個性以前に個性的な奴等ばかりなんですけど   作:ゴランド

16 / 61
ヒロインを誰にするか決めはじめた近頃。

皆さんの感想、評価でモチベーションが上がるので頑張り続けます!


第12話 What's the next stage?

 

1日目 晴れ

 

 

今日から体育祭に向けて日記を書いて見ることにした。

こうすることによって自分の成長過程を見ることができる。その為にわざわざ緑谷くんにノートを貰ったりはしていない。

そもそも買う為の金が食事代でパーとなっている為買うことができない。

 

今日から走り込みを10㎞、腕立て伏せ、腹筋、スクワットを100回ずつやる事にした。

アパートの隣に住んでいるハゲている人に教えて貰った。どうやら趣味でヒーローをしているらしいが、この人ヒーロー免許を取得しているのだろうか?なんかサイボーグっぽい人もいるし・・・。

 

 

 

 

 

2日目 雨になった

 

 

今日、切島くんに特訓に付き合ってくれと言われた。特訓といってもタイマンはらせて貰うぜ!って感じに1対1の模擬戦を行う感じだ。とりあえず戦ってみて、俺の個性の爪や刃はそこまで効果があるようには見えなかった。

だったら関節技はどうだろうと、アームロックを掛けると効果は抜群だった。

途中、通りがかった八百万さんが「それ以上いけない!」と止めなかったら危ないところだった。

切島くんに次こそは負けないと三日後にもう一回戦う約束をした。

 

しかし、中々面白いことがわかった。切島くんは硬化する際に関節部は硬化しないということだ。まぁ、仕方ないかもしれない。関節を硬化してしまうと一切動かなくなってしまうからな。まさかこんなところで硬化系の個性の弱点を見つけるとは・・・。

 

よし、切島くんには悪いがパロ・スペシャルやマッスル・インフェルノの練習台になってもらおう。

 

 

 

 

 

三日目 曇りになったなぜ晴れぬ

 

 

やっと怪我が完治した。まぁぶっちゃけそんなに動いても問題なかったけどね。だけど不思議なことに俺の姿、いや個性使用時の姿が前と比べてなんか緑色になっている。

別に悪くはないんだけど、なんで緑色に?

 

とりあえず今日も特訓をしつつ、行きつけのタコ焼き屋に向かう。ちなみにそのタコ焼き屋はタコ焼き屋フーミンという名前だ。

前まではフミというお婆さんがやっていたのだが、今現在はフミ婆さんの後を引き継ぐようにアランという人がタコ焼き屋フーミンをやっている。

アランさんは「タコ焼きで笑顔を」を信条にタコ焼き屋をやっているらしい。

なんだろうかまるでヒーローのようだ。見た目は金持ちの坊っちゃんなのだが。

 

 

 

 

 

四日目 太陽が眩しい。メガマブシー

 

 

今日はUSJで敵連合の襲撃によって中止になった訓練を再開することになった。

ただ、問題が起きてしまった。それは俺のコスチュームがボロボロになってしまったのだ。

周りから「まぁ、仕方ない」「怖かった」「着てない方が似合ってる」と言われる。やめろ!モウオレノココロハボドボドダァ!

 

そんなこんなである程度進むと、敵連合の残党が俺の目の前に現れた!

いや、正確にはそんな設定を持ったオールマイトが出てきた。どうやらオールマイトはサプライズとして皆の前に敵として出るらしい。

そこでオールマイトは俺にやられた役をしてほしいというのだ。

 

面白sじゃなくて、オールマイトの為に、皆の為に良かれと思ってやるだけだ。うんその通りだ。

 

結果、オールマイトがリンチされそうになっている。とりあえず、ネタばらしをしておく。

 

「なーーーんちゃって!」「お菓子食って腹痛いわー。」

 

「いま、明かされる驚愕の真実ぅ!!!」

 

 

この後滅茶苦茶 オールマイトと一緒にボコボコにされた。

 

 

 

 

5日目 今日は風が騒がしいな・・・

 

 

現在、コスチュームは修理に出しており、先生の話ではパワーアップして返ってくるらしい。

 

そして気付いたのだが、俺の攻撃手段は肉弾戦と父さんから教わった格闘技(何故かアニメやら漫画やらの技)だ。

問題は敵を無力化させるような捕縛系の技を持っていない。

ぶっちゃけ、体育祭では全国に放送されるようなものだ。そんなところでキン肉バスターや地獄の断頭台なんか出すとなると色々とやばい気がする。

 

そんな訳で相澤先生に捕縛技術を教えてもらうことにした。

結果としては嫌そうな顔をした。全身ボロボロの状態で教えることもできないし、何より教師側も体育祭の準備で忙しいというのだ。

 

だが、相澤先生は

 

 

「三日間だ、三日間のうちに俺が教える技術をマスターしてみろ。」

 

 

相澤先生がくれたチャンスに俺はもちろん了承し明日の土日と月曜の放課後に相澤先生に特訓を見てもらうことになった。

 

 

 

 

6日目 でも少し、この風泣いています・・・・。

 

 

相澤先生は俺の身体能力を一通り見る為に入学初日にやったテストを個性を一切使わずやり、相澤先生に体力面やその他諸々は問題ないと言われた。

 

そして、今お前が使える技を見せろと言ったので、等身大オールマイト人形にタワーブリッジやロビン・スペシャルを決めると相澤先生が頭を抑えてその技を誰から教わった?と聞かれたので

父さんに教わったと言うと、ものすごく嫌そうな顔をした。

 

驚いたことに相澤先生は俺の父さんと面識があるらしく、一時期俺の父さん天倉大河の相棒《サイドキック》を務めたというのだ。

なんで相棒やめたのかは知りたいが、今は一刻も早く相棒先生の捕縛技術を習得する為、話を聞くのはまたの機会にすると言うと

 

「合理的だな。真面目なところは似ていないが、突拍子なことをしでかすところは親父さん譲りだな。」

 

やめてくれ先生!あんな秋刀魚を生のまま食べて「鯖じゃねぇ!」って言うような父さんと一緒にしないでくれ!

 

その後は先生に道具を使った戦い方を教えて貰った。なるほど、そんな戦い方もあるのか・・・・。

 

 

 

 

7日目 どうやら風が街に良くないものを運んで来ちまったようだ。

 

いそがしい、ねる

 

 

 

 

 

8日目 急ごう、風が止む前に

 

っしゃああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

やってやったぞおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ‼︎

 

ついにマスターしてやったぞおおおおおおおおお!

大事な日曜が丸潰れだこらあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!

でも先生!ありがとぉぉぉぉぉぉぉ!

これで体育祭もバッチリだ!待ってろ雄英体育祭!!!

 

 

 

 

9日目 やべぇ!近くのコンビニ、ポテト半額だ!よし行こう!

 

 

はよ、言ってくれや。まぁ確かに当たり前だけど、体育祭にヒーロー科はアイテムの使用禁止って・・・・

相澤先生、先に言ってくれや・・・・・・。

 

だが、とりあえずわかったことがある。体育祭では全国からヒーローが集まる、それにはまず注目されるようなことをしなければいけない。

ならば!必殺技を習得しよう!

 

 

死にたい。爆豪くんに必殺技の練習をしているのを見られた。だって仕方ないだろ!この技一度やって見たかったんだよ!

 

やめて!そんな目で俺を見ないで⁉︎

 

 

 

 

 

10日目 すごーい!あなたは曇りが好きなフレンズなんだね。

 

GW中に遊園地でヒーローショーをやることになった。

なんだかこういう企画になるとものすごく議論が白熱する・・。

 

安全の範囲内ならば個性の使用もOKらしい。

ちなみに出て来た案は

 

・一人のヒーローが敵どもを殲滅

・囚われの女を助ける

・会社の倒産(父さんではない)で闇に堕ちた敵社長

・摩天楼でのアクション

・最後は皆でダンス

・天倉は秘密兵器

 

なんだこれ⁉︎どんな内容になるんだ⁉︎途中グダグダになりそうな予感が・・・。

ていうか、ちょっと待て最後がおかしいぞ。

 

配役は

・ヒーロー役 緑谷

・囚われの女役 八百万

・敵役 悪の親玉 爆豪

手下 切島、常闇

・演出やその他 他のクラスメイト

・黒幕 天倉

 

考えたヤツ誰だぁ!!!

 

 

 

 

11日目 晴れはいいよなぁ、どうせ俺なんか

 

 

ヒーローショーではなんだろうか、色々とすごいことになった。

敵役になった爆豪くんが突然の暴走により敵役たちが仲間割れの展開、木役の峰田くんが摩天楼に登って蛙吹さんと戦闘(一方的にボコられている)により観客たちに大受け

 

そして緑谷くんの台詞の「倒産だからって悪いことはいけない」という台詞の"倒産"を"父さん"と聞き間違え、悪役になった父親がヘタレ息子を成長させるというストーリーとして深読みして大賑わい。

 

最後に俺が真の黒幕として行ってこい、と言われたので摩天楼から俺が「ケケケケーーーッ‼︎」

と高笑いしながら登場する。

俺が登場すると、観客たちは驚きと戸惑いに満ちるのだが

 

観客の一人の言葉によってなんかすごいことになる。

 

「アトラ○ティスだーーーっ!」

 

違ぇよッ‼︎誰がアトラ○ティスだよ!!!確かに似ているけどさ‼︎口から水は出せないんだよ!!!

 

そしてリアルアトラ○ティスがヒーローの父親を唆し、悪の道へ引き込んだ全ての原因と深読みされた。

そして黒幕であるアト○ンティスvsヒーローと親父with手下達というすごい展開になった。

とりあえず手下達にはナパームストレッチで即刻退場させて貰った。多分死んではいないだろう。

※常闇と切島は無事です。

 

その後は緑谷くんと爆豪くんのダブル攻撃によって俺はノックアウト(爆豪くんの攻撃をもろに食らった)

その後は全員(俺と上鳴くんと八百万さんを除く)のダンスで終わった。

 

動画サイトでこのショー録画した映像が10万回再生されていたのはものすごく驚いた。

 

 

 

 

12日目 晴ればっかじゃねーか

 

さぁ、いよいよ体育祭まで残り"三日"となった。

俺は毎年GWと休みの日に山籠りで修行をする。事前に手紙で修行に付き合ってもらうのだ。

 

修行に付き合ってくれるのはヒビキさんという人だ。初めて会ったのが小学五年生あたりだ。

さて、やりますか!修行!

 

 

 

 

13日目 雨は来ないのか・・・

 

よっしゃあ!絶好調!俺はバチを太鼓に一定のリズムで打ち付ける。

仕上げとして山の中を一通り走り、滝に打たれ精神統一

 

そしてヒビキさんと共に同じ一定のリズムで太鼓を鳴らす。山に太鼓の音が響き渡る。

まるでこの山を清めているようだ。

俺は明後日の体育祭に向けて明日はしっかり身体を休めることにする。

飯もいっぱい食べたし、明日はしっかり休むぞー!

 

 

オヤスミー

 

 

 

 

14日目 今日が体育祭。

 

遅刻

 

 

 

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

してたまるかぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!

 

「ありがとうございます‼︎ヒビキさんっ!」

 

「おうっ!そっちも頑張れよ。」

 

「はいっ!・・って急がないと⁉︎」

 

ギリギリだった。まさか今日が体育祭だなんてヒビキさんに言われるまで全く気付かなかった。

マジでありがとうございますヒビキさん。今度何か美味しい店紹介します。

 

「(マジでギリギリだ。ていうか、母さん準備良スギィ!!!)」

 

ヒビキさんのバイクに乗せて貰ってアパートまで来ると母さんがそうだろうと思ってもうすでに準備をしておいたというのだ。

マジでありがたい!

 

俺が1-Aの控え室に行くとクラスメイト全員が準備万端だった。

すると飯田くんが声をかけてくる。

 

「天倉くん!君、一体n「ごめん邪魔!準備を終わらすから!」邪魔⁉︎」

 

俺はロッカーに自分の荷物を入れ、スポーツドリンクをガブ飲みする。

すると、横から轟くんが声を掛けてきた。

 

「・・・天倉、俺は緑谷にも言ったが「ごめん!ちょっと今、精神統一させて!プレッシャーがやばいから‼︎」・・わ、悪りぃ。」

 

『(さっきまでの雰囲気がぶち壊された⁉︎)』

 

とりあえず俺は深呼吸をし、周りを見渡す。クラスメイトはそれぞれ緊張している者や、強張っている者、テレビに出たがってウキウキしている者など様々だ。

やっぱり全員、気合い入っている・・・いつものお気楽でフワフワした感じじゃない。

 

「辛っ⁉︎んだコレ!!!」

 

「勝手に俺のジンジャー(激辛)飲んでんじゃねー‼︎」

 

爆豪くんと切島くんの漫才に

 

「飲むか?」

 

「いや・・・いい。」

 

砂藤くんが練乳を尾白くんに勧めたり

 

「なんかこの緑茶薄くない?」

 

「あ、それは池の水よ。」

 

「ブフゥ!!!???」

 

耳郎さんが間違って蛙吹さんの持ってきた池の水を飲んだり・・・・・。

いや、いつもと変わんなかった。

ていうか、この状況でどう精神統一すればいいんだよ!頼むからさせてくれよちくしょう!!!

 

その後も爆豪くんが手汗で爆破を起こしたり、八百万さんが何故か仏像を沢山創造したり、蛙吹さんが擬死によって倒れたり・・・。

 

何故だろう・・・逆に安心感が・・・。

・・・・・・いや、これが1-Aなんだろうな。俺みたいに焦っているんじゃなくて、皆のように馬鹿馬鹿しいことをやっているのが正しいんだな。

 

「ふふふ、いいなー皆。俺も混ざりたいなぁ〜、楽しもうぜぇ〜。」

 

「や、やべぇ。天倉も緊張で頭が・・・・。」

 

「そっとしておきましょう。だけど私たちが原因だと思うわ。」

↑正解。

 

 

いよいよ始まる雄英体育祭、少年少女たちはこの舞台で何を見て、何を経験するのか?彼らは歩きはじめる。次の舞台へ

 

 

 

What's the next stage?

 





〜入れられなかったネタ

その1必殺技


「か〜〜〜〜○〜〜〜〜は〜〜〜〜め〜〜〜〜はぁっ!」

・・・・・いや、なんか違うな。
必殺技といってもこれしか思いつかないし・・・・!
そうか!アクセントの問題か⁉︎

「きゃ〜〜〜〜めぇ〜〜〜〜○〜〜〜〜めぇ〜〜・・・。」

視線を横に向けると、爆豪くんがかわいそうな者を見る眼をしていた。
これ以来、かめ○め波の練習は外でやらないようにした。



その2切島のリベンジ

ヒーローショーにて

「天倉ァ!前回のリベンジだ!前とは違って関節技対策をしているんだ!」

「なるほど、感動的な台詞だな。だが、無意味だ。」

天倉は切島をホールドし、そのまま小声で常闇に離れろと言う。そして個性によって強化された脚力でジャンプする、

「お、おい?天倉!これさすがに俺死ぬんじゃねーのか⁉︎」

「硬化すれば大丈夫。ナパームストレッチィ!!!」

ドゴオオオォ!という爆音と共に切島は舞台に叩きつけられた。
※死んでいません。

「なんという・・・まさに獣・・。」

「次、常闇くんの(退場される)番だよ。」

「⁉︎」

このショーの動画が拡散された後、子供たちの間でナパームストレッチか流行ったという。


アドバイスに感想、評価をよろしくお願いします。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。