水嶋「はい、さようならー」
水嶋「・・・・・・・・」
そして職員室に戻る。
水嶋「ふぅ・・・・」
自分のデスクに腰を掛ける。
水嶋「・・・・・」
高原「水嶋先生?」
水嶋「なんですか?」
ちょっと鋭い目でにらまれる。
高原「あ・・・えっと・・コーヒー・・飲みますか?」
水嶋「結構です」
高原「あ・・そうですか・・・・」
※高原 清隆は新人教師。体育科の先生。
高原「今川先生・・なんで水嶋先生って・・
あんなに怖いんですか?男性不信なんですか?」
今川(女性の年配の先生)「いや、そういうわけでもないと思うけど・・・。
なんか、ここに来た時からあんまり他の先生と話したりしないのよ・・・。
仕事とか業務の話はするんだけどね・・プライベートは本当に謎だわ」
高原「そうなんですか・・・・。ちなみに水嶋先生おいくつか知ってますか?」
今川「女にそういうこと聞いちゃダメ」
高原「すみません」
水嶋「(あぁ・・・早く帰って人撃ちてぇ・・・。
ああもうなんか人の頭の上に照準が見える・・)」
水嶋「・・・・・・・・・」
天野「水嶋先生、今日は金曜日ですし!みんなでどっか呑みに・・・」
水嶋「結構です。お気遣いありがとうございます」
天野「あぁ・・・・そうなっちゃう?」
※天野はおじさんの先生。日本史の先生。
ちなみに安央のクラスの副担である。
水嶋「よっしゃ!仕事終わり!じゃ、帰ります!!お疲れ様でした!!!」
颯爽と帰宅する。
高原「ターミネーターみたいな走り方するんだなぁ・・・・」
水嶋は自転車通勤である。
水嶋「さっさと帰るぞ!!」
自転車に乗った瞬間。
ぷしゅー・・・
水嶋「・・・嘘だろおおおお!!」
水嶋「な・・パンク・・・パンクしやがった・・・」
水嶋「ああ・・自転車屋は今から行ったら帰宅が11時・・・夕飯、お風呂を入れたら
ゲーム開始時刻は0時を過ぎる!!それはヤバイ!!
さすがに睡眠時間を削るのはダメだ!」
水嶋、午後10時03分、決断の時。
水嶋「走って帰る!!!」
水嶋「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
水嶋「動け!!動け私の足いいいいいいい!!」
水嶋は坂道も、下り坂もすべて走る・・・。
しかし、下り坂ではスピードを落とすべきだった。
水嶋「きゃっ」
水嶋は足を滑らせてしまった。
水嶋「うああああああああああああああああああああああああ」
ドンがらがっしゃん!!!!・・・・・・
水嶋「う・・・・あ・・・腕折れたかも・・・
つか・・たて・・・・ない・・」
※高低差10m程の下り坂でこけました。
水嶋「・・・誰か・・リトライ・・押して・・・・」ガクッ
-翌日
安央「おはようございうぇえええええ!?」
水嶋「おはよう・・・徳河」
安央「え・・何があったんすか!?フルアーマーじゃないっすか!?」
水嶋は全身プロテクターのようなアーマーのような
包帯で巻かれた矯正器具を付けていた。
水嶋「ちょっとな・・・こけただけ」
安央「こけてそんなんなりますか!?
水嶋「とにかく・・これにはあんまり触れないでね」
安央「いや、みんな触れるでしょ」
水嶋「あ、そういう意味じゃなくて、物理的に触れるな。
痛いから」
安央「先生なんで休まなかったんですか?」
水嶋「・・・教師だから!!」
水嶋はそういって保健室に入っていった。
水嶋「いてて・・・ダメだ・・立ってられない・・」
安央「身体は大事にした方がいいぜ・・・先生。嫁入り前なんだから・・・」