問題児たちと一緒にただのオッサンも来るそうですよ? 作:ちゃるもん
ゴールはゴールでもゴールしたらあかんタイプではないですよ?
では、どうぞ。
蛇腹剣と龍角の槍が交わり衝撃波を引き起こす。その衝撃に波が乱れヒッポカンプの歩が止まる。
ヒッポカンプを落ち着かせ、隙を見いだし走らせるも、蛇腹剣がその行先を妨害する。そこに春日部耀が援護に入りまた衝撃波が発生するの繰り返し。お互いに先に進む事が出来なかった。
「くっ……、流石に簡単にはやられてくれないわね。春日部さん!」
飛鳥が春日部に自らのギフトを使用する。飛鳥のギフト『威光』は命令件として対象の霊格を強化することが出来る。成長することのないギフトに対して使えば壊れる事は必須となろうが、人間相手や植物相手になら遠慮する必要も無い。
「いい加減に……! 落ちて!」
「しつこいですね……っ!」
再び二人の獲物がぶつかり合う。そしてまた振り出しへ……。耀は技術が足りないと力に任せ、フェイス・レスは圧倒的力の暴力に受け流すしか他ない。
さて、そんな決着のつかない攻防を続けている二人の後方。距離にしておよそ2キロか3キロか……。その地点に静かに降り立つ影が一つ。義仁を乗せたヒッポカンプだ。
着地と同時に走り出す。水掻きが力強く水をかく。目の前に常人では割ってはいることが許されない争いが起こっていようとも関係なぞない。
ただ、我武者羅に足を動かす。前方で争い続ける三者のぶつかり合いで生まれた波を踏み抜き、ものともしない。
三人との距離が1キロを切ったと言う所で漸く三人の視線が義仁達の方へと向いた。それが引き金となったのか、3人とも一斉に最後の勝負を仕掛けた。
フェイス・レスは一瞬の隙を付き春日部耀を水面へと叩き付け、飛鳥は『威光』を使い自らのヒッポカンプを強化し最後の追い上げを掛ける。
「全力で駆け抜けなさい!!!」
「……シッ!」
「きゃっ!」
一つ水柱が立つ。先頭を走るは飛鳥、続いてフェイスのレス。少し離れた所に義仁。
フェイス・レスのヒッポカンプは彼女が厳選したもの。そこらのヒッポカンプ程度ではまず追い付くことも、前を走っていても追い付かれるのは時間の問題。飛鳥からの支援があるとはいえ徐々にその差は埋められていた。
距離にしておよそのこり300。1キロ近く離されていた義仁達はフェイス・レスのすぐ後ろまで迫っていた。
後ろに迫る二人に飛鳥は焦りを覚えた。たった300。されど300。実質数秒。10秒にすら満たないその時間がとてつもなく長く感じる。
残り200
100
50
5
ゴール
ゴールしてもヒッポカンプを止めることを忘れ、陸に上がろうとしたのかヒッポカンプから振り落とされた。水に落ちた事を理解したと同時に焦りが生まれ、顔を水面から出した後に飛鳥はゴールした事実に気付いた。
フェイス・レスが私の後ろに居た。1番前に居たのは私だった。勝ったのだろうか、負けたのだろうか。
私の乗っていたヒッポカンプが傍によってきた。心配してくれているのだろうか?
そう言えば義仁さん達は何処に行ったのだろう。とか、そんな事を考えて……どうでもいいくらいにめんどくさくなって大の字に体を水に預けた。少しだけ体が浮き少しだけ息苦しく感じる。
だけど、きっとその時私は笑っていたんだと思う。
お読みいただきありがとうございます。
視点ぐるぐるしてワケワカメ。
この辺の書き換え出来る人達ってホントすごいと思う。
ボックスガチャ50箱いったよー
100とか時間的に(ヾノ・∀・`)ムリムリ
フィム可愛ええなぁ!!
みんなもGE3をやるべき。お母さんになれるよ!!
ではまた次回~