FGOってデータが引き継げないときっとこんな感じ 作:ピリの唄
「その、うん。君たちのことはわかった。それでもそこの二人がカルデアに来るのは無理じゃないのかな?」
「リンは難しいけど、シロウは私と魔力パスを繋げるから大丈夫y「じゃありませーーん!!!」
イリヤの言葉を叫んで遮る桜。
「おかしいです!なんでイリヤさんと先輩が魔力パスを繋げる必要性があるんですか!?」
「サーヴァントとは別に、その世界に存在しないものと魔力パスが繋がっているなら無理矢理にでも別人って認識させられるでしょ?」
「それなら私でも良いじゃないですか!!」
「だって桜、色々と不安定じゃない」
「うっ!?で、でも」
「リンなら技量的にサクラのフォローができるかもしれないけどシロウには無理でしょ?」
「ううっ!?そ、そんなぁ」
エミヤから魔術を教えて貰っていた魔術初心者である立香には何故揉めているのかさっぱりわからない。
魔力パスを繋げる(意味深)なんてわからない。
エミヤリリィが顔を赤くして口をパクパクしている理由もわからない。
「というわけで、今回のお兄ちゃんはイリヤルートなのだー!」
「待ちなさいイリヤ。そして桜、落ち着きなさい。別に士郎がカルデアにいないなら魔力パスを繋げなくても大丈夫だと思うわよ?だって人理が不安定なんでしょ?今すぐにどうにかなるなんて無いわよ」
「ム」
図星なのか口を閉じるイリヤ。
「セイバーが多数来ても問題なかったらしいしね、アーチャー」
「あ、ああ。そうだな、例えばの話になるが、セイバーが水鉄砲によるサバイバルゲーム、『ウォーターブリッツ』に出会うとする」
「待ちなさい、アーチャー!前提条件からおかしい」
「いいからいいから。最後まで聞きなさいよセイバー。アーチャー、続けて」
「・・・・・・その後、彼女は負けず嫌いを発揮し、水上を走り世界チャンピオンを目指すアーチャーになる」
「なんでさ」
「あ、あー」
確かにあったよね、そんなことが。
それに例えばと言っておきながら見たことだよね?
マテリアルにも載っている。
その日、(割りとどうでもいい)運命に出逢う。
「因みに武器は水鉄砲だ」
「なんでさ!?」
「おかしいではないですか!!」
「あなたのことよ、セイバー?」
「そんな記憶は存在しません!そもそもアーチャーになるのに水鉄砲はないと思いますが!!」
「安心しろ、セイバー。エクスカリバーも付いていた」
「どこに安心の要素があるのですか!!」
原因は皆(女性)を海スタイルに改造したスカサハお姉さんである。
女性の立香から見ても眼福だったから立香自身に文句はないが。
「だからこの二人がそのままカルデアに行っても問題はないだろう」
「そ、そうかい?」
無理矢理セイバーとの話を打ちきってロマニに報告するエミヤ。
これで、彼らをカルデアに招き入れない理由は無くなってきた。
しかも最高責任者である所長はいまだにダウナー状態で話をしっかりと聞けているかどうか怪しい。
代わって話しているロマニも現在カルデアに居る中では最も高い地位を持っているがあくまでも医療職代表だ。
魔術技術系の最高地位に居たレフは現在聖杯の中で溶けていることだろう。
・・・・・・責任を取るのは果たして誰なのだろうか。
立香ではないはずだ。
「もしも何か悪い事が起こったらレフに責任を取ってもらおう。マギ☆マリも死人に口無しって言ってるしね」
「マーリンシスベシフォウ・・・・・・」
「・・・・・・シロウ、今この小動物がマーリンと言いませんでしたか?」
「シスベシも言っていた気がするぞ?」
「フォウ、フォウ!!」
フォウ君の否定するような鳴き声が虚しく洞窟内を響き渡った。
FGO近況報告~
お酒で酔ったマシュが可愛い。
選択肢から考えると、男女関係ない程のデンジャラスビーストのもよう。
ネタに使える?