ISとはまた別の方向で書くことにしました。
イレギュラーとは何時いかなる時にも起きるものだ。
それが起きるだけで絶望にもなれば、希望にもなる。
これはそんなイレギュラーな物語。
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「それでも、守りたい世界があるんだ!!」
キラ・ヤマトの乗るフリーダムガンダムは、プロヴィデンスに向かって飛ぶ。
「うぁあああああぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーー!!」
ボロボロのフリーダムのサーベルが、ついにプロヴィデンスのコクピットを貫く。
「!?」
それと同時に、ジェネシスの余波が迫り来る。キラはペダルを吹かして離脱しようとした。
「う・・・動かない!?」
しかし、いくら動かしてもフリーダムは動かなかった。キラとフリーダムはジェネシスの余波に巻き込まれたのだ。
「みんな・・・」
キラはそう呟き、意識を失った。
フリーダムごと暖かい光に包まれながら・・・。
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ジェネシス内部
「此処が中枢部・・・」
アスラン・ザラの乗るジャスティスガンダムは、ジェネシスの中枢部にやって来た。
「・・・」
アスランは起爆コードを入力し始めた。タイムリミットが表示され、アスランは仲間達のことを思い出す。
「ラクス、カガリ、ディアッカ、イザーク、キラ、皆・・・すまない」
今も戦っている者達に謝罪し、今度は死んでしまった者達のことを思いだす。
「父上、母上、ミゲル、ニコル。今そちらに行きます・・・」
そして周りが光に包まれ、アスランは意識を失った。
こうしてキラ・ヤマトとアスラン・ザラは、理不尽で残酷な世界から消えた。
そして、二度とこの世界に戻ることはなかった。
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海鳴市
「今日はいい天気だね♪」
「そうでございますね」
海鳴市のとある道を、小学3年の少女『月村すずか』と、そのメイドである『ノエル・綺堂・エーアリヒカイト』が散歩していた。
「♪~・・・?」
「どうか致しましたか、お嬢様?」
鼻歌を歌っていると、すずかは近くの草むらに何かを見つけた。近づいて見ると、そこには自分と同じ位の男の子が、ぶかぶかの宇宙服の様な物を着て傷だらけで倒れていたのだ。
「・・・!?ノエル、男の子が倒れてる!?」
「!? 畏まりました、すぐさま救急車をお呼びいたします!」
それから数十分後、救急車によって少年は病院に搬送されたのだった。
そして同時刻に別の方でも、同じように少年が搬送されていた。
これから始まるのは、奇跡の物語。
蒼き天使と紅蓮の騎士の出現によって、世界は大きく変わる。
心に大きな傷を背負った二人の少年は、
新たな世界で出会った者達と共に、
強大な敵に立ち向かう。
最初は無印入る前になります。