FGOってデータが引き継げないときっとこんな感じ 作:ピリの唄
アポも始まる。
どうなるオルレアン?
レイシフトの後に眼を開けた立香たちの視界に入ってきたのは見渡す限りの草原。レイシフトが無事に完了した証だった。
「ねえ、マシュ。ここが何時なのかわかる?」
立香の記憶が間違いでないのならフランスの百年戦争のタイミング、敵はオルタちゃん(大人)、そしてキャスターのジル・ド・レェである。
だから確認しておきたかった。
「時間軸の座標を確認しました。どうやら1431年です。百年戦争の真っ只中という訳ですね。ただ、この時期はちょうど休止期間のはずです」
「そっか」
時期は一緒だから原因もきっと同じだろう。多分。
冬木程の逸脱はないと思いたい。
「なあ、待てよ。おかしなことに気付いたぞ」
「フォーウ?」
頭上を見上げることなく言う慎二。
その頭にはフォウ君が乗っている。モジャモジャが気に入ったのだろうか、乗ってみたら髪の毛が絡まったのだろうか。
それはともかくおかしなこと。最初の時に立香自身が疑問に思ったことを説明する。
「百年休まずにずっと戦争してた訳じゃないよ?」
「お前も僕のことをバカにしてるのかよ!しかも古時計の歌風味で言うな!そうじゃないんだよ。空気を読んでここまで来たけどさ、そもそも僕はサーヴァントがいないんだよ!!」
特異点でも単体の実力で戦力になりそうな衛宮やバゼットと違ってワカメに戦闘能力などない。
魔術回路も開いたばかりで使いこなしていない。
立香のようによくわからない程の身体能力も持っていない。
総合的にも何を取っても一番死にやすいのが彼だった。
漂う噛ませ犬臭のせいだけではないだろう。
「でもイリヤもサーヴァントはいないだろ?」
「ふざけんなよ衛宮!変わりに戦闘メイドがそこにいるじゃないか!!しかもこの子供はキャスターばりの魔術を使うしさ!!」
リーゼリットというサーヴァントレベルの近接戦闘能力を持つメイドがいる。
イリヤに魔術教育をしたセラがいる。
そしてイリヤ本人はキャスターとなってもおかしくない実力を持っている。・・・・・・実際に並行世界のイリヤスフィール(小学五年生の魔法少女)はキャスターとして召喚されることがある。
つまり、フォウ君を除けば一番弱かった。
「・・・・・・ライダー、兄さんにしばらく付いてくれる?」
「・・・・・・サクラ、わかりました。ですが私のマスターはサクラです。何かあればシンジよりサクラを優先します」
「・・・・・・フン、仕方がないからそれで許してやるよ」
「決まって良かったですね。・・・・・・あのー、先輩。フランスの偵察部隊らしき人たちが・・・・・・」
「?どうしたのマシュ?」
「バゼットさんに制圧されました」
「・・・・・・ファッ!?」
「あーっと、悪いな。オレのマスターが・・・・・・やり過ぎた」
慎二が話している間に問答無用で偵察部隊の全員を取り押さえたバゼットさん(無傷)に唖然。
この人、本当にサーヴァントじゃないのだろうか?
「よし、通信が繋がった。・・・・・・どうしたんだい?」
「ドクター、早速トラブルです」
「なんでだい!?まだその特異点に着いて数分も経ってないぞ!?」
特異点に来て早々に混沌とした空気になってきた。
「ふ、不安になってきた・・・・・・」
このまま知っている通りにいかなくなる気がしてきた立香だった。
既にこの特異点が変化していることを、ここにいるはずのないサーヴァントがいることをまだ彼女は知らない。
**
一方そのころ、この特異点にいなかったはずのジャンタちゃん。
「むむむ。トナカイさんは一体何処にいるのでしょうか」
自らが召喚された少し後に大量にワイバーンが出現した。
なのでマスターであるトナカイさんを見つけるまでのトナカイ(仮)として乗っていた。
竜の魔女ならぬ竜の幼女がそこにいた。
「主よ、師匠よ。どうか私を導いてください。・・・・・・トナカイ(仮)さん、あっちです!」
神の啓示ではなく、只の直感に従ってトナカイさんを探し、絶賛迷走中。
「きしゃー。たすけ、きしゃー」
「ほら、きっとこっちです!」
「きしゃー。ひど、きしゃー!」
なお、ワイバーンの助けを求める声や意思などお構い無しの模様。
オルタちゃんやジャンヌ本人もワイバーン扱いが悪いから子供のジャンタちゃんは仕方のないことではあるんだけれどもやっぱり端から見ていてワイバーン、とても憐れである。
というわけで到着しましたフランス!
既に混沌としてるぞフランス!
予定通りに進むのかフランス!!
書いてるのは私なのに不安だ・・・・・・
FGO 近況報告~
まだ二回目の新宿をのんびりとしております。クリアしてからアガルタに行くつもりなのですが、アガルタの評判が悪いみたいで・・・・・・
色々と不安だ。
そして呼符でつ、遂に来たぞ!!エミヤ~~~~~
アサシン。
そうじゃない、エミヤだけどそうじゃないんだよ!
切継じゃなくて士郎なんだよう!
そしてようやく書いたサーヴァントも来ました!
キャスニキ!
嬉しいけど、他になかったのか!