新 三好春信は勇者である   作:mototwo

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これは「ゆゆゆい」5月イベント「勇者☆オンステージ!後編【ハード】」に関するネタです。
その為、その話を知らないと分かりにくいかもしれません。
また、キャラ崩壊成分を含みますので、ご注意ください。



必殺技に熱中時代

ニードル・ミサイル、龍翔閃(りゅうしょうせん)龍槌閃(りゅうついせん)

おー えーと それからぁ 加速装置とクロックアップと

あっ!そうそう ギガドリルブレイク! やぁったわやったぁ なあつかしいなあ。。。

「いっくぞぉー!勇者ぁキィーック!」

ドドーン!

「高嶋ちゃん!」

 

「オッケイ!勇者ぁパーンチ!」

ババーン!

「今だよ!アンちゃん!」

 

「は、はい!疾風(はやて)をまといて闇を払え、射貫け閃光一射(せんこういっしゃ)!」

シュピーン!

「若葉さん、お願いします!」

 

「くっ、杏がやるなら仕方ないか…轟き世界を分かて、乃木両斬波(のぎりょうざんは)!!」

スパーン!

「棗さん!」

 

「……うむ…母なる海深くニライカナイに誘おう…

連波海流撃(れんぱかいりゅうげき)…!!」

ザザーン!

「…頼んだぞ、風…」

 

「任されて!我が剣に宿れ、女子力の獣よ。

その力を以って眼前の敵をなぎ払え、女子力一閃(ビーストブレイド)!!」

ドゴーン!

「トドメは譲るわよ、千景!」

 

「わかったわ…死が呼んでいる…汝が命の一切を刈り取り、

彼岸に送ろう--…落命死葬(らくめいしそう)

スパァッー!

 

勇者たちの必殺技の連撃に耐え切れず、光と散る巨大バーテックス

その様子を見守っていた仮面の赤い勇者はフラフラと皆の前に出てきていた

 

「な。。。」

 

「あっ!仮面の赤い勇者さん!」

 

「な。。。」

 

「なんだか久し振りだね!」

 

「な。。。」

 

「今回は活躍の場はなかったですね」

 

「な。。。」

 

「我々の勢いが敵を圧倒したという事もあるしな」

 

「な。。。」

 

「……うむ、どうやら出遅れたようだな…」

 

「な。。。」

 

「それともアタシ達に見惚れてた~?」

 

「な。。。」

 

「だとしたら気持ち悪いわね」

 

「な。。。」

 

「どうしたの?さっきから」

 

「『な』しか言ってないぞ?」

 

「な。。。」

 

「ん?」

 

「なんでみんなして必殺技叫んでんの!!」

 

「なんでって?」

 

「な~に言ってんのよ!必殺技は叫ぶもんでしょー?」

 

「……うん、そうだな…」

 

「まあ、そういうものよね…」

 

「いやいやいや、3年トリオで何言ってんの?!

今までダブル友奈以外、技名叫んだりしてなかったじゃん!!」

 

「じゃんって…」

 

「あー!もう!そうじゃなくても赤嶺友奈の登場で僕の存在感薄れてんのにー!」

 

「僕?」

 

頭を抱えて悶えている仮面の勇者の言葉に違和感を感じる高嶋

 

「必殺技の叫びまでみんなでやったら僕の存在意義なくなっちゃうでしょーがー!」

 

地団太(じだんだ)を踏んで喚いている仮面の勇者

 

「どうでもいいが、ハ…仮面の赤い勇者よ…」

 

「何だよー、若葉?」

 

「さっきから素になってるぞ、お前…」

 

「え。。。?」

 

「語尾も一人称も完全にハ…勇者じゃない時に戻っている」

 

「勇者じゃない時?」

 

「。。。」

 

若葉に突っ込まれて固まっている仮面の勇者

だが今度は若葉の言葉に結城が反応する

 

「若葉ちゃんは仮面の赤い勇者さんが勇者じゃない時の姿を知ってるの?」

 

「え?あっ!しまっ…!いや、それはぁ~」

 

途端にしどろもどろになる若葉

そこへ仮面の勇者が言葉を挟む

 

「ふ。。。ふっふっふっふっふ。。。」

 

「え?」

 

「ど。。。どうやら乃木若葉は拙者の事を誰かと勘違いしているようでござるな!」

 

「か、勘違いだと?!」

 

「そう!拙者は仮面の赤い勇者、それ以上でもそれ以下でもござらん!」

 

「えぇ、いまさらそれを言うのか…」

 

「どうしても他の名が呼びたいのであれば、通りすがりの勇者(ヒーロー)とでも呼ぶがいいでござる!」

 

「一体なにを言って…」

 

「そうなのかー」

 

「ええっ?!」

 

「通りすがりのヒーローさん、って呼べばいいんだね!」

 

「ゆ、結城、それで納得するのか…」

 

「はっはっは、さん付け等不要!

それにどうしても呼びたいのでなければ今まで通りでもOKでござるよ!」

 

「そっか!分かったよ!通りすがりのヒーロー!」

 

「うむ!それではさらばだ!アデュー!」

 

いつもの調子を取り戻し、跳び去る仮面の勇者

それを見送る若葉たちは

 

「奴は…いったい何の為にここに来ているんだ…」

 

「それしにても、さっきの反応ってどっかで見た事あるような…」

 

「そっ、そうなのか?風さん」

 

「あ、いえ、彼は過去の勇者なんだから、知ってる筈ないんだけどね」

 

「そうだね…でもなんで私もなんとなく知ってる気がしたんだろ?」

 

「え?!樹ちゃんも?私はよく分からなかったけど…」

 

「そうね、友奈ちゃんも樹ちゃんも気にする必要はないんじゃないかしら?」

 

「そうそう、あんな奴の事なんて気にしてもしょうがないわよ」

 

「わっしーもにぼっしーも辛辣(しんらつ)だねぇ~それにしても~」

 

「どうした?園子」

 

「仮面の赤い勇者さんは、いつまで自分の正体がばれないと思い込んでるのかな~?」

 

「は、ははは、こ、今回の園子の発言に追求するのはやめておこう…」

 

もはや彼の正体など割とどうでもいい域に来ていることに改めて気付かされたのだった。

 

 




mototwo(以下略):というわけでちょっと一区切り

春信(以下略):なにがというわけで、だ。中途半端に古いネタ持ってきやがって。。。

あーうん、手持ちの小ネタをはき出そうと思ってな、5月に思いついたネタ、仕上げて上げたの

ああ、これでネタ切れってわけか

小ネタはな、次はちょっと間空けて外伝やるつもり

は?外伝?

そう、勇者の出てこない、オッサンばかりの誰得話

ホントに誰得だな。。。

うむ、読者層考えたら完全にチョイスミスなんだろうな

分かっててもやるんだな。。。

まあ、春信は出るんだけど

主役(オレ)が出るのに外伝とは一体。。。

でも、捨てゼリフ的に言うと…

あ?

お前の出番、ねーから!

はぁっ?!どういうことだよ!!あっ、おいっ!逃げんな、コラ!

<ま・た・ね>

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