FGOってデータが引き継げないときっとこんな感じ   作:ピリの唄

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幕間です。
本編だけど本編じゃないと思われる。
今回のあとがきはあとがきではないよ!

アンケートもよろしくです。
・・・・・・所長の呼び出すサーヴァントとかもあれば次いででよろしくです



幕間の物語 目指せ理想郷

「僕はさ、お前のそういう偽善ばっかで本音を出さないところがムカつくんだよ」

「止めるんだ慎二!そんなことをしたってなんの意味も無いじゃないか!」

 

カルデアの長い廊下の真ん中で向かい合っているのは、つい先程カルデアに来たばかりの少年たちだ。

片や英霊になる可能性が高く、固有結界を持っている衛宮士郎。

片や特異点から大聖杯による転移などで運良く魔力回路が開いたワカメこと間桐慎二。

お互いにその顔は真剣だった。

こうなった原因は少しだけ時をさかのぼる。

 

**

 

それはロマニのグランドオーダー宣言のすぐ後だった。

 

「とは言ってもずっと燃えている街に居たんだ、君たちも疲れただろう?今日はゆっくりと休むといい」

「わかった。じゃあ、大浴場を使ってもいい?」

「「「大浴場があるの?」」」

 

ずっと燃えている街に居たので煤だらけの上に、汗をかいていた為にベトベトという立香は早く身体を流したかった。

だが、身体を流したかったのはなにも立香だけではない。

冬木からカルデアに来た少女たちもだ。

好きな人の前に汗だくな姿で居たくはないのだ。

まあ、一人ほど動きに支障が出ないようにするためという女子力の欠片も感じられない者もいたが。

 

「まあ、ね。カルデアの中には娯楽みたいな物が少なくてね。せめて身体を休ませるためにってところかな」

 

因みに自分の部屋や医務室のパソコンにはとあるネットアイドルのブログへのショートカットが存在する。

娯楽は少ないだけで無いとは言ってない。

 

「じゃあ、私たちが案内するよ。さあマシュ、一緒に案内しよう!」

「そうですね。皆さん、こちらです」

 

そうして、女性陣はマシュと立香に案内されて観測室から出ていった。

 

そして色々な人たちが動き始める。

アーチャーとセイバーは食堂に、ロマニは自分の宣言による職員たちのフォローに。

そして慎二と士郎だけがその場に残されたのだ。

 

「なあ衛宮。僕らには今、マスターミッションが発動されてるぜ」

「い、いきなりどうしたんだ慎二?」

「これは男である僕らがやらなければいけないミッションだ。何処の世界の僕か知らないけどさ、聖杯を取ってくれて、僕をこんな良いところに来れるようにしてくれたんだからさ!」

「おーい、戻ってこい慎二ー。何を言ってるのかさっぱりわからないぞー」

 

士郎の言葉はあまり届いていない。

ただ、慎二のテンションはとても高い。

 

「よーく考えろよ衛宮。お前も僕も男だろ?」

「ああ、そうだな」

 

女になったことはない。

この士郎は知らないが、身体中を改造されたことも、人形にされたこともある。

そしてここカルデアには性転換の魔術という不可解な魔術が存在している。

だが士郎は使っていない。

 

「カルデアにはさ、見た目が美人の女が一杯いる。しかも大浴場」

「・・・・・・慎二、まさか!?」

「フハハハハ。そのまさかだよ衛宮。僕らは今から理想郷に向かう!」

「ただの覗きじゃないか!!」

 

そう、慎二が言うマスターミッションは覗きだった。

ある意味とんでもないミッションである。

 

そして冒頭に戻るわけである。

 

「意味ならあるんだよ、衛宮。お前だって本当は僕のことを心の底から否定出来ないだろう?」

「く、くそっ」

 

士郎も男である。可愛い女の子たちが大浴場にいる。

男として覗きたくない訳がない。むしろ覗きたい。

 

「想像してみろよ衛宮!遠坂や桜だけじゃないんだぞ?あのマシュってヤツの身体を思い出してみろよ!デンジャラスビーストだろう!」

「で、でも後でどうするつもりさ!遠坂とか桜だっているんだぞ!」

「いい言葉を教えてやるよ、ばれなきゃいいんだ」

「し、慎二!!」

「・・・・・・それに衛宮ならバレても大丈夫だろ」

「なんでさ」

 

(冬木の)女性陣からの好感度が高いからです。

どさくさ紛れで賛同してしまった士郎。

そう、ここに男たちの譲れない(とても下らない)ミッションが始まった。

 

この後に、士郎を食堂に誘うために戻ってきたセイバーに見つかり、失敗することを今の彼らは知らない。

慎二の折檻を桜が、士郎の折檻をセイバーがすることも彼らは知らない。

 

「さあ、行くか衛宮!」

「ああ、行こう慎二!理想郷へ!」

「シロウ、一緒に食事でも・・・・・・」

「「あ」」

 

ここは大浴場に向かう更衣室の前の廊下。

 

「確か、ここは・・・・・・シロウ?」

 

未だに人間である少年たちが逃げられる訳はない。

DEAD END




カルデアの隅から!出張版、タイガー道場

タイガ「この、ばかちーーん!!」

タイガ「まさか人理修復する前に死ぬなんて!ダメよー、いくら男の子だとしても相手を選ばないと。私とか?」

作者「ししょー、唐突なデッドエンドはFate/のお決まりっす。そしてそのルートは存在していないです」

タイガ「天誅。余計な事実はいらないのよ、存在していない弟子F号」

F号「・・・・・・これが噂の虎竹刀、痛い」

タイガ「シャラップ!それじゃあ今回を振り返ってみるわよ」

F号「おっす。覗き、失敗っす」

タイガ「一言!ちなみに予定とは違う方向に行ったのよね?弟子」

F号「おっす。本当にどうしてこうなったんでしょう。ぐだ子とフラグが立つ予定だったんです。でも、マシュの盾が」

タイガ「あのおとなしいマシュちゃんにも脅されるなんて、作者、弱い子!」

F号「弱いとか止めて!脅されてないし!フラグを防がれただけだし!」

タイガ「えーと、今回はあくまで出張版。もしまた誰かがDEAD ENDになった時にお会いしましょー」

F号「えーっと、道場に次回があればゲストを招きながらししょーと私がお送りします」

「「また次回に!!」」

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