問題児たちと一緒にただのオッサンも来るそうですよ? 作:ちゃるもん
体調不良
取り敢えず書ききりました。
また、ほとんど進んでないけど許してぇや……ごめんよ……
では、どうぞ
「そんな……、あまりにも早すぎる…………」
「ほうけている場合か! 急ぎ避難の準備! 戦える者は迎撃せよ! 無理はするな! 先ずは敵の情報を集めよ!」
呆けるジンに喝を入れ、外に待機していた兵士に命令を下すサラ。だが、あまりにも早すぎる開戦。先の終戦からまだ半日も経っていない。さらには、今回も同じく奇襲されるという失態。
何故? 奇襲の要であった〝黄金の堅琴〟は既にこちらの手にあったはず。なのに何故?
そんな事ばかりがジンの頭の中をグルグル回り続ける。
「義仁殿は……相手がどう動くから分からん。済まないが私の側にいてくれ。ジンもそれでいいな」
しかし、ジンからの返事はない。想像していなかった事態に直面し頭がパニックになっているのだろう。
サラが無理も無いと次の行動を決めあぐねている時、慌てた様子で1人の兵士が部屋へと転がり込んできた。その者は上半身が真っ赤に染まっている。が、怪我をしている様子は見受けられない。
「さ、サササ、サラ様! 外、外をご覧ください!」
「巨人族以外の敵でも現れたか……くそッ」
サラが部屋を出ていく。それに付いていくジンと義仁。そして、吹き飛ぶ壁。
「おっと。なんかの部屋になってたのか」
その声は義仁とジンには馴染みがあるもので、〝ノーネーム〟最大戦力だとジンが胸を張って言ってのけた人物。
箱庭に召喚された当日に蛇神を素手で殴り飛ばし、
劣化しているとはいえ、魔王と真正面から力比べをした。
全てを壊すほどの怪力を持ちながら、全てのギフトを壊すと言う矛盾した力を持つ〝ノーネーム〟の問題児。そして、最高戦力。
逆廻十六夜が、巨人族の顔面を蹴り飛ばした態勢でそこにはいた。
「あ? オッサンと御チビ様じゃねぇか」
十六夜が義仁達に気付き声を上げる。
「随分早かったね十六夜くん」
「特に準備するものが無かったからな。それに、こんな楽しそうな事見逃すわけには行かねぇだろ」
十六夜は獰猛に笑って見せた。
「んで、これが敵って事でイイんだよな?」
十六夜は潰れた巨人族を指差し問う。サラは〝ノーネーム〟の仲間だと分かってか黙っており様子を見ている。ジンは相変わらずパニック状態が続いていた。
「そうみたいだ。私にはよく分からないが、任せても大丈夫なのかな?」
「ま、誇りもないような奴らだからな。軽く捻り潰してやるよ。今の俺は機嫌が良い。感謝しろよ?」
ヤハハ! 笑い笑って十六夜は戦場へと飛び出す。
そこで、ずっと黙っていたサラが口を開いた。
「嵐のような男だな。しかし、これで希望が持てる。彼が時間を稼いでくれているあいだに態勢を調えるぞ」
反撃の時は近い。
お読み頂きありがとうございます。
あーうー……モチベが上がらん
ただ、もう少しすれば書きたいシーンが来るんや……
兎に角、皆さんも体にはお気を付けて
では、また次回