新 三好春信は勇者である   作:mototwo

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今回は『楠芽吹(くすのきめぶき)は勇者である』の話を借りた『乃木若葉(のぎわかば)は勇者である』の話です
ネタバレを含みますが、『くめゆ』のメインキャラは誰も出てきません。
過度な期待はしないようにお願いします。



23話 巫女

奉火祭(ほうかさい)。。。だと?」

 

「ええ、(たてまつ)る燃える火の祭と書いて奉火祭だそうです。

巫女を何人か集めて行う祭事(さいじ)のようですね。

たしか、防人(さきもり)担当の神官が中心に…

きっと、国土(こくど)亜耶(あや)も選ばれているからですね…」

 

「ふざけるな!」

 

あごに指を当て、思い出しながら言う女性職員の言葉に、怒りのままに部屋を飛び出す春信。

女性職員は「またか」という顔で、声をかけることも出来ず見送っていた。

 

(奉火祭。。。あの()まわしい儀式(ぎしき)をまただと?!)

 

ゴールドタワーで会った仮面の女性神官

彼女に話をつけようと急ぐ春信の脳裏に西暦の時代へ飛んだ頃の記憶が蘇る。

 

 

<西暦末 大橋上>

 

大勢の神官を引き連れ輿(こし)(かつ)がれた6人の巫女と共に(おごそ)かに歩みを進めるひなた

 

「やはり…現れましたか…」

 

その行く手を遮るように立つ姿。

仮面の赤き勇者である。

 

「。。。」

 

「こうしてお会いするのは初めてですね…初めまして、私は…」

 

上里(うえさと)ひなた、こんなに大人数でどこへ向かう気だ?この先には壁と結界しか。。。」

 

初対面でいきなり名を呼ばれてもまるで動じる様子も無く

感情の無い人形のようにひなたは答える。

 

「その壁を越え、結界の外へ行くのです。『奉火祭』の為に」

 

「ホウカサイ。。。?」

 

「我々人類は天の神との戦いに敗北しました」

 

「敗北。。。だと?」

 

「ですから(ゆる)しを()うのです天の神に」

 

(確かに若葉以外の勇者を失い、四国以外の土地すらも失った状況は。。。)

「それで巫女を引き連れて天の神に許してくれって祈りでも(ささ)げるってのか?」

 

「奉げる…そうですね、我々は神に語りかけることなどできません。奉げるのみです」

 

「そんな事で天の神が許すとも。。。」

 

「奉げるのは祈りではなく、巫女そのものです」

 

「巫女。。。そのもの?」

 

「彼女たちにはこれから壁の外、天の神の領域でその身を奉げてもらいます」

 

「何を馬鹿なことを。。。

外の世界はもう火の海だ。人が生きていられるような場所じゃない、そんな所に。。。」

 

そこまで話すと仮面の勇者は言葉を詰まらせた。

 

「まさか。。。ホウカサイってのは。。。」

 

「結界の外、天の神が作りたもうた火の中へ巫女を奉げる祭り…儀式です」

 

「。。。!」

 

仮面をしているため表情は見えてはいない。

だが、その上からでも赤き勇者の動揺は明らかだった。

 

神代(しんだい)の時、それで赦されたという前例に(なら)った…」

 

「それは。。。生贄(いけにえ)だ」

 

淡々と説明を続けるひなたの言葉に(つぶや)くように言葉を重ねる

 

「…」

 

「それは生贄だっ!!」

 

表情も変えず黙ってしまったひなたに仮面の勇者が叫び(うった)えると

互いに会話にもならない思いをぶつけ合う。

 

「あなたに…何がわかるというんですか…」

 

「巫女を生贄に奉げて天の神に赦しを請うて!」

 

「戦う力を持つ事すら出来ない者達の…」

 

「それで残された狭い土地で生き続けるって言うのか!」

 

「ともだちの最期(さいご)看取(みと)る事すらできない私達の…」

 

「戦う事も諦めて何もしないまま生きていくのか!」

 

「戦う力がありながら、何一つ成せなかったあなたに…」

 

「ぐっ。。。」

 

自分の激情のまま発する声に対し

感情を殺したまま静かに話すひなた。

そのひなたの言葉に赤き勇者は思わず声を詰まらせる。

 

「勝手な話でしょうが…私はあなたに(ひそ)かに期待していたんです」

 

「期待。。。だと?」

 

「友奈さんのいないあの時、あなたなら千景さんを救えるかもと…」

 

「俺は。。。友奈にはなれない。。。」

 

固めた表情のまま眉だけをひそめ、ひなたは言葉をつむぐ。

 

「当たり前です…友奈さんの代わりなんて若葉ちゃんにだって出来ません」

 

「だったら。。。!」

 

「女に出来なくても、男のあなたにならと託したんです…三好…春信さん」

 

「。。。!

やはり。。。気付いていたのか」

 

仮面を外し、その素顔を(あら)わにする春信。

それはいつも彼女たちに見せていた顔ではない、苦々しい表情だった。

 

「だからこそ千景さんの過去をお教えしたのでしょう?

あなたなら男にしか出来ない方法でと」

 

「力ずくで止めれば良かったって言うのか?残念だが俺の力は乙女達には。。。」

 

「そんな風にしか考えられないから…」

 

「?」

 

「千景さんが友奈さんに心を開いたのは…無条件の肯定と愛情を感じたからです」

 

「肯定と愛情。。。?」

 

「本来、幼少期に誰もが得られるはずのそれを

千景さんは感じることが出来なかった…」

 

「あの。。。環境ではな。。。」

 

「なのに…あなたは…」

 

「?。。。どういうことだ?」

 

「まだわからないのですか!そんなだから…」

 

「上里様」

 

「!」

 

輿の上の巫女がかけた声に、ひなたは自分が押し殺していた感情を露わにしている事に気付いた。

 

「もうよろしいでしょう、それ以上は…」

 

「そう…ですね…もはや過ぎてしまった事…それに人の心を勝手な都合で…」

 

「。。。?」

 

巫女はそのまま顔を春信に向け語りかける。

 

「勇者様

私はあなたがどういう方なのか存じ上げません。

ですからお願い申し上げます」

 

巫女はひなたにも劣らぬ凛としたいでたちと声でハッキリと一言願い出た。

 

「道をおあけください」

 

「。。。」

 

あまりに迷いのない願いに一瞬言葉を失う春信だったが、それならばと

 

「乙女達には敵わなくても

ここにいる全員を蹴散(けち)らしてお前たちを無理やり戻すことぐらいなら出来るんだぜ?」

 

「まだ…そんな事を…!」

 

斜に構えた物言いの春信に抗議の声を上げようとするひなただったが、

巫女は手を差し伸べるようにして静止し

 

「輿を」

 

巫女の言葉に神官たちはゆっくりと輿を下ろす。

輿から下りた巫女は地に膝をそして手をつき頭を下げ春信に懇願した。

 

「どうか道をおあけください」

 

その姿には卑屈さが欠片もなく、むしろ気高さすら感じさせた。

その空気に気圧(けお)され、思わず(ひる)んでしまうが、それでも春信は声を上げる。

 

「な。。。何を言っているのかわかってるのかっ!?

このまま進めばお前たちは生贄として壁の外の業火に焼かれるんだぞ!」

 

しかし巫女は顔を上げるとその美しい瞳を真っ直ぐに春信に向け、

まるで動じる様子も無く応えた。

 

「私たちにはもう家族はいません」

 

自分たちが死んでも悲しむ家族はいない。

そんな意味合いを含ませたその言葉と表情はやはり真っ直ぐであった。

だがそれは春信を苛立たせた。

 

「。。。っ

だからどうした!家族でなければお前たちの死を悲しまないとでも思っているのか?!」

 

「そうですね…巫女となってからは人と深く接する事も少なくなりましたが…

きっとあの方々(かたがた)は私たちのことで悲しんでくれるのでしょうね…」

 

誰を思っているのか、その巫女は遠い目で空を仰ぐ。

 

「だったら。。。その人たちの為に生きようとは思わないのか?」

 

もう誰にも死んでほしくない、誰の死も見たくない、

そう思い放つ春信の言葉に巫女は首を横に振る。

 

「私たちはそういう方たちの為にこの命を奉げることを決めたのです。

私たちがこの身を奉げる事であの人たちは生きていける。

そのために…」

 

「ふざけるなよ。。。」

 

「えっ…」

 

巫女の言葉に返す春信の声には静かな、しかし確かな怒気をはらんでいた。

 

「ふざけるな!

そうやって。。。

残された者がどれだけ涙を流すのかわかっているのか!

どんな思いで生きていく事になるのか知っているのか!」

 

先ほどから感じていた苛立ちは明らかな怒りとなっていた。

だが、春信はなぜ巫女に対してこうまで苛立つのか良く分かっていなかった。

 

「いつも。。。いつもそうだ!

お前たちは。。。自分さえ犠牲になればと!」

 

言葉に出して春信は気付いた。この怒りは天の神とその使徒への怒りであり、

それに赦しを請う為に少女たちを犠牲にしようとする大社への怒りであり、

それを受け入れその身を犠牲にする巫女を今まで犠牲になってきた者たちと重ね、

それを救う事の出来なかった自らへの怒りでもあった。

 

「あの時も、あの時も。。。お前たちは。。。お前たちは。。。」

 

「…」

 

激情に任せ叫ぶ声は、犠牲になった人々の顔がその脳裏に浮かぶ毎に弱々しく震えていった。

そんな春信に巫女は悲しい笑顔で声をかける。

 

「あなたは…悲しいお別れを何度も繰り返して来たんですね…」

 

「くっ。。。」

 

「それでも…

人はきっと立ち上がれます…今のあなたのように…

どれだけ辛く…悲しい思いをしても…生きてさえいれば…きっと…」

 

「!」

 

(『どんなつらい目にあっても、人は必ず立ち上がれる』)

 

今は亡き諏訪の人々が語っていた勇者の言葉。

 

白鳥(しらとり)歌野(うたの)の。。。言葉。。。)

 

それと同じ思いを持つ名も知らぬ巫女に、春信は返す言葉を失い(ひざまず)く。

 

「ありがとう、勇者様。

最後にあなたのような方にお会いできて良かった…」

 

「僕は。。。勇者なんかじゃない。。。

目の前のお前たちすら救えない。。。ただの。。。」

 

弱々しく声を震わせ涙をこらえるのが精一杯の春信。

巫女はそんな春信の下へ身を寄せると

 

「では、勇者となってください

もう私たちのような娘達が出ることの無いように

世界を守る勇者に…」

 

そう言ってそっと手を伸ばし

春信の頭を抱え込むようにその胸に抱いた。

 

「ううっ。。。うああぁ。。。くそぉっ。。。ちくしょう。。。」

 

巫女の胸に抱かれ、こらえ切れず涙を流す春信。

勇者の力

己の無力

自分がここにいる意味

何もかもが分からなくなり

春信は涙を流すしかなかった。

 

 

(あれだけは。。。絶対に認めん!二度と僕のいる時代で起こさせない。。。!)

 

もはやなりふり構ってはいられないと端末まで用意した春信。

その決意に満ちた行動はあまりにもアッサリと終焉(しゅうえん)を迎える。

 

()()()使()()()奉火祭は中止になりました」

 

春信を出迎えた仮面の女性神官の言葉はあまりにも意外なものだった。

 

「は?」

 

間抜けな声を発する春信に神官は続けて言う。

 

「選ばれた巫女たちもそのまま元の部署に戻っています」

 

「い。。。いやいやいや、おかしいだろ?!

世界が、人類が滅ぶかもって状況でわざわざ行われる奉火祭がアッサリ中止って!」

 

思わず素で突っ込む春信に神官は

 

「お疑いなら巫女たちの所在を確かめられてはいかがですか」

 

そう告げると

 

「おひきとりください」

 

あくまでも感情を表さずこの言葉を繰り返す神官に、春信は引き下がらざるを得なかった

 

 

 

 

 

<大赦>

 

大赦に戻った春信は久々に彼の研究室を訪ね、

しばらく何も言わずに彼の仕事の様子を見守っていた。

 

「何か言いたい事でもあるのか?」

 

特に気にした様子もなく放置していた彼だが突然

春信の方を向くことも作業の手を止めることもなく、聞いてきた。

 

「うん。。。」

 

春信は何から話したものかと思案しつつ言葉をつむぐ。

 

「なんというか。。。大赦から僕の手元に色々な情報が届くのが。。。」

 

「遅い気がしてきたか?」

 

正に自分が言おうとしているその言葉を先取りされ、驚く春信。

 

「そ、そうなんだ!

防人の件にしても、奉火祭の件にしても僕の元に情報が届いた時にはもう事態が進んでいて!

奉火祭なんて資料が来る前、話を聞いてすぐに動いたのに既に中止が決まってたんだよ!」

 

だが彼はそんな春信に呆れたように返す。

 

「お前はまだ自分の微妙な立場というものが理解できていないようだな…」

 

「はあ?」

 

気の抜けた声を上げる春信にやっと体を向けると今度は質問を投げかける。

 

「お前は自分が大赦からどういう目で見られているのかわかっているのか?」

 

「どういうって。。。割と重要な仕事も任される立場だと思ってるんだが。。。」

 

「そうだ、それなりの発言力のある立場だ」

 

「ゴールドタワーの女性神官に軽くあしらわれる程度だけどな。。。」

 

「その上、当代勇者、三好夏凜の兄でもある」

 

「お前の流した噂のおかげで、ろくでもない評価の元だけどな。。。!」

 

「おまけに大赦の体制を変えようなんて思ってる(やから)だ」

 

「それは誰も知らんだろうが。。。」

 

「どこにも漏れてないと思ってる時点で考え方が甘いんだよ」

 

「え?」

 

怪訝(けげん)な表情で彼の顔を覗き込む。

 

「何を思ってどう動くかまでは分かっていないようだが…

お前は大赦の造反分子の一員と見られているんだよ」

 

「はあっ?!」

 

「だから大赦はお前に重要な情報を優先して開示する事がない」

 

「だ。。。だったら更迭(こうてつ)するとか、情報自体を渡さないとか、してくるんじゃ?」

 

「だから言っているだろう、微妙な立場なんだって」

 

「どういうことだよ。。。」

 

犬吠埼(いぬぼうざき)(ふう)東郷(とうごう)美森(みもり)の件があったように

勇者が大赦の思い通りに動くとは限らんのだ」

 

「あ。。。」

 

「お前をどうこうする事で身内である三好夏凜(かりん)を刺激したくない。

しかし発言力のあるお前に自由に動いてもらっても困る」

 

「だから。。。情報を得た時にはもう事態が収束している状況を?」

 

「全てがそうとは言わんが、そういう可能性もあると知っておけ、三好春信」

 

「。。。すまん」

 

「その奉火祭って儀式の事もただの中止で収まったとは思えん」

 

「既に僕の手の届かないところで動きがあるって事か」

 

「お前に渡った情報が当代勇者たちに渡ることも危惧(きぐ)しているだろうしな」

 

「夏凜ちゃんや皆に話してしまうかもしれないから、か。。。」

 

「少なくとも、お前はそれくらい考えた上で動かなきゃならんって事だ。

防人の壁外調査の結果、どう伝わってる?」

 

「計画通り順調にって、まさか。。。」

 

「第1回の後、何人か補充されたはずだ。死者こそ出なかったがな」

 

「そんな。。。」

 

「ただ待つだけで正確な情報は集まらん。お前は特にな」

 

「ぬう。。。」

 

「大赦としても犬吠埼風みたいな事はもう避けたいだろう、乃木園子がアテに出来ない以上」

 

「確かに。。。

ってあれ?」

 

「どうした?」

 

「さっき、風の事ともう一人誰かのこと話してなかったっけ?」

 

「お前の妹、三好夏凜のことだろ?」

 

「いや、そうじゃなくって。。。」

 

「何言ってんだ?一体誰の話をしてるんだ?」

 

「え?あれ?誰だっけ。。。」

 

なぜか消えない心の引っかかりを残したまま春信は彼の研究室を後にする。

既に事態は勇者部を妹を世界を巻き込む状況に来ていることにも気付かぬまま…

 

 

<西暦末>

 

涙を拭い、奉火祭の列が再び動き始めた時

泣きはらした目のまま春信はひなたに声をかけた。

 

「若葉は。。。怒るだろうな。。。」

 

話している間も二人の目は巫女たちを追っていた。

これから壁の外で炎に身を投げる巫女たちの姿を。

 

「そうですね…でもそれ以上に泣いてしまうでしょう。きっと大きな声で…」

 

「泣く?若葉が?」

 

春信には想像がつかなかった。

どんなに傷ついても

苦しい局面でも

絶望的な状況でも

友を失った時でさえ

若葉が泣いている姿など見たことがなかった。

その若葉が大声を上げて泣く姿などまるで思いもよらなかった。

 

「あなたは…本当に朴念仁ですね…」

 

「それは。。。否定出来ないが」

 

「知っていましたか?私があなたの事を大嫌いだって」

 

「知ってるさ、お前は若葉第一だからな

若葉はなぜか僕といる時はズッコケ娘になっちまう

カッコいい若葉が大好きなお前は、それが気に入らないんだろう?」

 

「本当に何もわかっていませんね」

 

「え?」

 

「私は若葉ちゃんを一番に愛しています。

それはどんな若葉ちゃんでもです。

あなたの前で出てきちゃうドジっ子若葉ちゃんだって大好きなんです」

 

「え?あれ?じゃあ。。。なんでだ?」

 

「だから…朴念仁なんですよ」

 

「むう。。。」

 

「あの子の願いを受け止めるなら…少しは女の子の気持ちも知って下さい」

 

「そう。。。だな。。。」

 

そのまま巫女たちの列に続いて歩くひなたを見送り春信は背を向けた。

 

もう邪魔はしない

 

そう決めたとはいえ巫女たちが炎に身を投げる姿など見守る事はできなかった。

名も知らぬ巫女に別れを告げることも名を問う事もできず背を向けた。

せめて巫女たちの祈りと魂が救われる事を願って…




神樹が枯れる
天の神が侵攻する
神世紀が終わる
それを予見しながら
大赦という組織には何も出来なかった
たった一人の少女を犠牲にする事しか
「俺の力では限界だがな。。。」
諦めを口にする赤き勇者に出来ることはあるのか?
次回『新 三好春信は勇者である-楠芽吹の章-』第3回「最終回」
「限界を超えてこそ勇者というものでしょう?」

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