永井「ただいまー」
永井は部屋に戻る。
永井「はぁ・・・疲れたァ」
永井「・・・・」
永井はペットを飼っていた。
ハムスターである。
永井「ただいまー、アレクサンドロス」
ハムスターの名前はアレクサンドロス。マケドニアの王からとったわけではない。
単に語感が気に入っただけらしい。
アレク「・・・・へっ」
にやけたような面をするアレク。
永井「お前は本当にかわいくないよなぁ・・・。
ハムスターってもっとかわいいと思ってたのに」
永井「もっとかわいい顔できないの?」
永井が種をあげる。
永井「ほら、かわいく食べてみな」
アレク「ぺっ」
種を永井の顔に投げつける。
永井「・・・・・・・・」
永井「あんたね・・私があんたの飼い主なのよ?
飼い主に逆らうとどうなるか・・わかってる?」
アレク「へへへっ」
アレクは中指を立てた感じの素振りをした。
永井「・・・・・・」
その時、永井の心の中の何かがはち切れた。
永井「うあああああああああああ!!
今日という今日は許さんぞアレクサンドロス!!!」
アレクはかごから放り出された。
アレク「へーい」
アレクはマッチョポーズをとった。
永井「人間様を舐めるなよあああああ」
アレク「へいっ」
アレクは永井の腕を伝って顔に到達。
そして・・・みだれひっかき!!
永井「ぎゃあああああああああああああああああああああああああ」
アレク「へへへっへへへ」
永井はアレクを顔から話すため、つかんでベッドに投げ飛ばした。
アレク「へーい!!」
アレクは落ちていた紙にこう書いた。
『昨晩はおたのしみでしたね♪』
永井「なっ!!?」
ハムスターアレク。飼い主のすべてを知っている。
永井「お前マジで殺す!!!まじで殺す!!」
永井はアレクを潰そうとベッドにフライングダイビング。
しかしアレク、賢い。
普通にベッドから降りて、逃げる。
永井「逃がすもんか・・・」
永井がアレクを追いかける。
そして玄関先にまで追い詰めた。
永井「残念だったわね・・・アレク。あんたの世界はここでおしまいよ」
アレク「・・・・・・へっ」
アレク、にやけた顔をした。
アレクは手を上に上げた。
永井「無駄な抵抗を・・・あんたは小動物。所詮人間様には勝てないのよ」
アレクはメモ帳に書いた。
アレク『一人では勝てない。だから仲間と一緒に戦うのさ』
永井「仲間?あんたに仲間なんて・・・・」
その刹那!!”茶色いあの人間の天敵”たちが永井の足元を囲んだ。
永井「ひぇっ・・・・・・・・・」
アレク「にぃ!!」
アレクは手を振り下した。
永井「いやあああああああああああああああああああ」
永井の体にGが昇ってきた。
永井「あああああああああ-」ガタンッ
そして永井は気絶した。
アレクはまたメモ帳に書く。
アレク『楽しかったぜ、お嬢ちゃん』
アレク「へっ」
アレクは気絶して泡を吹いている永井を背に、かごの中に帰っていった・・・。