FGOってデータが引き継げないときっとこんな感じ 作:ピリの唄
Unknown to Death.
ただの一度も敗走はなく、
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「あー、そろそろ落ち着いたかい?僕が話しても大丈夫かな?」
修羅場が落ち着いた辺りでDr. ロマンからの通信が入った。
修羅場にいたマスター達は全員疲労していた。
とあるサーヴァントは見た目は変わらないが拳によるダメージがあった。直ぐに見た目を治せる霊体化って便利。
「そちらの人たちには初めましてになるかな。僕はロマニ・アーキマン。遠坂家のお嬢さんにはカルデアの職員と言えばわかるかな?」
「人理継続保障機関って名目で設立を予定されているやつね」
「人理?なんだよ、それ」
リリィはどうやら人理という言葉を知らないようだ。立香もそもそも人理の詳しい内容は覚えていない。
わかっていなくても直さなければ人類は滅びていたのだから。
遠坂は頭を抑えていた。
オルガマリー所長は唖然としていた。
こんな常識的な知識を知らないとは本当に魔術師なのか。
立香は素人で一般枠だからそもそも期待されていない(記憶を引き継いでいることを所長は知らない)。
「神代は終わり、西暦を経て人類は地上でもっとも栄えた種となった。
我らは星の行く末を定め、星に碑文を刻むもの。
人類をより長く、より確かに、より強く繁栄させる為の理――人類の航海図。
これを魔術世界では『人理』と呼ぶ。バイパンフレット」
「先輩、そのパンフレットって何処からとりだしたんですか?」
「ポケット?」
ポケットに入れた記憶はなかった。パンフレットを取った記憶もない。
何故か入っていた。
「そのパンフレットを士郎に渡せば全部解決でしょ?」
「そっか。リリィどうぞ」
「リリィって誰さ!?」
若いエミヤだから貴方がリリィです。
ランサー兄貴も若い姿がいるからリリィで間違ってないと思うけど?
「Fateシステム?レイシフト?もう魔法に片足突っ込んでるじゃない!!」
「レイシフトってなんなんだ?」
「タイムマシン」
「ぶっちゃけすぎです先輩!!」
わかりやすいと思うけど。この言葉以上にわかりやすい言葉はないと思う。
詳しいことをいってもわからないと思う。
「まあいいわ。あんたたちも一度一緒に来なさい。説明とかはまとめてした方がいいでしょう、あんた達も」
「待ってくれ遠坂!今でもセイバーは聖杯のところにいるんだろ?だったら・・・」
「大丈夫よ、士郎。気に入らないけどイリヤが色々と知っているみたいでね。セイバーは大聖杯から動かないらしいわ」
イリヤ?あれ?
魔術に関しては何も知らないような小学生じゃなかった?
あのルビーちゃんというとんでも魔術礼装、イリヤちゃんを魔改造したとでもいうのか!?
嬉々としてやりそうだ・・・・・・。
「いや、待ってくれ凛。確認しなくてはならないことが出来た」
「どうしたのよアーチャー。言っておくけどイリヤスフィールが言っていたことだから詳しい理由は言えないわよ?」
「問題ない。直ぐに済むだろう」
先程(修羅場終了)から静かに何かを考えていたエミヤが立香の方を向く。
手元に愛用の双剣を投影して。
「聞かせてもらうぞ、カルデアのマスター立香」
立香に干将を突きつける。
そこには立香が知っている頼れる兄貴分ではなく、
「何故、君が私の名前を知っている」
立香のことを警戒して殺気を向ける英霊がそこにいた。
警戒されるよね?
だって英霊でもないのに記憶があるのよ?
この時まで気付かなかった理由は簡単。修羅場中に考えることはできなかったからです。
エロ尼退場記念!!
でも残り時間が少ない。BBの再臨素材、集めきれるかな?