問題児たちと一緒にただのオッサンも来るそうですよ? 作:ちゃるもん
眠い(素直)
肩甲骨辺りがクソいてぇし、左腕の肘部分に青アザ出来てるし、腹痛てぇし……訳わかんねぇ……。・゚・(ノД`)・゚・。
取り敢えず頑張って書いたでごさる。くっそ背中いてぇよマジで……
では、どうぞ〜
「ジンくん?」
「義仁さん! ……なんでそんなにベチャベチャなんですか」
軽く呆れ、しかし何処か微笑ましそうに笑いながら近付いて来たジン。その後ろから一人の少年と少女二人、そしてジンの護衛であるペストが付いてきた。そんなジンに義仁は部屋であった事を話した。その時二人の会話を横目にジンの連れをジッと見つめる蛟劉の背中に嫌な悪寒が走った。
そう、これはかの狐の少女と同じ気配だと。
「だから、ここのお風呂で綺麗になろうかなって」
「そうだったんですね。あ、紹介します……って言っても僕もさっき会ったばっかりなんですけど。こっちの白髪の男の子が殿下君。こっちの女の子がリンさん。二人ともペストの知り合いだそうです」
そう言って後ろの二人を紹介してくれた。
「木島義仁だよ。よろしくね殿下……君? に、リンちゃん。それで、もうひとりの子は?」
「あ、そう言えば直接会うのは初めてでしたっけ? 北側の階層支配者のサンドラ」
「北側の階層支配者がこんな所でなにしとるん? 一応会議の主催みたいなもんやろ。余程な事でもない限りは連れ戻さなあかんのだが?」
その表情には面倒臭いと隠す様子もなくサンドラを睨んだ。
「それは……神隠しが」
「神隠し? 北側は悪鬼羅刹の巣窟みたいなもんやろ? その手のエキスパートはどないしたん。悪霊から、風の神格者の悪戯、鬼の人攫いに人身売買まで手広くやっとるんやろ? どんなモンでも二、三日で解決出来るレベルのもんじゃないんか?」
しかし、サンドラは首を振った。そのエキスパート集団ですら、手に余る物だと。
「そうか……。なら、何故護衛がいないんや。ただでさえそこの黒白メイドがやらかし、更にはこの会議を開くきっかけになった〝魔王連盟〟。護衛も付けず、子供だけでこんな事をしてるのは正直遊びにしか見えへんぞ?」
「それは、誰も信じてくれなくて」
「信じてくれなくて? それで、はいそうですかってかるんか? お前さんが死ぬって事がどれだけ大事が理解しとるんか?」
「そ、それは……」
サンドラがスカートの裾を握りしめ俯いたのを見かねて、義仁が会話を切った。
「まあまあ蛟劉さんそこら辺で。ほら、私達が付いて行けばいいじゃないですか」
「それが出来んから言うてんのよ義仁はん。僕が付いて行ければここまで言わんよ。少なくともここにいる誰よりも強いから。な? 殿下君?」
「……」
「まあ、エキスパートが手を上げてるんや階層支配者が動かな行かんってのも頷ける。うん、多分。だから、義仁はんは彼らについて行ってな。この馬鹿はこのまま無理やり連れて行くから。危なくなったら僕を呼ぶんやで? 多分駆け付ける!」
無駄にいい笑顔でサムズアップした後、スっと義仁に小さく耳打ちする。
殿下とリンちゃん、あれ信用しないようにな。殺されるで?
返事を返す間もなく蛟劉は義仁から離れ、その顔には変わらない無駄にいい笑顔のままだった。
「ま、大丈夫やろ。それじゃ、僕は挨拶回りに行ってくるからみんな気を付けてな〜」
義仁はジン達を見る。そんなに悪い子達には見えないけどなぁと、安直な事を考え、取り敢えず気を付けておこう。と、気持ちを入れ替えた。
その程度には成長出来ていたという事だろう。
お読みいただきありがとうございます。
状況がわかんねぇだって?
今に始まったことじゃないじゃろ?
取り敢えずあれだ、何となく入れたフラグを回収出来ればいいなぁ〜程度で進めていくでござる。
では、また次回〜