安央と辻本は教室を出て帰ろうとしていた。
安央「あん・・・鶏肉ね・・・あーい、わーった、んじゃ」
辻本「誰?」
安央「妹、2番目のね」
辻本「そういえばさ、安の家族構成ってどんなの?」
安央「ん?まず一番上に俺がいる。そして妹1人目、弟1人目、妹2人目」
辻本「4人兄妹なのか」
安央「そう」
辻本「家賑やかでしょ?なんか楽しそう」
安央「いやうるせぇだけだよ。二個下の妹は彼氏に振られてバーサーカーモードはいりっぱだし
3つ下の弟は彼女作ろうと必死すぎて最近迷走してるし
6つ下の妹はなんかゲームばっかしてイカれてるし・・・」
辻本「まぁ、ある意味楽しそうだね」
安央「まぁな・・・」
辻本「そういえばさ、俺って安の家遊びに行ったことなかったよな」
安央「ああ、そうだね」
辻本「よかったら今度行ってもいい?」
安央「ああ、いいよ・・」
辻本「いつも友達と遊ぶ時何してる?」
安央「うーん・・・・・」
永井「はぁぁぁ・・・・・・悪の神拳奥義!点穴貫通突き!!!」
愛川「ぎゃああああああ」
戦隊ごっこしてる永井たちの教室の横を通り過ぎる。
安央「あんな感じ」
辻本「へぇ・・・楽しそうだね・・・」
安央「ああ、あれは楽しい。くだらない恋バナしてるよりかはよっぽど生産的だ」
辻本「ゲームとかしないの?」
安央「するよ。さっき言ったけど一番下の妹がゲーム好きなんだよ。
で、いつも一緒にやってる」
辻本「何やってるの?」
安央「んー、普通に格ゲーとか音ゲーとかFPSとか?」
辻本「ん?ん?え、妹って小6だよね、6つ下だから」
安央「うん、そうだけど」
辻本「FPS?小6女子がFPS?」
安央「ああ、しかもあいつ強いんだよな・・・キルレ9だぞあいつ」
辻本「ん?ん?9?キルレ9?もう世界レベルじゃんそれ!?」
安央「そうなんだよ・・・あいつゲームめっちゃくそ強いんだよ。
だって俺一回も勝ったことねぇんだぜ!?」
辻本「それってさ、安が単純にゲーム下手糞とかそういう訳じゃなくて?」
安央「まぁそれもあるかもしれないけど・・・いや、そういう次元じゃないからあいつ」
辻本「マジか・・・じゃあその妹に刈られるな・・・」
安央「いや、上のほうの妹に刈られるな」
辻本「え?上もゲームすんの?」
安央「いやゲームじゃない、リアルでだ」
辻本「なんで!?」
安央「あいつは典型的なJKだ。彼氏彼女のいないカースト下位の奴等のことは
人間として見ていない。現に俺の古くからの親友たちも何度もあの妹に刈られてきた」
辻本「戦場かお前の家は!?」
安央「それでも・・・来るか?」
辻本「・・・・行かない!!」