仮面ライダーディゴッド世界を救う旅   作:侍魂

60 / 69
今回からは三部作の一つ陸編 ゲンムの世界リーマジネーションバットエンドです。
時系列は栞がファイズの世界に里帰りした直後ぐらいです。


三部作陸編ゲンムの世界リーマジネーションバットエンド
一話 守護者の世界


 

「お前の所為で俺たちは死んだ」

 

「エム先輩」

 

「絶対に許さない」

 

「お前たちの相手は俺だ」

 

俺は黄金のエグゼイド、ハデスと向かい合い睨み合う。

背後には新しくこの世界で友だちになった二人。

 

「……お前から攻略する」

 

 

「ふはは! 我がゲンムコーポレーションの邪魔をする者を……我が直々に処刑してやろう!」

 

俺は黄金のエグゼイドに首を掴まれて動けずにいた。

ハデスは大鎌の武器を構えそして……

 

 

 

 

「陸先輩!?」

 

「リー君!?」

 

二人の叫び声と共に振り下ろされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何故この状況になったのか少し前の出来事から始まる……

 

 

 

「守護者の世界……」

 

俺は海里に呼ばれ守護者の世界に来ている。

空を見上げるといくつもの世界、並行世界の地球が浮かんでいた。

過去に俺たちが旅をしたオリジナルのライダーたちの世界やライダーがいない世界である神楽の世界もある。

 

近くには大きな円卓があり十三の椅子がある。

 

一つ一つの地球を深刻そうな顔で観察している海里がいた。

俺に気づくと話しかけてくる。

 

「陸、来てくれてありがとう」

 

「ああ。海理、何かあったのか?」

 

「今世界中を謎の敵が襲ってるわ」

 

「謎の敵?」

 

「正体が分からないのよね……みんなはその敵の対処に追われているの。だから陸にも手伝ってほしいのよ」

 

「分かった。俺は何処の世界に向かえばいい?」

 

「陸にはこの世界、ゲンムの世界をお願いするわ」

 

海里は一つの地球の立体映像を目の前に出現させ行ってほしい世界を言う。

 

「ああ。それより……」

 

「どうしたの?」

 

俺が見たことない女の子が背後から海理に抱きつく。

 

「海理様!」

 

「こら!またはいってきたのね!」

 

「……その子は? もしかして海里の娘?」

 

「……私に娘はいないわよ!! この娘は近くにある町に住んでいる娘よ」

 

どこか少しムッとした仕草で俺の質問に答える。

 

 

「ねえ?海理様、その人は」

 

「陸よ」

 

「ええ!?この人が陸様!?」

 

「ああ。俺は神谷陸。様は止めてくれ。普通に陸で良いよ」

 

「駄目ですよ!もしそんな話し方したらお母さんたちに怒られちゃいますよ!」

 

「覚えている? この子はね陸が居場所がなかった人たちをこの世界に連れて来て救った人達の子孫なの。そして貴方はこの世界の神様、いや、創造神と呼ばれているわね!」

 

「うん!お母さんがよく話してくれるの! 私たちを救ってくれた陸様の話や、この世界や色んな世界を守ってくれている海里様たち守護者様の事を!私たちが頑張って、それでも無理なら守護者様たちが助けてくれるって!」

 

昔俺は世界を旅している時に、戦争や災害で居場所を失った人たちを助けこの世界に連れて来た。

 

良かったあの人たちは子孫を作り幸せになってくれたんだな

 

「陸少し笑ってない?」

 

「ああ。あの人たちがちゃんと幸せに暮らしてくれて嬉しいんだ。ありがとう生きてくれて」

 

俺は女の子の頭を撫で礼を言う。

 

「さて、ゲンムの世界に行って来るよ」

 

「行ってらっしゃい陸様」

 

「ごめんね陸。私が動けなくて」

 

「大丈夫。ゲンムの世界は俺に任せてくれ」

 

俺は銀色のオーロラを出しゲンムの世界に向かった。

 

俺は後に知る……

最悪な結末を終え、世界の救世主ともてはやされ一人苦しんだ女の子がいた事を。

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。