FGOってデータが引き継げないときっとこんな感じ   作:ピリの唄

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こうなってもおかしくない。


記憶を持っていたらどうなる?

 

Unknown to Death.

ただの一度も敗走はなく、

 

**

 

「あー、そろそろ落ち着いたかい?僕が話しても大丈夫かな?」

 

修羅場が落ち着いた辺りでDr. ロマンからの通信が入った。

修羅場にいたマスター達は全員疲労していた。

とあるサーヴァントは見た目は変わらないが拳によるダメージがあった。直ぐに見た目を治せる霊体化って便利。

 

「そちらの人たちには初めましてになるかな。僕はロマニ・アーキマン。遠坂家のお嬢さんにはカルデアの職員と言えばわかるかな?」

「人理継続保障機関って名目で設立を予定されているやつね」

「人理?なんだよ、それ」

 

リリィはどうやら人理という言葉を知らないようだ。立香もそもそも人理の詳しい内容は覚えていない。

わかっていなくても直さなければ人類は滅びていたのだから。

遠坂は頭を抑えていた。

オルガマリー所長は唖然としていた。

こんな常識的な知識を知らないとは本当に魔術師なのか。

立香は素人で一般枠だからそもそも期待されていない(記憶を引き継いでいることを所長は知らない)。

 

「神代は終わり、西暦を経て人類は地上でもっとも栄えた種となった。

我らは星の行く末を定め、星に碑文を刻むもの。

人類をより長く、より確かに、より強く繁栄させる為の理――人類の航海図。

これを魔術世界では『人理』と呼ぶ。バイパンフレット」

「先輩、そのパンフレットって何処からとりだしたんですか?」

「ポケット?」

 

ポケットに入れた記憶はなかった。パンフレットを取った記憶もない。

何故か入っていた。

 

「そのパンフレットを士郎に渡せば全部解決でしょ?」

「そっか。リリィどうぞ」

「リリィって誰さ!?」

 

若いエミヤだから貴方がリリィです。

ランサー兄貴も若い姿がいるからリリィで間違ってないと思うけど?

 

「Fateシステム?レイシフト?もう魔法に片足突っ込んでるじゃない!!」

「レイシフトってなんなんだ?」

「タイムマシン」

「ぶっちゃけすぎです先輩!!」

 

わかりやすいと思うけど。この言葉以上にわかりやすい言葉はないと思う。

詳しいことをいってもわからないと思う。

 

「まあいいわ。あんたたちも一度一緒に来なさい。説明とかはまとめてした方がいいでしょう、あんた達も」

「待ってくれ遠坂!今でもセイバーは聖杯のところにいるんだろ?だったら・・・」

「大丈夫よ、士郎。気に入らないけどイリヤが色々と知っているみたいでね。セイバーは大聖杯から動かないらしいわ」

 

イリヤ?あれ?

魔術に関しては何も知らないような小学生じゃなかった?

あのルビーちゃんというとんでも魔術礼装、イリヤちゃんを魔改造したとでもいうのか!?

嬉々としてやりそうだ・・・・・・。

 

「いや、待ってくれ凛。確認しなくてはならないことが出来た」

「どうしたのよアーチャー。言っておくけどイリヤスフィールが言っていたことだから詳しい理由は言えないわよ?」

「問題ない。直ぐに済むだろう」

 

先程(修羅場終了)から静かに何かを考えていたエミヤが立香の方を向く。

手元に愛用の双剣を投影して。

 

「聞かせてもらうぞ、カルデアのマスター立香」

 

立香に干将を突きつける。

そこには立香が知っている頼れる兄貴分ではなく、

 

「何故、君が私の名前を知っている」

 

立香のことを警戒して殺気を向ける英霊がそこにいた。




警戒されるよね?

だって英霊でもないのに記憶があるのよ?
この時まで気付かなかった理由は簡単。修羅場中に考えることはできなかったからです。


エロ尼退場記念!!
でも残り時間が少ない。BBの再臨素材、集めきれるかな?

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