まじっく★すぱーく   作:草賀魔裟斗

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今回の話は短めの上に疲れが取れてない状態で書いたので誤字脱字のオンパレードかつ分かりにくいと思われます
最低限の確認はしていますがご了承下さい


♥3

ビルの屋上

摩天楼を見下ろすその場所に

魔理沙とパチュリーがたそがれていた

「また、外れだったな」

「うん…今度は当たりかと思ったんだけど…宛が外れたみたいね」

パチュリーが俯き手に取った本に視線を落とす

「まぁ、そう、気を落とすなよ…いつも通りだぜ、また探せばいいさ」

「…うん」

気まずい沈黙が二人を包む

すると魔理沙が何かに気づく

「パチェ、帰っててくれないか?客人だ」

「?…解ったわ」

パチュリーがビルから階段を使い下りて行く

「随分、久方ぶりにてめえの顔見た気がするぜ…蓮子」

魔理沙の後ろで銃を向ける音がした

後ろではリボルバーを持ち特徴的な帽子を被った少女がたっていた

「聞いたよ、UNオーエンと戦って来たらしいじゃない…裏世界ではこの話題で持ちきりよ」

「UNオーエン?知らん名だが」

「フランドールの事よ…彼女の愛読書がアガサ・クリスティの"そして誰もいなくなった"なのよ、そして能力の危険性から誰も知らないのよ、彼女を素顔をね…まさにUnknownって訳」

「あいつが読書ね…」

魔理沙がフッと笑いリボルバーを蹴り飛ばした

蓮子はすかさず懐から自動拳銃を魔理沙の胸に押し当てた

魔理沙も光剣を展開し蓮子の首もとにつきだした

ほどなく魔理沙の足元にハートの形の光が現れた

「…!お前…」

「これくらい当たり前だ、てめえと殺り合う時はいつもマジだからな…じゃねぇと死人が出るぜ」

「ふん…」

蓮子が銃を降ろす

「んあ?」

魔理沙の足元の光りも消えきょとんとした魔理沙が蓮子を見つめる

「…今は殺り合う気分じゃない」

「はぁ?明日は嵐か槍でも降ってくんのか?」

「かもね…面倒な事になった…」

蓮子の言葉に魔理沙が首をかしげた

「お前の面倒な事は…命に関わるからな…聞かせてくれ」

「…お前、異能力者解放戦線って知ってるか?」

魔理沙が頷いた

「あぁ…クラウドが幼い頃、所属して…その戦線の作戦の途中で霊夢と出会ったと聞いた」

「…それは昔の話だな…今では異能力者保護戦線っていう名前になって活動を続けているのだが…何かときな臭い連中なんだ…クーデターとかテロとかそういった噂が断たん」

「へぇ…で?そいつらがどうしたんだよ?」

「あぁ、その連中の総領の娘と従者が日本に来ている…spadeを潰す為に」

魔理沙の顔に戦慄が走る

「待てよ…まさか…」

「いや、まだ、被害は確認されていない…反政府組織である異保戦からすれば政府の犬であるspadeは邪魔なのだろう」

 

都内の鉄柱の近く

「パチュリー?」

ボーッと呆けていたパチュリーに霊夢が近づいた

「あんたは…霊夢?」

「奇遇ね」

「そうね…買い出し?」

霊夢の手にはビニール袋があった

「うん…麦茶をね、最近暑いし…ジュースとかでもいいんだけど、家のうっかり侍は茶しか飲めなくてね」

「美味しいものね日本の茶…紅茶の方が好きだけど」

霊夢がはぁとため息をついた

「家のうっかり侍もそんだけ、おしゃれな物を飲めたら良いのにね」

「仕方ないわよ、うっかり侍なんでしょ?」

「確かに」

パチュリーと霊夢が歩き出そうとすると目の前に長身の女性が立ちはだかっているのが見えた

「?誰かしら?」

「…spadeの霊夢様とお見受け致しました」

長身の女性が深々とお辞儀した

「そうよ、だからどうしたの?」

「いえ、総領娘様のご命令で…貴方のお命頂戴します」

長身の女性の体を電撃が這う

「異能力者…」

「手伝うわ、霊夢」

パチュリーと霊夢が身構えた

「確かに私を狙ったのは正解ね…他の二人だったら殺されてるわよ、あんた」

霊夢が鎖を展開する

二人を鎖が包み込む

「参ります」

 

「…!」

魔理沙がビルの下をみた

「なにか?」

「いや、何か稲光が見えたような気がした」

「稲光?…こんなに晴れているのに?」

蓮子の言うとおり空は晴れ渡っていた

「私の勘違いなら…良いんだが」

「…雨の予兆かもね…早めに引き上げよう」

魔理沙の携帯の着信音が響いた

「おう、なんだ?アリス」

[随分、遅いじゃない?パチュリーがいるのに]

「あはは…ん?パチュリー?パチェならかえらせた筈だぞ?」

魔理沙の思考が急速に始まった

帰らないパチュリー

日本に来た危険組織

「まさか!」

魔理沙がビルの階段をかけ下りる

「おい!どうしたの!? 」

蓮子も後を追う

 

長身の女性が霊夢の持っていた麦茶を地面に置く

「恨まないでくださいよ…私は命令に従っただけなのですから」

霊夢は近くの塀に練り込み気を失っていた体には絶えず電撃が走り続ける

パチュリーは道路に膝をついていた

パチュリーも変わらず絶えず電撃が走り続ける

「あんた…何者…」

「旧異能力者解放戦線の長の娘の犬…衣玖でございます…以後お見知りおきを」

衣玖はまたお辞儀をしたあと一瞬の閃光と共に消えた

「…衣玖ね…覚えておくわ…」

「パチェ!…!!霊夢!?」

魔理沙が走ってきた

「霊夢をお願い…」

パチュリーが立ち上がった

「私のプライドはズタズタよ…Ms衣玖…マフィアは誰よりも根にもつのよ」

パチュリーがニヤリと笑ってどこかへ歩いていった

「…これは…雷の能力か…」

魔理沙が霊夢を立ち上がらせた

「こりゃ…クラウドが怒り狂うなぁ…はぁ…何者か知らんが…お疲れさん」

魔理沙がもうすっかり夜空になった空を見上げた

霊夢をあんずる気持ちが大きく落ちついては見られなかったが

すこし冷静になった

「…霊夢…待ってろ」

魔理沙は霊夢を抱え歩を進めた

 

魔理沙はspadeの事務所に霊夢を運んだ

二人はかなり驚いたようすだったがすぐにベッドに寝かせ安静にした

慣れているのかもしれない

幸いにも件の霊夢は外傷は少ないように感じられる

「霊夢が…闇討ちか…」

チルノがため息まじりに呟いた

「よりにもよってこのタイミングで霊夢…か…」

妖夢もチルノと同じ反応であった

組織内で最も驚いて動揺していたのはクラウドだった

霊夢を寝かせたベッドから離れようとはせずずっと霊夢の寝顔を見ている

ただクラウドから放たれる凄まじい怒りが空気を震わせている

「…やつらパチェも怒らせてる…多分、もう終わりだぜ…生きて帰れることはねぇよ…少なくとも、この日本においてもっとも怒らせてはいけない人間を怒らせたのだから」

クラウドが立ち上がった

「聞いたぞ、パチュリーは相手を知ってるのか?」

「あぁ…」

「…」

クラウドがspade事務所の出口へ歩を進めた

「おい、どこへ」

「犯人を殺す…霊夢を殺そうとするもの、傷つけるもの、汚すものは何人たりとも俺が殺す…俺はあいつだ、あいつの苦しみや無念は俺の物でもある…」

クラウドは外に出る

「霊夢を頼む」




分かりにくい事この上ない話でしたね
情報がない
今回、説明しなかったところは次の話の大切な所なので次回でもやもやはスッキリするかと思われます(´・ω・`)

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