朝寝坊を斬る
7月16日朝
ナイトレイド一同は朝食を食べていた、ただしマインはまだ起きていない。
「今日もスーさんの朝食はうまいねぇ」
レオーネは笑顔で頬張っている。
「そう言われるのは嬉しいことだ」
スサノオも微笑んでいる、しかし。
「・・・だがレオーネ、いつも米を一粒だけ残すな!いつも気になる!」
スサノオはビシッと指さして注意した。
「・・・相変わらず細かいな」
レオーネはやや苦笑いしている。
「いてて・・・」
イエヤスは頭のこぶをさすっている、イエヤスにだけ朝寝坊すると頭に石がおちてくる仕掛けをしているのである。
「あなた、また、朝寝坊したの?」
サヨはやや呆れている、すると。
「またじゃねえよ、5日ぶりだよ」
「5日って・・・最近じゃない」
「俺にとってはすげえことだろ」
「せめて五ヶ月は朝寝坊無しを続けなさい」
「そんなの無理に決まってるだろ」
イエヤスは堂々と言いきった。
「・・・まあ、そうだけど」
サヨはそれ以上追求しなかった、人間無理なこともあるのだから。
「にしてもシェーレ最近寝坊ないな」
「サヨが起こしに来てくれますから」
シェーレは微笑んで語った。
「なんだよ、俺も起こしてくれよ」
イエヤスはサヨに抗議した、するとサヨの顔が赤くなっていく。
「あなた忘れたの!以前私があなたを起こしていると寝ぼけて私の胸を揉んだことを!!」
「あ、あの時は目の前に大福があると思ったんだよ」
「だ、大福!?」
大福ですって、私の胸そんなに小さくないわよ、とサヨが憤慨していると。
「その後俺ボコボコにされたんだぞ」
イエヤスは反論するも。
「当然の報いでしょ」
サヨとイエヤスが言い争いしているとラバが。
「マインちゃんは起こさなかったのかい」
ラバの質問にサヨは複雑そうな顔で。
「うん・・・だいぶ前にマインを起こそうとしたんだけど、マイン寝ぼけてパンプキン撃ったのよ、幸い素早く避けたからよかったけど、それからマインを起こしにいってないわ」
「まあ、マインちゃんらしいね・・・」
ラバが苦笑いしているとチェルシーが何かニヤニヤしている、何だろうとサヨが思っていると激しい足音が近づいてきた。
「チェルシー!!」
マインが激怒して起きてきた、マインの顔に落書きが描かれている。
「よくもやってくれたわね!!」
「あなたの寝顔がかわいいからつい、てへっ」
チェルシーはウインクしながら舌を出した。
「てへっ、じゃない!!」
マインはさらに激怒した。
「じゃあ、スーさんごちそうさま」
チェルシーはすでに朝食を食べ終えていた、立ち上がりダッシュして逃げだした。
「こら待てー!!」
マインはチェルシーを追いかけ始めた、このやり取りは日常茶飯事の出来事である。
「今日もにぎやかですね」
シェーレはにっこり微笑んでいる、他の皆は気にしていない、こうしてナイトレイドの一日が始まるのである。