三角印の青春の行方 作:リディフラック・ウォレイン
如月「どっ、どうしたんだよ。気持ち悪いな。」
主人公「ふふ、ひ・み・つ♪ただ、私の気持ちの部分を遊馬先輩達にみてもらって、喜んでくれたらなーって....ね?」
如月「ハイハイ、若桜先生ワロスワロス...。」
守部「如月くん!!」
如月「おっなんだ?」
守部「君、冬休みの宿題はどうしたの?」
如月「お前はどう思ってる?」
守部「数学以外やって来てないと言うのでしょ?」
如月「.....いや、........逆。」
主人公「!!!ブルブル!!!」
守部「まったく君は...どうしたものか。」
キーンコーンカーンコーン
真山「えー如月斗真くん、如月斗真くん、急ぎ職員室までお願いします。」
如月「......そんじゃ、いってきまーす!!!ニコっ」
主人公「...もう勝手にしてろ...。」
そして、如月斗真は、帰らぬ人となった。
如月「おーーーい!勝手に殺すなーーーーー!!!!」
第一話
桜が舞う季節、新しい学校生活に胸が高鳴る新入生。新しいクラス替えに胸が高鳴る在校生。年に何人かが入れ替わっていく先生達。そんな出会いの季節に僕の人生が変わってしまった。
あの日交わした、幸せの事故。
僕は芹澤悠吏、二年生では、a組だったけれど、
今年もa組だった。
その日は入学式で、新入生達はとても緊張した面持ちで臨んでいた。
まるで、入学仕立ての僕のようだった。
入学式が終わり、僕は新しい教室へと戻った。
僕は自分の席に座りぼーっとしていると、超絶イケメンな男子が声をかけてきた。
「芹澤、疲れてるみたいだね。」
芹澤「たっ、鷹司氏!?」
彼は鷹司正臣、彼の事は入学してから知っていたが、
同じクラスになって面識を持ったのがかなり最近。
僕には縁遠い存在だった。
芹澤「いっいえ、この通りピンピンしておりますよ!」
鷹司「ふふふ.....。」
僕は正直鷹司氏は苦手だ。なぜなら、僕の存在が馬鹿らしく見えてくるし、鷹司氏がとても眩し過ぎるから。
ただし苦手なだけで嫌いではないので仲良くしたいとは思っている。
入学式後の生活単元が終わり、ホームルームが終わったあと、僕はジュースを買いに体育館前の自動販売機へと向かった。
芹澤「ふぅ、いよいよ三年生か...。僕、去年は後輩たちにも馬鹿にされたりしてたけど、今年はそうならないように気を付けないと...!...ん?」
僕はふと、弓道場を見渡すと矢が的に着くような音が聞こえた。そして、弓道場へと足を踏み入れた。
入口の所まで来ると、そこに凛々しく弓を射る男児の姿が目に映った。
的を見渡すと、ほぼ全て真ん中に当たっていた。
芹澤「すごい...。」
僕がそうやって目を輝かせていたうちにその人はこちらに振り返った。
「あー、芹澤か?」
芹澤「不破氏?!こんな時まで稽古とはすごい、すごすぎる.....。」
不破「そうか?近ごろあまり調子がでない。」
不破氏にも調子が悪くなるときがあるのかと僕はおもった。
けれど、それは何故なのかは分からない。よくなることを祈る。
芹澤「まだやっていくのですか?」
不破「いや、もうこれで終わるつもりだ。」
と、不破氏が更衣室の方へ向かうと、不破氏がいきなり何かの拍子で転びそうになり、不意に僕はそれをカバーしていくがあえなく僕も一緒に床へと転んでしまった。
痛い。けど唇にはおかしな感触と気持ちよさが感じた。
なんだろうと目を開ける。
芹澤「不破氏.....!!」
不破「芹澤.......!!」
芹澤「.......///」
僕の目の先には、不破氏のきれいな瞳があった。
それは驚いたように上下を広げていた。
不破「す、すまない!!」
芹澤「いっいえ...こちらこそ...!」
しばらくすると、不破氏は離れてくれたようだ。
僕も、不破氏も顔を赤らめていた。
不破「それじゃ、俺は着替えるから...また明日。」
芹澤「まっ...また明日....。」
と不破氏と別れを告げたあと僕はすぐに自分の家へと早めのリズムを刻む。
この胸のリズムがどんどんと速くなっていく。
そう、その心が青春の架け橋。
空編
主人公
芹澤 悠吏
誕生日 4月30日
クラス 3-a
部活動 放送部