主人公は転生者だが明確な記憶は残っていない。
他、転生者一人いる感じ、何話になるかは分からんが原作での一誠がフリードと初遭遇した次の日のお話。
何処かの薄暗い森の中…一人の男が残された蝙蝠の翼を見ながら一人呟く。
主「…依頼完了、力に溺れ、はぐれ悪魔となった男ホーラム、人間界に混乱をもたらそうとしたことを後悔するが良い。」
そう言って羽を処分し、森から出るために歩き始める。
主「はぐれ悪魔バイサーを始末してからすぐにこの始末、全く…む?グレモリーから連絡か…。」
連絡を確認し、耳に手を当て、通信を開始する。
主「どうした、新たな依頼が魔王から来たのか?」
リ『いや、そうじゃないわよ、ちょっと管理地に堕天使が好き勝手しているから手伝ってほしいのだけれど構わないかしら。』
主「…はあ、何故処分しない、貴様が管理していることぐらい知って侵犯してきているのだろう、まさかとは思うが…犠牲者が出ているんじゃないだろうな?」
リ『うっ…え、ええ…そうよ、で、でも勝手に殺したら。』
その言葉を聞き、先ほどよりも長くため息を吐く。
主「はああああああ…話は終わり、後で説教だ、今からそっちへ向かう。」
リ『うう…分かったわ、あまり乗り気じゃないけれど…待ってるわよ。』
主「ああ。」
そう言って通信を切り、魔方陣を展開する。
主「…全く、いつまで経っても自覚が足りぬやつだ。」
そう言いながら転移し、その場を後にする。
場所はオカ研部室、リアス・グレモリーが顔に手を当てながらため息をついている。
一「あ、あの部長…大丈夫っすか…?」
リ「ええ、大丈夫よ…ただ、後でうるさく言われるのが確定しちゃって…ね。」
転「一体誰なんすか?部長がそんなに嫌そうにする奴って。」
リ「私の初めての眷属よ…ええ、眷属のはずよ…。」
木「あ、あはは…彼は基本部長に厳しいからね。」
一&転「ええ…。」
その反応に二人が困っている時、部屋に魔法陣が展開され、一人の男が現れる。
転「っ!?侵入者!?堕天使の仲間か!死ねぇ!」
【多分その眷属だろうが事故に見せて殺ししちまえば…!】
リ「っ!?待ちなさい慎士!彼は仲」
そう言うが大量の武器が男へと向かって射出されるが…。
主「チッ、
その言葉と共に7枚の花弁の様な壁が展開され、武器たちを防いでいく。
防いでいくうちに1枚、また1枚と割れていく。
主「…で、俺はいつまで防げばいいんだ?。」
リ「っ!そ、そうだったわ、やめなさい!慎士!」
転「…わ、分かった!」
【チィッ!殺し損ねた!しかもロー・アイアスだと!?こいつ…無限の剣製を特典に選んだ転生者か!】
そう言い、武器の射出を停止させる。
主「…明確な殺意を持って攻撃したことは追求せん、グレモリー、要件はなんだ。」
リ「え、ええ…堕天使が勝手な事をしているからこれ以上の勝手を許さないように街で見張ってほしいのよ。」
主「了解した…しかし、まさかお前までも眷属になっているとはな、一誠。」
その言葉にリアス達は驚く。
朱「あらあら、お知り合いでしたか?」
一「…え?俺、出会ったことあったか?」
主「小学2年までよく遊んでいただろう、3人でよく、な。」
一「小学2年…っ!ま、まさか…玲士!?で、でもお前、死んだんじゃ…!?」
リ「え、え?どういう事?あなた達、知り合いだったの?」
主「…はあ、まったく、俺はあの後すぐにある傭兵に救われてな、13になるまでその人と一緒に暮らし、傭兵業を学んでいたんだ。その人が病没した後は俺一人で傭兵をしていた…が、そこの女にこっちの了承なく眷属に転生させられたという感じだ、分かったか?一誠。」
一「あ、ああそうだったのか…って、了承なく?」
主「そうだ、我儘な女でいきなり現れたかと思えば『私の眷属になりなさい』、ふざけるなと反論すれば逆上して殺そうとしてくる始末、挙句負ければ死にたくないと泣き喚く。」
リ「ちょ、ちょっと!喚いてはいないわよ!」
眷`s【泣きはしたんですね…。】
主「まあ、そんな感じの後に色々あってこいつの眷属になったんだ、俺の了承なく、な。」
リ「そ、そんなに何度も言わなくても良いじゃない…。」
猫「…驚きました、変態先輩と知り合いだったなんて。」
一「ちょっと小猫ちゃん!?」
主「さて、改めて自己紹介をしよう。俺は
転「ちょっと待て!お前が変異の駒使用だと!?」
リ「ええ、そうだけどそんなに驚く事かしら?」
転「そりゃ俺が眷属になる時に使ったのが変異の駒じゃないんですか!?」
リ「あなたは何も変哲もない兵士の駒1本だけよ?」
転「そ、そんな…。」
猫「…部長、そもそもに変異の駒について彼に説明したのですか?」
リ「ええ、どんな駒があるのか聞かれてそれで教えたわ。」
一「というか部長、こいつ呼ばわりされているんですが反応しないんですね…。」
リ「もう、慣れたわ…さて、慎士、あなたも自己紹介しなさい。」
転「へーい、鎌瀬慎士だ、俺の神器は王の財宝、さっきみたいな攻撃を得意とするぜ。」
主「そうか、俺の神器は無限の剣製だ、剣以外を作ると精度は下がるが基本なんでも作れ、ストックして取り出せる神滅具だ。」
一「神滅具?じゃあ俺達の神器と違うのか?」
主「ああ、神器の中でも神すら滅ぼせる事が出来ると言われてい異なる能力を二つ以上持っている特別な14種の神器、さらに所有者が死なぬ限り同じ能力を持つ神器は存在しないそうだ。」
木「僕も彼と似た神器で魔剣創造というのを持っているんだけれどこっちは魔剣を作るだけ、だからね。」
リ「そして彼の場合はさっき言った通り『作成』『内包』の二つに加え『改造』『展開』の4つがあるわ…と言っても『展開』がどういう意味なのかは私も知らないのだけれどね…。」
一「す…すげ―…理解しきれなかったが凄いってのはよく分かったぜ…。」
主「まぁな、展開に関してはグレモリー、一度だけお前に見せたことがあるのだがな。」
リ「え、私見せてもらったことないわよ!?」
主「…まあ、そういうならそれで良いだろう、さて、俺は見回りに出かけてくる。」
リ「あ、待ちなさい、聞きたいことがあるわ。」
主「どうした。」
リ「はぐれ悪魔バイサーって知っているかしら?」
主「ああ、あの女の悪魔か、あいつは既に処刑済みだ、一般人を喰おうとしたからな。」
一「え、しょ、処刑って…殺したのか…?」
主「ああ、因果応報だ、既に別の街で何人か食い殺しているらしいからな。」
リ「そう…でも、なんで知らせてくれなかったのよ…。」
主「奴が侵入したのは消える三日前だ、それだと言うのに貴様はその痕跡すら見つけられずにいたから聞かれなければそれで良いと思っただけだ、この街の一般人に被害も出てないからな。」
リ「うう…まあ分かったわ…じゃあ敵の見張はお願いね…。」
主「任せろ、ではな。」
そう言い、部屋を後にする。
一「…玲士、なんか変わっちまったな…。」
朱「そうなんですの?」
一「ああ、昔のあいつはよく笑って仲間思いで無暗に虫や動物の命を取らないやつだったからな…。」
木「そうだったんだね…。」
猫「…多分、笑わなくなっただけで根は変わっていないはずです。」
転「はっ、どうだかな…少なくとも第一印象は冷酷な殺し屋だぜ?ありゃ部長の管轄外で何人か自分の欲求だけで殺してるわ。」
リ「それは無いわ、彼が殺してるというのは否定はしないけどそれは彼が傭兵として依頼を受けて殺してるだけで欲求だけで殺してるというのは絶対に無いと言えるわ。」
転「…あんなに言われて、信頼してるんすね。」
リ「ええ、だって私の大切な眷属ですもの、ちょっと身近に滞在してくれないのが難だけれどもね、それに…私に説教する際は間違ったことは言っていないもの、よく頭を叩かれはしたけど。」
一「でもそっか…良かった、玲士が生きててくれて。」
猫「…そういえば死んだと言っていましたね、どういう事ですか?」
木「そういえばそうだね、何があったんだい?」
一「俺も良く分からないんだ、2年の夏休みの時に朝起きて遊びに誘おうと家に行ったら、玲士の家が完全に崩れ落ちていたんだよ…しかも両親の遺体とかも無かったのに血痕が家の残骸に付着してるのが見つかったんだ…。」
朱「…それは。」
リ「そう…犯人が誰かも分からないのね…。」
一「…はい。」
リ「さて、この話はここまでにしておくわ、一誠、慎士、あなた達も無暗に教会に近づかないように気を付けてね、あのシスターを助けにというのもやめておきなさい、簡単に死ぬわよ。」
転「了解っす。」
一「…分かりました。」
そしてオカ研のメンバーは今日の部活をやめ、それぞれが帰路へとつく…。
たった一人、怒りで歪んだ表情をしていた事にも気づかず…。
これにてこの話はおしまい。
名前の文字はそれぞれキャラの名前もしくは立場より。
リがリアスって感じに、主人公は主、転生者が転。
名前は主人公が衛士をもじって、転生者が俺の小説ではいつものカマセな名前に。
主人公の転生特典はエミヤの能力と武器の記憶、無限の剣製が神器となって発現している。
もう一人の屑転生者の特典は王の財宝と一度だけ他の転生者がどこにいるか知れる能力、ただしFateとしての作品では有名すぎる乖離剣エアと天の鎖は除外されている。
幼少時の襲撃犯はその転生者、自身の歪んだ夢を邪魔されぬ為に排除しようと目論んだ。
助けた人物は老齢な男、もちろん秘密もある。
ヒロインはだーれにしましょうかねぇー?オリヒロインは今回追加しない予定だが。
…強いから迫るのだろうけど絶対にゼノヴィアはヒロインにならないが。