FGOってデータが引き継げないときっとこんな感じ   作:ピリの唄

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同じ経験をした人がいることを信じて。
諦めないで!!
お互いに人理修復頑張ろう!!


炎上汚染都市冬木
FGOってデータが引き継げないとどうなる?


「本日もお疲れ様でした、先輩」

「うん、お疲れ様マシュ」

数日前に人理を修復し終えた少女藤丸立香は元デミ・サーヴァントである少女マシュ・キリエライトとカルデアの廊下を歩きながら仲良く話す。

 

先日、亜種特異点である新宿も修復した。

モリアーティがホームズに勝つために、魔神柱が立香に復讐をするために造り出した特異点。

その特異点を修復した後のカルデアには亜種特異点で助けてくれた騎士王の正常体、アルトリアが召喚された。

 

そしてなぜか一度解決したはずの異空間と再びつながり(とあるサーヴァントたち二人によると復刻版)ぐだぐだと道具も集め終わった。

 

なので現在、立香とマシュはカルデアの廊下を仲良く歩いていた。

 

しかし、悲劇はいつも唐突に起こる。

 

***

 

食堂についた少女たちの耳におかしな言葉が聞こえてきた。

「うわー、やばっ。スマホの液晶が反応せん」

先日の(なぜか復刻版)ぐだぐだ本能寺の後にカルデアにやって来た織田信長ことのっぶがスマホをいじっていた。

「先輩、信長さんは他の英霊の人達と違ってスマートフォンを使うんですね」

「うん、そうみたいだね」

どうやら液晶が壊れているみたいだが。是非もないヨネ。

「仕方ないが修理に出すか」

そういった信長はダ・ヴィンチちゃんのところへと向かって行った。

 

「修理に出すとデータが消えるんでしたよね」

「うん、私も苦労したなー」

そう言葉を返す立香は苦労して進めたソシャゲのデータを引き継ぐことができずにうちひしがれた記憶を思いだし苦笑する。

 

そしていきなり立香の視界は暗転する。

「!?先輩!?」

大切な後輩の自分のことを心配する声を聞きながら。

 

***

 

カルデアに初めて到着し、訓練を受けた少女は廊下で眠りに落ちていた。

見覚えのある初対面の少女に起こされたときに少し違和感を感じた。

すぐ後にやって来た顧問には初対面のはずなのに嫌悪感と怒りが沸き上がってきたことに疑問を覚えた。

説明をしている所長が生きていることが当たり前のことなのに嬉しかった。

謹慎するように言われた部屋でサボっていたゆるふわ系?青年(どうやらコミュ力低め)を見て会えたことに何故か涙がでてきた(哀れみではなく嬉しかったからだ)。

そんな風に話しているとコフィンのある管制室から火災が起きた。

よく知るはずのないカルデアの廊下を管制室に向かって走る。

かつて見た始まりの場所。

燃え盛る管制室の中、あの時と同じように立香はマシュの手を握っていた。

そしてないはずの記憶と今までの記憶が混乱するまま二度目の/初めてのコフィン無しでの特異点F冬木へのレイシフトが始まった。

 




女性にしたのは一人称が分かりやすかったからです。
初の三人称をやってみたかったというのもあります。

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