新 三好春信は勇者である   作:mototwo

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今回はちょっと前のお話(15話後書き~17話の間くらい)です。
キャラ崩壊成分も含みますので、ご注意ください。



27話 パル○・フォルゴレ

ある日の球子部屋

そこへ訪ねた銀は突然、神妙な面持ちで球子に話しかけていた。

 

「球子さん…」

 

「ん?どうした、銀」

 

「アタシ、東郷さんの『OPPAI!』を見てると思うんです…」

 

「なんだ?遂にもぎたくなったか?」

 

球子のアホな問いかけにも更に真剣な顔で首を横に振る。

 

「いえ、あれをもみ続けていたら…ビームが出せるんじゃないかって…」

 

「はあっ?!大丈夫か?銀!アレをもんでも出るのは母乳だけだぞ!」

 

「東郷さんの胸から母乳は出ないよ…タマっち先輩…」

 

ベッドにもたれかかって本を読みながら二人の話を聞いていた杏が思わず突っ込んだ。

 

「そうじゃなくって、揉み続けると自分の手からビームが出せるようになるんじゃないかって」

 

「ますます大丈夫か?!自分が何言ってるかわかってるか?銀!」

 

「わかってます!自分がどれほどバカな話をしてるかは!でも夢に見たんですよ!」

 

「夢ぇ?」

 

「夢の中でアタシら全員がピンチになった時」

 

「ほうほう」

 

「あの赤い勇者で忍者のおっちゃんがやって来て」

 

「おっちゃんって…春信が聞いたら泣くぞ…」

 

「えっ?」

 

「タマっち先輩!」

 

「お…おお!それで?!仮面の赤い勇者忍者が来てどうしたって?」

 

「は、はい…どういう経緯かはわからないんですけど…」

 

「ふんふん」

 

「おっちゃんが東郷さんの胸をもんでて」

 

「げえっ!」

 

「それは…犯罪的な光景だね…」

 

「杏の最近の言動もちょっと犯罪じみてて心配だけどな…」

 

しかしポツリと呟いた球子の言葉の意図は銀には伝わらなかった。

 

「…?

えっと、それで怒った東郷さんの平手打ちを軽やかに避けたと思ったら、

おっちゃんの手からビームが…」

 

「む、無茶苦茶な夢だな、それは…」

 

「また、そのビームが強くって!」

 

「まあ、ビームは強いよな!」

 

「アタシらが苦戦してたバーテックスを一撃で倒したんですよ!」

 

「そりゃすげえな!」

 

「ゆ、夢の話だよね…?」

 

「それから、東郷さんの胸を見るたびにもみたくなって…」

 

「もませてもらえば()いじゃないか、東郷はなぜか銀には甘いからな」

 

「流石にそれはどうだろう…?」

 

テキトーな返事をする球子に異を唱える杏。

 

「ええ、もませてもらったんです」

 

「もませちゃったんだ、東郷さん…」

 

「でも違うんです!気づいてしまったんです!」

 

「気づいたって何に?」

 

「アタシは胸がもみたいんじゃない!ビームが出したいんだ!」

 

「東郷も災難だな…こんな訳の分からん欲望に付き合わされて…」

 

「本当だね…」

 

「それで、今話しててふと思い出したんですけど」

 

「あ?なんだ?」

 

「昔、大赦に務めてるあんちゃんから聞いた事があったんです

『ビーム』と『ロボ』を開発中だって」

 

「び、『ビーム』と…」

 

「『ロボ』ぉっ?!」

 

「はい!特撮番組みたいに、合体技のビームや巨大ロボで敵と戦う!」

 

「おお!タマもそういう番組、大好きだぞ!」

 

「え…タマっち先輩、今も見てるの?中学生だよね…?」

 

杏のもっともな突っ込みは

しかしまるでなかった事のように流される。

 

「でぇも、さすがに勇者システムでロボとビームはないんじゃないか?」

 

「あったら今までに使ってるよね…」

 

「でも、ひょっとしたら今まで使ってないだけでもう完成はしてるかもしれない!」

 

「なにいっ?!」

 

「そしたら、ビームだけじゃない!ロボで空を飛べるかも!」

 

「そ、それは流石に…」

 

「よぅし!そこまで言うなら風に聞いて確かめてみよう!」

 

「え!風さんに?」

 

「ああ!今の勇者システムについては現行勇者のリーダーが一番詳しいはずだ!」

 

「なるほど!行ってみましょう!」

 

「ええぇ…本気で聞きに行くつもり?タマっち先輩…」

 

「そうと決まれば善は急げだ!ついて来い!シルバー!」

 

「はい!球子さん!」

 

ダバダバと寮の廊下へ駆け出す二人を、見送る杏。

 

「ごめんなさい、風さん…私にはあの二人の暴走を止める力は…ないんですっ!」

 

空々しい泣きの演技でそれらしくまとめた杏は、二人の始末を風に(ゆだ)ねるのであった。

 

<20話後書きの回想に続く>

 




mototwo(以下略):お気付きになられただろうか?

春信(以下略):は?なにが?

今回の銀が見た夢、実は既に公開されている事に!

あ?まあ、前書きに15話って書いてあったしな

これはオマケの本文が俺たちの駄文だけだと飛ばしていた人へのアンチテーゼなのだよ!

いや、実際駄文なんだから、飛ばされてもしゃーないだろ。。。

そうだけど…話の流れで入れたコントも読んで欲しいじゃん?

自分でコントって言ってる時点で駄目な気がするが。。。

ちなみに今回のエピソードを順に読むと、15話本文のコントからだね

次が今回、27話の本文から20話の後書き<番外編>内の回想にいくのか

で、18話の本文から実は一旦20話の後書きの<番外編>にいってひなたルート

分岐した俺ルートが18話から19、20話へ続くと。。。

そして二つのルートが20話の後書きで繋がるわけだ

15→27→18→20番外→20後書と。。。

15→27→18→19→20→20後書だね!

なんでこんなメンドクサイ書き方したの。。。?

なんでもなにもない。ただ思いつくままに書いたらこうなっただけだ

はあぁ~

真面目にこの順番で読んで行ったら、きっと粗探しが出来るよ!

それを推奨してどうする。。。

見つけたら感想に書いてね!

必死だな、感想貰うのに。。。

いや、そういう訳でもないんだけどね

いやいや、どう見てもそうだろ

まあ、感想欲しいのは欲しいんだけど、色々と思うところがあってな

思うところ?

以前書いた別の作品の二次創作で、感想もらえたのが嬉しくて

以前のってあのバッドエンドか。。。

投稿ペースは崩すし、感想に対するお答えを後書きで書くしで

アホだねぇ。。。でも、お答えに関しては今といっしょじゃん?

うん、でもそれってどうやらマナーと違ってたらしくて、感想で怒られた

そうなの?!だったらなんで今もやってんの?!

もはやこのスタイルを直す気になれん!

いーかげんな。。。

考えてみたら、これって名前こそ出してないけど、
感想に興味の無い読者にまで、自分の文章さらされるリスク背負うようなもんだからなぁ

それをわかった上でやってるお前って一体。。。

俺だけが駄文晒して恥ずかしい思いするのもなんだからな、皆にも同じ思いで…

サイテーだよ!アンタ!

前作のラストでも言ってたろ、俺は元々こういうオッサンなんだよ

それにしたって酷い気がする。。。

それに、最近『ゆゆゆ』関連で凄いペースで上げた人の話読んでさ

おう?

その人の感想ってスゲーの!数は何十もあるし、一つ一つに丁寧に答えてるし

え?感想に答えるのってマナーに反するんじゃないの?

いや、ちゃんと感想には『返信』って機能があるんだ。それを使ってらっしゃる

だったらお前もそれを使えよ。。。

さっきも言ったろ、もう変えられん。それに…

それに?

あの量の感想にちゃんと返信するとか、俺にはムリ。キャパが追いつかん

まあ、モノによっては半年も放置するくらいだからな。。。

だから、オマケとか読んで、
『コイツんとこに感想書くのやベー!』
くらいに思ってもらった方が楽な気がしてきた。

相変わらず動機が酷い。。。

そしてぇ!

この流れで感想発表か、度胸ありすぎだろ

あー、でも後書きも長くなるから次回のオマケに回すか

ええっ?!

<そんなわけで次回はオマケです>





<バレンタイン・その後>

浮かれた様子で『彼』の研究室へ訪れた春信。

「ふっふっふっふ~ん」

「最近よく来るな、春信…なんだ?今日はやけに上機嫌じゃないか」

「じ・つ・は!夏凜ちゃんからバレンタインのチョコが届いてたのさー!」

「ほう、お前の妹がそんな気の利いたことを?」

「なんか失礼な言い方だな。。。」

「実際、今までそんな事一度も無かったろう」

「ぐ。。。か、夏凜ちゃんもそれだけ大人になったって事さ」

「家族チョコか、確かに大人の方がやってそうだな」

「何を言う!バレンタインカード付きの愛情たっぷりチョコだぞ!」

春信は懐からチョコの包みを取り出す。

「ほほう、それが…ってそのチョコは…」

「どうだ!羨ましいだろ!?」

「お前、正気か…?」

「は?何がだよ」

「それ、薬局とかの店頭で88円くらいで並んでる板チョコだろ…」

「夏凜ちゃんの愛はお金じゃ買えないんだよ!」

「そのチョコは100円で買えるけどな」

「そこに込められた気持ちがプライスレスなんだよ!」

「いや、大赦で配られてる職場チョコでも、もうちょいマシだったぞ…」

「あんな大赦から予算の出てる愛情の欠片も無いチョコと比べて欲しくないね!」

「大体、愛情ってそのカード…」

「そう!このカードこそ愛情の証!」

「あ~…まあ、考え様によっちゃあ、愛情篭ってるかも知れんが…」

「ふっふ~ん、やっとシャッポを脱いだかね!」

「そうだな、お前には参ったよ…」

「お、おう、わかればいいんだ、わかれば。。。」

「3月14日にはちゃんとお返ししておけよ」

「当然だ!愛情を込めて手作りにしようと思ってる!」

「なんだ?神樹の木彫りでもするのか?」

「なんでだよ!手作りお菓子に決まってんだろ!」

「え?お前、そんな経験あったっけ?」

「いや?菓子作りなんて高校の家庭科以来だな。だから特訓だ!」

「そういうとこは無駄に本気で取り組むよな…」

「見てろ。。。1月(ひとつき)後の『オトメン』と呼ばれる程になった僕の姿を!」

「まあ、お前はなんでも器用にこなすから、それは心配ないだろうけど…あ、そうだ」

「え?」

彼はごそごそと机の下から何かを取り出している。

「これ、餞別だ。使え」

「なんだ?コレ、白い袋?」

「部室までリヤカーで行くわけにもいかんだろ。特別製だから軽くて頑丈だ」

「いや、いくらなんでも、こんなデカイ袋に入れるほど菓子は作らんぞ。。。」

「いいから持ってけ。絶対必要になるから」

「?。。。なんか分からんが、わかった。サンキュウ」

「おう」

「さあって、さっそく食堂のチーフに道具借りに行こっかな~っと」

入ってきたときと同様に浮かれた様子で出ていく春信。
しかし彼は

「またややこしい話にならなきゃいいけどな」

と嘆息していた。

<つづく>


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