FGOってデータが引き継げないときっとこんな感じ   作:ピリの唄

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今回はシリア、ス。
多分


対決の行く末はどうなる?

緊張感が漂う。

色々とおかしな事を言っていたがセイバーと戦わなければならないことは変わらない。

大人しく再契約を結ぶほどセイバーオルタは優しくない。

大人しくアホ毛を刺されてくれるほど甘くはない。

 

**

 

「セイバーとは俺一人でやらせてほしい」

 

ここにいるセイバーは衛宮士郎が止めるべきだ。

それに今は一人じゃない。

もしも何かがあっても後ろには遠坂も桜もイリヤもいる。カルデアの人もサーヴァントもいる。

 

「・・・・・・シロウ、無謀だ。あなた一人で私に挑むと言うのですか」

「わかってるさ、俺一人で戦う必要が無いってことは。それでも、俺がセイバーを止めたいんだ」

 

セイバーの言葉使いに疑問を覚える立香。オルタはもっと暴君じゃなかっただろうか。

 

「行ってきなさい士郎。ただし、無理だと思ったら止めるわよ」

「ありがとう遠坂」

 

カルデアは空気になっていた。

というかこの空気に入ることが出来なかった。

 

「行くぞ!セイバー!!」

「来なさい!シロウ!!」

 

ここに、元主従の対決が始まった。

 

**

 

「いやー、ヤバかった。バゼットからの魔力供給がなかったら死んでいたぜ。もしかしたら一度はここで死んでいたのかもな」

 

起き上がった刺青姿の少年、アンリ。

 

「だがお前はさっきので死んでいたほうが良かったんじゃないか?なぁ、魔神柱」

 

消えかけているレフ・ライノールに右手で持った奇形の短剣を突きつける。

だが返事は返ってこない。

だって気絶しているんだもの。

 

「あっちは真面目に戦っているし、バゼットも向こう。巻き込まれたら俺は死ぬ。さてと、こいつをどうしようか」

 

別にこの特異点で魔神柱を殺す必要性はない。このまま聖杯にくべても一応この特異点を修復できる。

 

「カルデアに任せるか。泥で縛って置けば問題無いだろうし」

 

聖杯から出てきた泥に沈められるレフ。

 

「さて、あの偽善者はどうするのかね」

 

レフを踏んで泥に更に沈めていくアンリの視線の先には戦っている主従がいた。

 

**

 

剣を砕かれて、投影していく度に士郎の投影の精度は上がっていく。

 

先を読んで5秒先の生存を勝ち取る。それでも未熟な士郎には回避できないものがある。ーー緊急回避

避けられないはずのセイバーの攻撃を完全に回避する。

予想外だったのか隙ができる。

その隙にセイバーに攻撃を強く打ち込む。ーー瞬間強化

セイバーの想定していた以上の力に弾くだけで更に隙ができる。

これ以上大きな隙が出来ることはきっともうない。

一世一代のこのときに自分の全てを叩き込む!

 

「―――鶴翼、欠落ヲ不ラズ(しんぎ、むけつにしてばんじゃく)」

 

投影された干将と莫耶を二度に渡って投げつける。

 

「―――心技、泰山ニ至リ(ちから、やまをぬき)」

 

これは気にくわないがアーチャーの編み出した絶技だ。

 

「―――心技、黄河ヲ渡ル(つるぎ、みずをわかつ)」

 

投げた剣は引き寄せあう。

陽剣は陰剣と、陰剣は陽剣と。

 

「―――唯名、別天ニ納メ(せいめい、りきゅうにとどき)」

 

両方の剣は士郎の持つ剣へと引き寄せられ、間に立っているセイバーを経由して戻って来る。

 

「―――両雄、共ニ命ヲ別ツ(われら、ともにてんをいだかず)!」

 

ゆえに同時に当てるという六連撃になる!!

 

「鶴翼三連!!」

 

セイバーであってもこの六連撃全てを防ぐことはできない。

そして一つでも防げなければ致命的なダメージが与えられる。

 

「強くなりましたね、士郎」

「そんなことはない。でも俺の勝ちだぞ、セイバー」

 

倒れたセイバーに近寄り頭を撫でる士郎。

 

「だから、戻ってこい。セイバー」

 

そういった士郎の右手には、一本の毛が握られていた。

表情の動きにくいセイバーオルタの顔がひきつった。




さすがのオルタも顔がひきつりました。あのタイミングでアホ毛だから

多分FGO風になるなら
今回は
セイバーオルタ(剣)
防御力ダウン、宝具封印、呪い
エミヤリリィ(弓)
攻撃力大アップ、回避、宝具威力アップ

勝てたのは相性が良かったからじゃないかな

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