シュウの剣を拳で弾きながら黒ひげが話す
「シラカワァ!テメェは七武海に、政府に喧嘩を売ってるんだぜ!?
それをわかってんのかぁ!?」
シュウは踏み込んで剣を振るいながら黒ひげの言葉に答える
「世界政府加盟国の1つに少しツテがありますので、今回の事は
事前に根回しをしてありますよ!」
「チッ!」
黒ひげは舌打ちをしてシュウから距離を取る
そして、右手に黒いナニカを作り出した
「数ヶ月前のテメェとの一戦で、俺は自分の能力を完全に把握した!
ヤミヤミの実の力を見せてやらぁ!」
シュウの身体が黒ひげに吸い寄せられる
だが、シュウは吸い寄せられる勢いを利用して黒ひげに踏み込んでいく
「それは以前に体験しましたよ」
シュウが強く剣を振るう
黒ひげはシュウを吸い寄せていたナニカを消して、右手に武装色を纏わせて防御する
「貴方の能力は対能力者には非常に有効ですが、戦闘力を能力に依存していない者には
然程有効にはならないですね」
「ハッ!言うじゃねぇか!」
黒ひげの拳が、シュウの剣が互いを倒そうと振るわれていく
シュウと黒ひげの戦いが始まって少し経った頃、シュウが転移を交えて
黒ひげに攻撃をしていく様になった
レイリーとの修行で鍛え直されたシュウの武装色の覇気を纏わせた剣は、
少しずつ黒ひげの身体を傷つけていく
「うざってぇ!」
薙ぎ払う様に振るった拳がシュウの身体を殴り飛ばす
だが、シュウは殴り飛ばされた勢いで転移をして、攻撃の機会へと変えていく
途切れる事なくシュウの攻撃が続いていく
黒ひげとシュウの戦いは、シュウが優勢に進めていった
◆
「ほう、シュウもやるもんじゃのう」
戦いの場を離れたガープが軍医に治療を受けながら観戦している
「ニューゲート、お前はどう見る?」
ガープは戦いの場を離れる際に白ひげも連れて来ていた
そして、白ひげもガープと一緒に軍医の治療を受けているのだ
「戦いの技術は博士の方が上だな」
白ひげは治療を受けている最中でありながらビールを煽っていく
「カァ―!腹に染み渡るぜ!」
「ニューゲート、お前の身柄は海軍の預かりだと理解しているのか?」
ガープ、白ひげと一緒に軍医に治療を受けながらセンゴクがそう言う
「ケチケチするな、センゴク。これから先、こいつを飲める機会もそう多くねぇんだろ?」
「それはこれからのお前次第だな、ニューゲート」
センゴク、白ひげ、ガープは先程まで戦争をしていたとは思えない程に
和やかな雰囲気で会話をしていく
「シラカワ君の想定通りに事は進んでいる。後はあの男を彼が倒すだけだ」
「俺はガープに勝つつもりだったんだがな、グララララ!」
白ひげは笑いながらビールを煽る
「まぁ、負けちまったもんは仕方ねぇ。この首はおめぇ達に預けるさ」
そう言いながら白ひげはシュウと黒ひげの戦いに目を向ける
「だがな、ティーチの奴は俺の下で20年以上グランドラインで生き抜いて来た男だ。
戦いの技術は博士の方が上だが、生き抜く事に関してはティーチの方が上だろうよ」
そう言いながら白ひげはまた、ビールを飲む
「このまま、すんなりとは行かねぇだろうな…」
決闘を汚された海軍と海賊達がシュウへと歓声を送っている
白ひげが呟いた一言は歓声に飲まれる様に消えていったのだった
次の投稿は11:00の予定です