第二十話俺、参上!
陸たちは二日間休むと探索に出かける。
「今回の役割は旅人?」
「ああ。電王だからかな」
「電王って旅をするライダーなの?」
「時間を旅するライダーだ」
「ふーん何だか面白そうな世界だね~」
するとディメンションの様なものが陸を飲み込む。
「陸!?」
「陸君!?」
陸は出てくると二十歳の姿になっていた。
「陸よね?凄くかっこいい//」
「陸君めちゃくちゃかっこいいよ//」
「ありがとう」
「陸……身体はなんともないの?」
「大丈夫だ。ただ大人の姿に成長しただけだ」
「ちゃんと元の姿に戻れるの?」
「多分この世界を救ったら戻ると思う。だけど何でだ」
「何でも無いよ~」(言える訳ないよ……元の姿に戻らないとつき合った時に歳がだいぶ離れるから戻れないと嫌だよって)
ただでさえかっこよかった陸は大人の姿になった事によって十人中十人振り返るほどのイケメンになっていた。しかし陸には自覚がないようだ。
しばらく町を探索する。するとイマジンが契約しようとしていた。
「さあお前の願いを言え!どんな望みでも叶えてやる。ただしお前が払う代償は一つ」
「イマジンか……倒して来る変身!」
「お前は電王か?」
「俺は仮面ライダーディゴッド。世界を救いし仮面ライダーだ!覚えておけ!」
「まだ使ってない力使ってみるか……変身!」
カードを装填した。
<<カメンライド・・・ファイズ>>
「姿が変わっただと!?」
ディ・ファイズは手首を振る。
「こけおどしだろ!」
「行くぞ。はぁぁ!」
イマジンは殴りかかるが逆にパンチを入れ腹を殴り蹴り飛ばした。
「くっ強いな。ならせめて仲間を狙う」
ディ・ファイズを倒せないと思ったのか理沙たちのいる方に攻撃しに行く
栞は構え理沙は驚く。
「お前の相手は俺だ。頼むオートバジン!」
<<マシンライド・・・オートバジン>>
マシンディゴッダーをオートバジンバトルモードに変身させる。オートバジンは理沙たちのいる所に飛んで行き銃撃し理沙と栞を守る。そしてイマジンを抱えディ・ファイズのいる所に飛んで行った。
「ヒューさすが陸君!」
「ありがとう陸!」
「ああ。どういたしまして。ありがとうオートバジン」
ディ・ファイズはオートバジンの胸部にあるボタンを押し、バトルモードから通常形態のビークルモードに変形させた。
「オートバジン使わせて貰うぞ」
オートバジンの左ハンドルからファイズエッジを引っこ抜く。イマジンはもう逃げれないと観念したのか走って来て襲いかかる
「クソ!」
<<ファイナルアタックライド・・・ファ・ファ・ファ・ファイズ>>
「はぁぁ!」
さっきまでファイズエッジに装填されてなかったファイズメモリーが装填され、そしてファイズエッジにエネルギーが溜まる。エネルギーが溜まったファイズエッジをディゴッドー・ファイズはイマジンに向けて振り上げる。するとイマジンは拘束された。
「スパークルカット!」
拘束されたイマジンを斬り裂きイマジンは爆発した。
イマジンを倒し終わると砂の鬼が現れ陸に取り憑く
「俺!参上!」
陸は髪が逆立ち、瞳は赤くなり性格はワイルドになっていた。決め台詞とポーズを決める。何時もと様子が可笑しいので理沙は驚き栞は面白がる。
「陸一体どうしたの?」
「何だか普段の陸君と違って面白いね~」
するとまた陸の中に入る。今度の陸は瞳が青くなり、眼鏡をかけ、青いメッシュがはいっていた。
「お嬢さんたち僕に釣られてみる?」
栞と理沙にいう。理沙は慌て出し栞は冷静に問う。
「ふちゅちゅか者ですがよろしくお願いしまちゅ!」
「キミは誰?僕は鼻がいいんだ。だから陸君の匂いは分かるよ。陸君からははさっきの怪人と同じ匂いがする」
手刀を入れると今度は髪が伸び黄色の瞳になる。
「泣けるで~リュウタ変わるの早いって!」
また姿が変わる。瞳が紫色になり紫のメッシュが入る。そしてDJ風の服装になる。そして踊りだす。
「答えは聞いてない!」
「一体何なの?」
「この世界の怪人が取り憑いてるみたいだよ」
「いい加減にしてくれ!」
陸はイマジンたちを気力で自分の中から追い出す。
「おめぇ!やるじゃねえか!」
「電王に会いたい」
「いいぜ来いよ!」
ライダーパスを見せながら言う。
デンライナー
陸たちはモモタロスに行き方を教えてもらいデンライナーに辿り着く。
「ここがデンライナー……」
「凄いわね」
「陸君!理沙ちゃん!砂の上を電車が走ってるよ!」
陸たちは感想を言う。すると電車の中に入るとボロボロの少年がベッドで寝ていた。
「この人が電王?」
「おっ!来たか!俺はモモタロス!よろしくな!」
「俺は神谷陸。よろしくモモタロスさん」
「俺をさん付けか~お前見る目あるじゃねえか!気に入ったぜ!よろしくな陸!お前らは?」
「私は海東理沙。よろしく頼むわ」
「僕は雨宮栞よろしくね!」
二人も自己紹介する。
「へえー先輩をさん付け?別にさん付けじゃくても良いのに。そんな価値はないと思うけどね!僕はウラタロスよろしく」
「そうそう俺をさん付けで呼ぶ価値はないって……何だとカメ!?」
からかうウラタロスにモモタロスは詰め寄る。
「俺ははキンタロスって言うんや~よろしくな」
「僕はリュウタロス!よろしくねお兄ちゃんたち!」
陸たちとモモタロスは自己紹介する。
「うるさいわよ!あんたち!あれ貴方たちは?」
「あっ!お客さんですね!チケット見せて下さいね!」
ハナとウエイトレス姿の女性ナオミが話しかける。理沙はアギトの世界の真魚と同じ顔なので驚く。
(真魚さんにそっくりだわ!)
陸はライダーパスを見せた。
「これで良いですか?」
「三人分ですね!旅を楽しんでください!」
陸たちは自己紹介し旅の事を話す。
「そう言う事だったんですね。門矢さんたち以外にもライダーの世界を旅しているライダーはいたんですね。貴方方にお願いがあります。私たちに力を貸して下さい!」
「頭を上げてくれ。俺たちはこの世界を救いに来た。だから力を貸すよ。だけどこの世界で何があったんだ?」
「ありがとうございます!私たちはイマジンを倒していたのですが急に紫色の電王が襲って来て良太郎は怪我をおって今はベッドで休養中です」
「そう言う事か」
「これからよろしくな陸!」
モモタロスと握手をする。すると栞が手を上げて言う。
「協力するのには条件があるんだ~」
「栞?」
「陸君ごめんね。これだけは譲れないよ」
「条件って言うのは?」
「うん。ウラタロスが陸君に取り憑かないで欲しいんだ!」
栞は条件を言う。理沙は説明をした。
「陸に取り付いてナンパなんかしたら女の人たちが群がって大騒ぎになるわ(それに陸がナンパしてるのを見るのなんか嫌だし)」
理沙は説明し最後だけは小声で言う。
「確かにウラタロスがついたらそうなりますね!」
「え~そんな事言わないでよ!」
理沙の肩を触りながら言う
パッチン!
「嫌!!」
「はは!振られてやがんの~!」
「モテない先輩よりはマシだよ〜!」
二人は言い合いをすると花が条件を飲む
「分かりました!条件を飲みます!」
「ありがとう二人とも。大丈夫だ。もし取り憑いて変な事をしたら止めるから」
「陸(君)……」
「へえー僕たちが取り憑いて振り払う自信あるんだーじゃあ試してみようかな!」
ウラタロスは陸に取り憑く。そして理沙と栞に何か言おうと近ずこうとするが別の方向にいき更にはウラタロスを追い出す。
「陸!やっぱりやるじゃねえか!流石俺の見込んだ男だぜ!」
栞と理沙は近づき小声で言う。
「ごめんねウラタロス!私たち陸の事が好きだから」
「ウラタロスごめん僕もだよー」
「良いよ。僕もからかい過ぎたからね!ってギブギブ!」
「だけどセクハラは許さないよ!」
仲良く終わろうとするとまたもやウラタロスがセクハラをしようと栞の肩を触り栞は腕を掴み曲げる。
「陸イマジンの匂いだ!」
「分かった行こう!」
陸は外に出てイマジンの所に行く。
「俺を捕まえてみやがれ!」
「へっ!上等だぜ!」
イマジンは逃げ陸に取り憑いたモモタロスは追いかける
[モモタロスさん。先回りしよう]
「おう!案内よろしくな!」
陸が道案内しモモタロスはその通りに走る。そしてイマジンを追い込む。
「今度は力ずくだ!」
「力ずくか!そっちの方が楽だぜ!変身!」
「俺、参上!」
「お前電王か!?」
「言っとくが俺は最初から最後までクライマックスだぜ!」
電王は荒くワイルドにデンガッシャーで斬りかかる。しかし受け止められる。
「その程度か!?」
しかし電王は剣だけじゃなく受け止められた瞬間蹴りを入れる。
「いてて」
<<フルチャージ>>
隙が出来るとフルチャージする。
「俺の必殺技パート2!」
剣先を飛ばし十字に斬る必殺技、俺の必殺技パート2を決めイマジンが爆発する。倒し終わると紫色の電王が現れる。
「俺の名はネガ電王。悪の仮面ライダーだ」
ネガ電王は電王に襲いかかる、
「てめえ!よくも良太郎を!」
電王は斬りかかるが全て防がれ逆に斬られる。
[モモタロスさん。ロッドフォームで行こう]
「しょうがねえ!カメ!」
電王ソードフォームは青色のボタンを押す。すると青色の身体をした電王ロッドフォームに変身した。
<<ロッドフォーム>>
「キミ僕に釣られてみる?」
「釣られるか。逆に釣ってやる」
ネガ電王はデンガッシャーを組み立てる。するとロッドに変わる。
「うっそー!そんなのあり!?」
二人は武器をぶつけ合う。
[カメ!もう一度俺に変われ!]
「しょうがないなーほら先輩」
<<ソードフォーム>>
赤いボタンを押し電王ソードフォームに戻る
「見せてやる。これが悪の力だ!」
<<ネガライナーフォーム>>
ネガ電王は真っ黒な盾型のネガライナーシールドと真っ黒な剣型のネガライナーソードを呼び出す。そしてライダーパスを盾に装填するとネガ電王ネガライナーフォームに変身した。
ネガ電王ネガライナーフォームは真っ黒な鎧を着たまるで黒騎士みたいな姿をしていた。
「ライナーフォームだと!?このパクリ野郎!」
がむしゃらに攻撃するが全てネガライナーシールドに防がれる。
[モモタロスさん。俺に変わってくれ]
「頼むぜ!陸!」
意識を陸に戻す。
「行くか」
[おいおいそんなんじゃ駄目だ]
「何がだ?」
「セリフだよ!セリフ!かっこよくセリフを言わねえーと駄目だろうが!」
「今こういう状況なんだけど」
「こういう状況だからだろうが!」
「分かった。俺、参上」
ワイルドにモモタロスが言った時とは違い冷静にいう。
[何か違うが、まあいいか。次は]
「お前は何者だ?」
「世界を救いし仮面ライダーだ覚えておけ」
「違うだろうがー!」
「ディゴッドバージョンだ」
「しょうがねえなー行け陸!」
「あぁ。はぁ!!」
「ふん!」
電王はさっきの様に荒々しく戦わず、冷静にデンガッシャー攻撃する。するとさっきまで防いでいただけのネガ電王も反撃をし始める。
電王はライドセイバーを持ち二刀流になる。そして二つの剣で斬りかかる。
「はぁぁ!!」
「その程度か?」
しかし全てネガライナーシールドに防がれる。
「もっと、もっと速く!じゃないとドラスたちに勝てない……)
「はぁぁ!!」
更に剣の斬るスピードが上がり。ネガ電王に一振り入れた。
「お前の名前は?」
「俺は神谷陸。仮面ライダーディゴッド」
「俺はネガタロス。仮面ライダーネガ電王だ」
二人はは名乗り合う。
「陸。お前はメインディッシュだ!」
<<オーバーチャージ>>
ライダーパスを抜きもう一度装填すると限界を超えたエネルギーがネガライナーソードに溜まる。そして電王に向かって放つ。
「当たるか」
電王が避けるとその隙にネガ電王は何処かに消える。
「一旦戻ろうか」
[そうだな!]
陸たちは一旦デンライナーに戻る。