ONE PIECE~重力の魔人~   作:ネコガミ

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本日投稿2話目です


第150話

シュウの剣を拳で弾きながら黒ひげが話す

 

「シラカワァ!テメェは七武海に、政府に喧嘩を売ってるんだぜ!?

 それをわかってんのかぁ!?」

 

シュウは踏み込んで剣を振るいながら黒ひげの言葉に答える

 

「世界政府加盟国の1つに少しツテがありますので、今回の事は

 事前に根回しをしてありますよ!」

「チッ!」

 

黒ひげは舌打ちをしてシュウから距離を取る

 

そして、右手に黒いナニカを作り出した

 

「数ヶ月前のテメェとの一戦で、俺は自分の能力を完全に把握した!

 ヤミヤミの実の力を見せてやらぁ!」

 

シュウの身体が黒ひげに吸い寄せられる

 

だが、シュウは吸い寄せられる勢いを利用して黒ひげに踏み込んでいく

 

「それは以前に体験しましたよ」

 

シュウが強く剣を振るう

 

黒ひげはシュウを吸い寄せていたナニカを消して、右手に武装色を纏わせて防御する

 

「貴方の能力は対能力者には非常に有効ですが、戦闘力を能力に依存していない者には

 然程有効にはならないですね」

「ハッ!言うじゃねぇか!」

 

黒ひげの拳が、シュウの剣が互いを倒そうと振るわれていく

 

シュウと黒ひげの戦いが始まって少し経った頃、シュウが転移を交えて

黒ひげに攻撃をしていく様になった

 

レイリーとの修行で鍛え直されたシュウの武装色の覇気を纏わせた剣は、

少しずつ黒ひげの身体を傷つけていく

 

「うざってぇ!」

 

薙ぎ払う様に振るった拳がシュウの身体を殴り飛ばす

 

だが、シュウは殴り飛ばされた勢いで転移をして、攻撃の機会へと変えていく

 

途切れる事なくシュウの攻撃が続いていく

 

黒ひげとシュウの戦いは、シュウが優勢に進めていった

 

 

 

 

「ほう、シュウもやるもんじゃのう」

 

戦いの場を離れたガープが軍医に治療を受けながら観戦している

 

「ニューゲート、お前はどう見る?」

 

ガープは戦いの場を離れる際に白ひげも連れて来ていた

 

そして、白ひげもガープと一緒に軍医の治療を受けているのだ

 

「戦いの技術は博士の方が上だな」

 

白ひげは治療を受けている最中でありながらビールを煽っていく

 

「カァ―!腹に染み渡るぜ!」

「ニューゲート、お前の身柄は海軍の預かりだと理解しているのか?」

 

ガープ、白ひげと一緒に軍医に治療を受けながらセンゴクがそう言う

 

「ケチケチするな、センゴク。これから先、こいつを飲める機会もそう多くねぇんだろ?」

「それはこれからのお前次第だな、ニューゲート」

 

センゴク、白ひげ、ガープは先程まで戦争をしていたとは思えない程に

和やかな雰囲気で会話をしていく

 

「シラカワ君の想定通りに事は進んでいる。後はあの男を彼が倒すだけだ」

「俺はガープに勝つつもりだったんだがな、グララララ!」

 

白ひげは笑いながらビールを煽る

 

「まぁ、負けちまったもんは仕方ねぇ。この首はおめぇ達に預けるさ」

 

そう言いながら白ひげはシュウと黒ひげの戦いに目を向ける

 

「だがな、ティーチの奴は俺の下で20年以上グランドラインで生き抜いて来た男だ。

 戦いの技術は博士の方が上だが、生き抜く事に関してはティーチの方が上だろうよ」

 

そう言いながら白ひげはまた、ビールを飲む

 

「このまま、すんなりとは行かねぇだろうな…」

 

決闘を汚された海軍と海賊達がシュウへと歓声を送っている

 

白ひげが呟いた一言は歓声に飲まれる様に消えていったのだった




次の投稿は11:00の予定です

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