第二十六話 世界の破壊者
第二十六話 世界の破壊者
陸たちが響鬼の世界を救った頃……
様々な世界を旅をしていたディケイド一行は強制的に銀色のオーロラに飲み込まれ守護者の世界に連れていかれる。目の前には真っ白な円卓が置いてある。
「この世界は……?」
「またここですか……」
小野寺ユウスケと光夏美は言う
「俺たちをこの世界に呼んだのはお前だろ!紅渡!」
士が声を荒げると陸たちを旅に行かせた奏が現れる。
「紅渡俺たちに何の様だ?」
「まずはあの時の事を謝らせてください」
奏は頭を下げる。ディケイドを破壊者だと言い襲った事と士に世界を救う為にライダーを破壊させた事を謝罪する。
「しかし大切な人が命をかけて守ったこの世界を僕たちはどんな手段を使ってでも守ろうと思っています」
「そういう事か……俺様は偉大だからな許してやる」
奏たちは生まれ変わる前の陸が命をかけて世界を救ったこの世界を絶対に守ろうと誓っていた。
奏の覚悟を聞き士は上から目線だが奏たちを許す。
「だが剣崎一真だけは一発殴らせろ。それで今までの事はチャラだ」
士は剣崎一真に絶望させられ、挙句には海に落とされた。士は剣崎一真だけは許してない様だ。
「本当の名前を言います。僕の名前は
「偽名だったのか?」
「はい。ディケイド貴方にお願いがあります」
「断る」
「貴方ならそう言うと分かってました。しかし貴方はこの頼みを断れない」
「何故だ?」
「貴方を助けた仮面ライダーディゴッド。陸さんの事を覚えてますか?」
「しっかりと覚えてる。俺の世界……俺を含めオールライダーと大ショッカーが戦った戦いで突然現れた仮面ライダーディゴッド。陸に俺と妹は助けられた」
「陸さんはその戦いで貴方を助け……ハイパーショッカーに生きている事を知られてしまい命を狙われたんです。もっとも僕たちもその戦いで陸さんが生まれ変わってる事に気付いたのですが」
陸は過去にあったオールライダー対大ショッカーとの戦いで生まれ変わっている事を知られてしまう。そして現代、陸はハイパーショッカーに命を狙われ戦いに巻き込まれたのであった。
「降参だ。しょうがない頼みを聞いてやる。だが知っている事全て吐いてもらうぞ」
白旗を振っているように手をヒラヒラさせ協力する事を言う。
「分かりました。まずは僕たちの事を話します。僕たちは世界の守護者、またはガーディアンと呼ばれています」
説明の為に空に地球と似た十二個の球体を映し。球体の一つ一つにオリジナルのクウガ~オーズの世界を映しだす。
「俺がいたクウガの世界?でも違う……」
「あれは!?士君の世界!」
ユウスケと夏美は言う。
「世界の守護者とは世界を守護する人です。例えば僕ならオリジナルのキバの世界と貴方たちが旅したリーマジネーションのキバを守護しています。世界の守護者は全部で十人いてクウガ~オーズまでの世界を守護しています」
「えーっとようするに守護者っていうのは神様みたいなものなのか?」
「はい。その解釈で合っています」
頷く
「守護者の結成者は陸さんです」
「陸…。ディゴッドの事か?」
「はい。僕たちは元は別々の世界にいた普通の人間でした。戦争や災害や難民。様々な理由で居場所を失ったり、命を失くしかけていました。その時に旅をしていた陸さんに僕らは助けられ恩を感じた僕たちは旅に着いて行き。ライダーに変身する力を貰い。
陸さんがこの世界、守護者の世界を生み出し。更にはオリジナルのライダー世界やリーマジネーションの世界を生み出し今では僕たちは世界の守護者とよばれています」
「俺たちの世界はお前たちに生み出されたのか」
「私がいたライダーのいない世界はどうなんですか?」
「それは……元からもありますし生み出したかもしれません。さて本題に戻ります」
奏は過去にあった終焉の世界での陸とドラスの戦いを話す。
「ドラスなら俺たちだけでも倒せるんじゃないのか?」
士は思い出す。自分を含めクウガ~ダブルと協力してドラスを倒した戦いを。
「何が可笑しい剣崎一真!」
笑い声が聴こえるその方向を見るとさっきまで座ってなかった椅子に剣崎一真?が座っていた。
「久しぶりだなディケイド。俺の本当の名は
可笑しいんじゃない。呆れてるんだ。お前たちとリーマジネーションのライダーだけで倒せるなら俺たちも苦労はしない」
「やはりお前も偽名だったか。だが、ドラスはそこまで強いのか?」
「はい。僕たちはオリジナルのライダー世界やリーマジネーションのライダー世界より強い力を引き出せます。
しかしドラスには勝てないと思います。なのでディゴッドに力を取り戻す手助けをしてほしいのです」
「だいたい分かった」
「分かりました!」
「ライダーは助け合いだ!その子の笑顔は俺たちが守る!」
士、夏美、ユウスケの順に言う。
「これが陸さんが旅をして救ってくれた世界です」
さっきまで映っていた世界に陸がディケイド以外の救った世界の事を映す。
「凄いな」
「あんな子供が……」
「中学生ぐらいですよね……」
「違う。アスムやワタルの方が年は下だ。だが俺が言った凄いのはこいつらが巡っている世界の敵が俺たちが過去に巡った世界よりレベルが高い事だ」
「どう言う事だよ士?」
「こいつが巡ってる世界のボスはダグバだ。強さはお前が変身したアルティメットフォームと同等だ。しかも他の世界の敵もダグバと同等の強さの様だな」
「ユウスケのアルティメットフォームと同じ強さですか!?」
「甘くみていたが一筋縄ではいかないみたいだな」
「ではお願いします」
士たちは光写真館に戻ろうとすると陸の父親、神谷翼と母親、神谷美空が話しかける。
「陸の事と理沙ちゃんの事お願いします!」
「理沙はしっかりしていて。陸は天才です。でも二人とも抜けている所があるから心配で」
「任せろ。俺様がいたら百人力だ。大船に乗ったつもりでいろ」
「士くん。調子に乗りすぎです。二人の事は任せてください!」
「二人のことは俺たちに任せてください!」
こうして士たちは士が住んでいた世界。ディケイドの世界へと向かう。
ディケイドの世界・・・
陸たちは響鬼の世界を救い最後の世界ディケイドの世界に来た。
「ここが最後の世界、ディケイドの世界……」
「最後の世界ね!でも陸の服装はまた旅人の服ね!」
陸は電王の時と同じで旅をしている様な服装になっていた。
「ディケイドは他のライダーの世界を旅するからな」
「僕たちと同じだね!でもこの世界にディケイドたちは来ているのかな?」
「分からない。とりあえず探してみよう!」
陸たちが外に出ると人がショッカーに襲われていた。
「いきなりか……変身!」
ディゴッドに変身しショッカーを倒す。襲われていた人はお礼を言い逃げて行く。ディゴッドが変身を解こうとすると攻撃が飛んでくる。
「陸危ない!!」
理沙は陸を庇い代わりに攻撃を受けたおれる。すると謎の怪人の攻撃の所為で理沙の生命が失われていく。
「理沙!?」
「罠にかかったな!ディゴッド!」
そしてゾロゾロとグロンギやオルフェノク、ファンガイア。今まで陸が巡って来た世界の怪人が現れる。
「陸君!僕が足止めするから早く理沙ちゃんを安全な所に!」
<<ファイナルアタックライド・・・ディ・ディ・ディ・ディケイド>>
「はぁぁ!」
「おりゃあ!」
音声音が鳴り響くとディメンションがオルフェノクへと進みディケイドがディメンションキックで怪人を倒し、
クウガがマイティーキックで怪人を倒す。キバーラはセイバーで斬り裂く。
ディケイドたちが現れて陸たちを助けに入る。
「貴方たちは?」
「ディゴッド……自己紹介は後だ」
「貴様はディケイド!」
「アポロガイスト……また復活したのか?」
「私の今の名はハイパーアポロガイストなのだ!」
「スーパーもハイパーも違いは無いだろ。全く迷惑な奴だ」
「ディゴッドだけじゃなくお前たちの相手は面倒だ。今回は退いてやる!さらばなのだ!」
銀色のオーロラを出す。
「待て!理沙を治せ!!」
陸の叫びも虚しく、ハイパーアポロガイストは銀色のオーロラに入り何処かへと消える。
光写真館・・・
陸たちは理沙を光写真館へと運びベッドに寝かせる。
「俺は門矢士だ」
「俺は小野寺ユウスケ!よろしくな!」
「私は光夏美です!よろしくお願いします!」
「俺は神谷陸です。さっきは助けてくれてありがとうございます」
「僕は雨宮栞だよ!よろしくね!」
陸たちと士たちは自己紹介をする。
「まずは礼を言う。あの時は助かった」
「何の事ですか?」
士は陸に助けられたことを話す
回想・・・
「助けて」
(誰かが呼んでいる……)
陸は眠っていると誰かの声が聞こえる。そして起き上がると銀色のオーロラを呼び出し声が聞こえた世界に向かう。
呼ばれた世界に向かうと、 ディケイドとクウガライジングアルティメットが戦っていた。
しかしディケイドは歯が立たずとどめさせられそうになり絶対絶命の時、
銀色のオーロラからディゴッドが現れ拳を受け止めクウガを殴り飛ばした。
「大丈夫か?」
「助かった。お前は?」
「仮面ライダーディゴッド。陸だ」
ディゴッドはライジングアルティメットに立ち向かう。
<<ファイナルカメンライド・・・ディゴッド>>
バックルにカードを装填し光状態に変身した。
<<アタックライド・・・シャイニングスラッシュ>>
超強化されたライドセイバーでクウガを斬る。ディゴッドは戦いながら言う。
「ディケイド、妹に語りかけろ」
「何だと?」
「お前の妹は苦しんでいる。俺はお前の妹の声が聞こえたから来た」
「小夜が苦しんでいるのか?……
俺はお前にこう言うべきだった!小夜お前は飛べる!」
「私は……」
「早く倒させなさい!」
しかしディケイドの説得で小夜は迷い戸惑う
「もういい!私が倒させる!」
「止めて!!!」
地の石を叩き割るとクウガの変身が解ける。
シャドームーンは怒り小夜に攻撃しようとすると外にいたディゴッドが助けにはいる。
クロックアップ以上のスピードを出せるハイパースピードを使い助けに入ったのだった
「お前は!?」
ディゴッドはシャドームーンを外に吹き飛ばす。
「貴方は?」
「ディゴッド」
それだけ言うと外に向かう。
「ディケイド。お前は破壊者じゃなく仮面ライダーだ。忘れるな全ての仮面ライダーはお前に協力してくれる」
「ディゴッド助かった礼を言う」
滅多に礼を言わないディケイドも礼を言った。ディゴッドの光が弱りかけていた。
「時間か……」
「また会えるか?」
答えず手を上げ元の世界に帰る。
そしてダブルが現れディケイドは全ての仮面ライダーと協力して大ショッカーを滅ぼした。しかしこの戦いでディゴッドが生きている事を知られてしまい、近い未来ハイパーショッカーは命を狙う。
士は語り出す。全ての仮面ライダーと大ショッカーが激突した時にディゴッドに助けられた事を。
「次の事だが」
「分かっています。理沙を助ける為にはハイパーアポロガイストが持っていたパーフェクターを奪う」
「その通り!流石は神少年君だ!」
謎の青年が写真館に入り答える。
「マスター!コーヒーを一つ」
「ここは喫茶店じゃないんだけどね!」
青年は夏美のお爺さんにコーヒーを注文する
お爺さんは言いながらもカップにコーヒーを入れ青年に渡す。
「貴方は?」
「僕の名前は海東大樹。トレジャーハンターだ」
「かっこよく言ってるがただの盗人だ」
「士。盗人っていうのは酷いな~キミたちも間違えないでくれたまえ!僕はロマンあふれるトレジャーハンターだ!」
「海東今度は何を狙っている?」」
「士、キミは知っているか?この世界最高のお宝を」
「最高のお宝だと?知らん早く教えろ」
「全くせっかちだな士は。ディケイドドライバーとディエンドライバーは大ショッカーが作り出した。その事はキミたちも知っているはずだ!」
「ああ」
「大ショッカーが仮面ライダーの祖先であるディゴッドの力を参考にして作り出したのがディケイドドライバーなのさ!しかし余りにも強力すぎて一部しか引き出せなかったみたいだけどね」
大ショッカーはディゴッドとドラスが過去に戦ったデータを参考にしてディケイドドライバーを作り出した様だ。しかし余りにも強力過ぎて一部しか引き出せなかった。
「だいたい分かった。海東お前が狙っているのはディゴッドバックルだな?」
「その通り。僕が狙っているのはこの世界で一つのお宝ディゴッドバックルさ!」
海東が狙っているのは陸が持つディゴッドバックルだった。
「さて、士!神少年君!パーフェクターを早く取れるか勝負といこうじゃないか!もし僕が早く取ったらディゴッドバックルと交換してもらうよ!」
海東は理沙の命がかかっているのにどちらかが早く取れるか勝負しようとしていた。更にはディゴッドバックルと交換しようとしていた。
「海東またお前は!?」
「理沙ちゃんの命がかかってるんだよ!?」
小野寺と栞は叫ぶ。
「分かった。受けて立つ」
「陸君!?」
「どっちにしてもこの勝負は絶対に負けれない」
陸は覚悟を決め答える。
「いい返事だ。勝負が楽しみだ」
海東は何処かへと行く。
「陸!命がかかってるんだぞ!?」
「陸君!?分かっているんですか!理沙ちゃんの命の事!?」
栞は驚き他の二人は責め。士は黙っている。
「だからこそだ。この勝負は理沙の命がかかっている絶対に負けちゃ駄目だ」
(陸君のその顔なんか僕、嫌だな……)
陸は目を閉じ何かを考えている。何時もと表情が違う。
「今回の俺たちの役割は陸を助ける事だな」
「すいません。お願いします」
「さて、まずはあいつを探さないとな。神谷どうする?お前がこれからどうするか決めろ」
「分かりました。じゃあ、俺と門矢さんはアポロガイストを探します。栞たちは理沙の事を頼む」
「陸君!僕も行くよ!」
「ありがとう。でも大丈夫だ。栞は理沙の事を頼む」
「うん。分かったよ!でも……」
プニョと頬っぺたを引っ張る。
「……栞?」
「僕、陸君の今の顔は嫌いだよ。だから笑って!!」
栞が言うように陸の顔は何時もと違い全てを見通してる様な表情をしている。
「栞……ごめん」
「陸君……」
陸は栞の頭を撫で答える。
「俺は絶対に理沙を助ける。その時は何時もの俺に戻るから待っててくれ」
「うん!待ってる!だから頑張ってね!」
「ああ」
「もう良いのか?」
「はい」
「変身!」
<<カメンライド・・・ディゴッド>>
<<カメンライド・・・ディケイド>>
二人はディゴッドとディケイドに変身した。
「変身!」
<<カメンライド・・・オーディン>>
<<カメンライド・・・龍騎>>
そしてアポロガイストを探す為に
ディゴッド・オーディンとディケイド・龍騎に変身し鏡からミラーワールドに入り込み、アポロガイストを探しに行く。