問題児たちと一緒にただのオッサンも来るそうですよ?   作:ちゃるもん

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投稿です。

ま、もうめんどくさいで無理やり原作にはいります。
ごメーンね(・ω<) テヘペロ

では、どうぞ。


第61話 渡し船

 義仁の講演会から三日後。十六夜達と合流。それから2日後の今日義仁は黒ウサギと合流した。

 

「久しぶりだね黒ウサギさん」

「お久しぶりです義仁様。こうして顔を合わせるのは……五日ぶりになりますか。どうですか? 皆様よりも早めにこちらに呼ばれたようですが……体調が悪くなったりとかは……」

 

 黒ウサギとしては、義仁は守らなければいけない対象。〝ノーネーム〟の仲間で家族ではあるが、巻き込んでしまったのもまた事実。客人と似たような感じだ。守らなければいけない、ひとつの使命なのだ。

 だというのに、幾度となくその命を脅かさせてしまった。魔王というひとつの災害に運悪く……と言えば、致し方ないと言う人が大多数だろう。災害をどうやって事前に防ぐと言うのか。しかし、黒ウサギはそれを負い目に感じている。

 条件として……私が側に……最善の方法を取った……心の奥底に根付いているほどではない。が、それでも負い目を感じている事は事実なのだ。、

 

 そんな事はつゆ知らず……どころか、義仁は義仁で黒ウサギに負い目を感じている。黒ウサギは助けていられないつもりだが、義仁は助けてもらって勝手に死にかける……なんともめんどくさい構図となっているのだ。

 ただ、2人ともそれなりに年を重ねている。表面を隠すことには慣れているのだ。さらに、義仁は精神的に余裕が生まれつつある。つまりは、この程度のことなら意識せずに隠し始めてしまうのだ。

 

「大丈夫大丈夫。見ての通りピンピンしてるよ」

 

 腕を軽く振って見せ大丈夫だと表す。だが、黒ウサギはなんとも言えない表情。〝ノーネーム〟のギフトで一命を取り留めたが、死にかけの、後遺症必須。そんな状態だったはずの人間を無理やり治したのだ。そんな軽く言われても反応に困ると言うもの。

 

「大丈夫ならよいのですが……無理だけはしないで下さいね。ところで、先に来ていた筈のお3方は? ジン坊ちゃんは〝六本傷〟との会合で居ないはずなので当然として、 来賓室で待たれているのでしょうか?」

「ああ、3人なら別行動してるよ。十六夜くんが地下書庫で、飛鳥ちゃんと耀ちゃんはえーと……狩猟祭だったかな? それに参加してる筈だよ」

「見事にバラバラですね……。それ以前に病み上がりの義仁様置いていくとは……」

 

 軽く髪を赤く染め、怒りを顕にする黒ウサギ。既に受付を済ませ人目が無いからいいものを、往来でこれをされたらいい見世物になっていた事だろう。

 

「一先ずは1番近い十六夜さんに会いに行きましょうか。ただ、どちらから行けるのでしょう」

「黒ウサギさん髪、髪。道は知ってるから大丈夫だよ。ただ、水路を渡し船で渡らないといけないのと、収穫祭で人が取られてて渡れないみたいだよ」

「うん? おふたりさん地下書庫に行きたいんか? どうせ暇やったことやし、僕がやろか?」

 

 え? と黒ウサギと義仁が後ろを振り返る。

 通路の曲がり角から顔を覗かせたのは―――偶然にも、義仁と同じく左眼に眼帯をした、細身に細目の胡散臭い笑顔とエセっぽい関西弁の男だった。

 




お読みいただきありがとうございます。

無理やりのわりには、まあ、違和感も少なめに出来たんじゃないかなと。
ここから、十六夜くんへと繋げて……上手い具合にリリと合流させれば完璧(出来るとは言っていない)

テラリンク買ったよ!
テラやってないけどね!
ま、小説とか最後から読んだり、1巻2巻同時に読みながらとかするし、ストーリーとか後から繋げていけば問題ないっしょ。

最近フレンドのログインが途切れることが多いなぁ(´・ω・`)

では、また次回〜

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