Roar!   作:渋川 武志

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SCENE-17 吉森の歴代彼女全員集合

放課後-ファミレス

 

 

永井「おまたせ・・・ってええ!?」

 

 

 

安央「待ってたぞ!」

 

 

安央の他に6人の女が座っていた。

 

 

永井「あれ、吉森君は?」

 

安央「まずはそこに座ってくれ!」

 

永井「え・・・あの、吉森君は?」

 

安央「・・ここにいる6人は・・歴代の吉森の彼女たちだ」

 

永井「ええ!?」

 

※永井は色んな意味で引いています。

 

仁美「この子がそうなの?」

 

安央「うん、この子が吉森に一目ぼれしちゃった子だ」

 

6人「うわ・・・・マジか」

 

永井「(ハモりながらそんなこと言わないでよ・・・)」

 

 

安央「なぜこの6人を俺が呼んだのか。

   永井さん、君にはこの6人と同じ目に遭ってほしくはないからだ!」

 

永井「え、ちょっとどういうこと!?」

 

安央「じゃあ、みんなよろしく!」

 

仁美「じゃあ、うちから話すね?たぶん・・・うちが最初の彼女かな?」

 

七菜香「そうじゃない?」

 

里実「うん」

 

永井「(なんだこの空間・・・)」

 

仁美「マジで、吉森はやめておきな。あいつマジで最低だからね?」

 

永井「あの、私まだ彼のことよく知らないんですよ」

 

里実「ならなおさらやめておいた方がいい」

志保「あいつ顔だけだからね」

真理亜「ほんとそれな」

安央「すげー言われようだな・・・。なんかかわいそうになってきた」

 

仁美「うちね、あいつの家に泊まりに行ったときね?

   お風呂借りたのよ。んで上がるじゃん?パンツ履くじゃん?

   なんかついてるのよパンツに・・。で、よく見るとさ・・・・。

   白いカルピスがついてんの」

 

里実「それうちもあったわ」

 

真理亜「うちも」

 

有紗「うちなんかブラジャーにも出されてたわ」

 

安央「あいつはなんで学習しねーんだろうな・・・。

   理性ってもんが抜け落ちてるんだよなぁ」

 

 

永井「(カルピス好きなのかな?吉森君。

    というかそれ問題あるのかな?)」

 

 

安央「(なんだその顔は!?おいまさか普通のカルピスのことだと思ってねーよなぁ!?)」

 

七菜香「あたしはさ、遊園地に行ったときね、お化け屋敷入ってさ

    まぁ怖いじゃん、ていうか、私怖がりなのよ。

    でさ、森も怖がりなのよ。

    なのにあいつ妙にほほえましい顔だったのその時。

    で、森の腕にくっついてたらさ、

    あいつ他の女性客の尻もんでたのよ」

 

永井「うわぁ・・・・・」

 

安央「(これはさすがに引いてるな・・)」

 

真理亜「最低だわ」

 

里実「あいつ海水浴場で他の女性からビキニ10個盗んできたことあったからね?」

 

永井「はっ!?」

 

仁美「私なんてT○L行くときの電車であいつに痴漢されたから」

 

永井「ひっ!?」

 

七菜香「え?それどういう意味?」

 

志保「あたしなんてパンツ食べられたよ」

 

永井「ふっ・・・」

 

真理亜「あいつやってるときに股に頭つっこもうとしてきたしね!正直笑ったけど」

 

永井「へぇええっ!?」

 

 

歴代彼女の吉森トークで盛り上がる最中・・・

 

 

 

永井「・・・・・」

 

かなり青い顔になっている永井。

 

安央「なぁ、わかっただろ?」

 

永井「うん・・・なんか、ありがとうね。そしてごめんね」

 

安央「別にいいさ・・・なんか・・・こっちこそごめんね」

 

永井「謝らなくていいよ・・・パフェおごってくれたら許す」

 

安央「どっちなんだよ!?」

 


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