問題児たちと一緒にただのオッサンも来るそうですよ? 作:ちゃるもん
最近マイクラと、モンハンと、BO4と、ダクソ以外のやる気がくっそ下がってる。
たまにやるとハマるゲームって多いよね。
では、どうぞ。
ゾワリッ
十六夜の体が震える。バクバクと鼓動が早くなり、額には脂汗。より強大な筈の白夜叉と対峙した時も、拳が砕けた時も、かの巨龍の心臓を穿つ時もここまでのものは感じなかった。
白夜叉はそこまでの本気を見せていなかったという事なのだろうが、それにしたって、これはダメだろと脳が警鐘を掻き鳴らす。
白夜叉よりも格下だと言う目の前の男。七大妖王第三位に位置する〝蛟魔王〟が、ゆっくりと口を開く。
星を揺るがす懇親の一撃を三発貰い、口から血反吐を吐き出しながら四発目を圧倒的技量の差を見せ付けながら回避してみせ、ゆっくりと、口を開く。
「久しぶりやな、この感覚。僕も随分簡単な方法で……それだけ姐さんの存在がでかいってことなんやろかね。どう思うよ十六夜くん」
「……俺にはなんとも。ただ、分かるのは漸く本番って事ぐらいか」
「ハッハッハっ! そいつが分かれば十分や。
俺は〝七大妖王〟が一人〝蛟魔王〟
後悔すなよ少年」
瞬間強風が十六夜の顔を撫でる―――よりも先に蛟魔王の拳が十六夜の顔面を捉えた。次いで腹に衝撃。蛟魔王の爪先が十六夜の腹を抉り上げる。くの字に曲がった身体。前面、蛟魔王へと近付くように押し出された頭の後頭部を掴まれそのまま叩き付けられる。
海は割れず、地面の上で戦っているかのように水は動かない。さながら大地の上で起きた出来事のように水面の上には二人を中心にひび割れが起きていた。
「まずは挨拶がわりに……って、おーいもうくたばっちまったかー?」
まるで内蔵を直接掻き乱されたかのような気持ち悪さ、受けた衝撃自体は大して変わらなかった。耐えられる威力だった筈だ。だと言うのに、身体が言うことを聞かない。
蛟魔王は未だ立ち上がろうとしない十六夜の頬をペちペちと数度叩く。外部からの接触に脳が危機を察知したのか、反射的にその場から飛び退いた。
「お、なんや。まだ動けるやん。んじゃ、続きと行こうか」
蛟魔王は飛び上がった十六夜を見て、獰猛な笑みを浮かべる。〝枯れ木の流木〟と呼ばれていた者と同じ存在だとはとてもではないが見えない。
「身体だけは頑丈みたいやし、もう少しエグい方法でも大丈夫か? いや、あの程度で伸びてたんやし、内臓掻き回すんのは辞めた方がええかな? どう思う少年? 僕としてはまだまだ暴れ足りんのやけど。かといって白夜王に挑んでも瞬殺されるし、他の子に手を出したら捻り潰してしまうからなあ」
ペラペラとしゃべり続ける蛟魔王に警戒心なんてものは無い。それだけ十六夜は下に見られているという事だった。
だが、今の十六夜に再び奇襲を仕掛ける程の余裕はない。危機察知によって固まった水面の上に立つことが出来てはいるが、足どころか満足に腕も動かせない。正しく木偶。
ああ、勝てないだろう。そんな事はとうの昔に気付いていた。
今の自分がどの程度通用するのかを試したい。その気持ちが強かった。
勝てない、そんな次元の話しではない。敵わない。
だが、絶望感は圧倒的に弱い。アイツのように挑むと言う選択肢を取れないほどではない。
故に、その技少しでも見させてもらうぞ。
「……はっ。ゴフッ……。そのていど、かよ蛟魔王。期待ハズレだな」
「―――へぇ。ええんやなそれで」
返事を返すよりも早く、俺の体は宙に浮かんだ。
お読みいただきありがとうございます。
なんだァ!? このやっつけ感はァ!?
ま、僕の文書力ではこれが限界なんですよ┐(´д`)┌
戦闘シーンとかもっと上手に書けるようになりたいのう(´・ω・`)
では、また次回~