だな。あのお人好しなら止められないって。アンタだけじゃなくオレも知っているつーか、この身体の元になってるヤツがどうしようもない俗人なんだ。大人しくマスターの命令通りに見張っておけよアーチャー」
周りの見張りをしながら冬木の知り合いサーヴァントたち(セイバーを除く)は話し合う。
そしてこれから彼らが起こすであろう滅茶苦茶を予感してアーチャーはため息をつく。
「まったく酷い命令もあったものだ」
自分のマスターから彼らの行動を見張るように命令された。
たとえムカつく過去の自分であろうとフォローを確実にするだろう自分が嫌になる。
「だが、それで助けられる人が増えるのならば構わないか」
自分以外に聞こえないようにそう呟いた。
この後にそう思った自分を殴りたくなるほどの大きなハプニングが起こるのだが、彼はその事をまだ知らない。
特異点の森から!出張版タイガー道場!
タイガ「という訳で死んでないけどこんにちは。迷子の君を救うかもしれないタイガー道場よ」
F号「おっす。最近は忙しくアポが見れていない弟子F号っす」
タイガ「前回言っていた通りに今回はゲストを招くんだけど、弟子F号!」
F号「既にお招きしているであります。タイガー道場の先輩、弟子1号先輩であります!」
イリヤ「なんでここでも弟子1号なのよ・・・」
タイガ「黙りなさい、弟子1号!以前も言ったでしょう。ここではお前は弟子1号よ!!」
F号「イリヤさん。ししょーは横暴だから」
イリヤ「確かに」
タイガ「ダブル天誅。誰が横暴よ、誰が」
イリヤ「ひ、久しぶりに受けたわ虎竹刀」
F号「か、勝てる気がしない」
タイガ「まあ良いわ、今回を振り替えって行くわよ!弟子」
「「おっす!」」
タイガ「・・・二人とも弟子だったわね。じゃあ弟子F号!」
F号「おっす。ぐだ子寝ている間に決着?見習い正義の行動直前。この二本であります!」
イリヤ「何かのアニメなの?」
F号「fateってアニメになってますよ?」
イリヤ「そこじゃないわよ。というか出張版だから尺が短いのよね」
タイガ「ええい!招いただけで説明なしで終わりだと!!」
F号「次のデッドエンドか選択肢で会いましょう!」
「「「また次回に!!」」」
F号「いや、イリヤさんは出ないから」
ボソッと近況報告ー
他のカルデアってありなんかい!!そして普通にガチャの話と課金を口に出すのか!!
そしてどこからどう見ても人類悪の貴女が人類救ったとか嘘ですよねえ!!
・・・・・・福袋は、あれですよ。ねえ?