適当な妄想置き場   作:雪原野兎

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多分第2回的な回、やってたゲームのイベント開始とかと相まって投稿が遅れた。


『このすば』 この黒い剣士に祝福を!その3

冒険者となってから三日後…ロウガは今日の依頼を探しに受付まで来ていた。

 

ロウガ「すまない、誰かいるか?」

 

受付の前でそう言うとルナが窓口より出てきて対応する。

 

ルナ「はーい!どうしましたかロウガさん?」

 

ロウガ「そろそろ路銀が尽きそうでな、討伐系の依頼は何か来ていないだろうか。」

 

ルナ「そうですね…あ!良いクエストがありますね!こちらのG・トードの討伐は如何でしょうか?」

 

ロウガ「G・トードか、ふむ…む、ゴブリンやコボルトの依頼もあるみたいだが何故そいつを先に勧める?」

 

ルナ「G・トード自体は街の近くにも出現するので他の冒険者に助けてもらえることも多いのですがゴブリンとかになると森の方へ行かねばならず、さらに危険な魔物である初心者殺しが近くにいる可能性もありますのでG・トードが一番戦いやすいのです。」

 

ロウガ「なるほどな…しかし初心者殺しか、どういうモンスターなんだ?」

 

ルナ「そうですね…大きな二本の牙を持つ黒いサーベルタイガーのモンスターなのですが、ゴブリンなどのような弱いモンスターを追跡してそれを狩りにきた冒険者を狙って狩りをする為、駆け出しの冒険者の方にとって天敵の様な存在なんですよ。」

 

ロウガ「そうか、ならまずはトードを狩るとしようか、それを受けよう。」

 

ルナ「はい!承りました!では契約金として1000エリスを頂きますね。」

 

ロウガ「ああ…ちょうどか、5匹倒さないと今日は飯抜きになってしまうな。」

 

ルナ「それでしたら今日は1匹だけでも問題ありませんよ、G・トードの肉は食材としても重宝されて1匹5000円分で取引されますので。」

 

『食材』、その言葉を聞きロウガは目を見開く。

 

ロウガ「ほう?カエルの肉か、確か鶏肉に似た味がするらしいと聞いたが楽しみだ、では行ってくるとしよう。」

 

ルナ「はい!頑張ってくださいね。」

 

そう言い、ロウガはギルドを後にする。

 

 

 

場所は街の外壁周辺の丘、ロウガはあたりを見渡し、少し異常な光景を見る。

 

ロウガ「ほう、こんなにいるものなのか、奴の動き次第ではきついか?」

 

目線の先、そこには10数匹近くのG・トードが街へ向けて歩いているのが見え、その後ろの方にはクレーターらしきのが見える。

 

ロウガ「…さて、周りに冒険者はいないが始めるとしようか。」

 

そう言い、鞘に手を掛けて前のめりとなり走り出す。

 

その姿に気づいたG・トード達は歩きよりも少し早い程度の跳ねでロウガへ向けて跳ねはじめる。

 

距離が縮まり、戦闘が始まった刹那、喰われるよりも先に斬り抜けていき、群れを一回抜けるのと同時に6匹のGトードの体に長い切り傷が入り絶命する。

 

ロウガ「…まずは1回分、後は…9体か、行くぞ!」

 

走りながら切り裂いて行き、その亡骸を壁にして近寄ってさらに絶命させていく。

 

残り3匹ほどになった時、遠くの方にいたカエルが跳ねるのをやめて視線をロウガへと向ける。

 

ロウガ「む、動きを止めた?…流石に対応方法ぐらいは分かるか、しかし蛙は確か舌を伸ばして捕食するはずだがこいつらはするのか?…っ!?」

 

亡骸に張り付きながらそう独り言を呟いていると地面が唐突に盛り上がり、新たなG・トードが出現する。

 

ロウガ「しまった…!空中では足が!チィッ。」

 

それにより空中に投げ出されたロウガをカエルの舌が捕らえ、口内へと引き寄せていき…。

 

ロウガ「死ねるか!」

 

口へ入ると同時に体を回転させ、カエルを真っ二つに切り裂き、そのまま慣性で地面へと転がって着地する。

 

ロウガ「はぁ、正直きついな、唐突に出現する可能性もあるのか…はぁっ!」

 

立ち上がってからは走りだし、2匹のG・トードを切り裂き、同じ様に亡骸を壁にし、G・トードの舌の射線に入らないようにする。

 

ロウガ「…数はちょうど15匹、30万エリスと幾ばくかのエリスは確定したが…あいつを倒さねば…む?この気配の感覚は…。」

 

???「あの1匹私が狩っても良いかい?」

 

ロウガ「別にかまわんが…なにをしている?女神エリスよ。」

 

そう言いながら振り返ると、エリス似の少女は吹き出し、むせている。

 

エリス?「ごほごほ…ち、違うよ、私はクリス、冒険者さ。」

 

ロウガ「そうか、後は任せるぞ、エリスよ。」

 

クリス「ちょっとー!だから私はクリスだって!って、たぁっ!」

 

そう会話していると亡骸の壁の後ろから最後のG・トードが歩いて顔を出し、それをクリスが突き刺して絶命させる。

 

ロウガ「ほう、短剣で一撃か、相当慣れているんだな、エリス。」

 

クリス「だーかーら!私は…。」

 

そう言ってクリスが否定しようとするとロウガは目を細める。

 

ロウガ「…。」

 

クリス「うっ…そ、そんなに睨まないでよ…で、でもどうして分かったの…?」

 

ロウガ「はぁ、気配だ、他の人間とは違う神聖な気配を感じたからな、しかも見知った気配だ、であるなら結論としてエリスしかいないだろう。」

 

クリス「そっか…お願いだからほかの人がいる時にはクリスって呼んでもらえると助かるかなー、正体がばれるとちょっと騒ぎになっちゃうし。」

 

ロウガ「それぐらいは弁える、それと別の事だが頼みたいことがあるが構わんか?」

 

クリス「別にかまわないけど…どうしたの?」

 

ロウガ「あのカエル共の肉を運びたいが手押し車がどこにあるかが分からなくてな。」

 

クリス「…あー、なるほど…なら問題ないよ、ここは街の近くだから後で兵士が回収してくれるからね。」

 

ロウガ「む、そうなのか。だがどうやって自分が狩ったというのを証明するのだ?」

 

クリス「それはこれだね、冒険者カードに記載されるから問題ないよ。」

 

ロウガ「なるほど、それなら問題ないな。さて、戻るとするか、口の中に入ってしまったから粘液でべとべとだ、風呂に入って流さねば。」

 

クリス「よ、よく大丈夫だったね…初期からそこまで強いとは思ってなかったよ。」

 

ロウガ「これでも前世は剣道ではなく剣術で鍛えていたからな。」

 

クリス「なるほどね、っと、じゃあ戻るとしようか。」

 

ロウガ「ああ、しかし蛙の肉か、楽しみだ。」

 

クリス「あ、あはは…大抵転生した人はゲテモノだって最初言うけどそう言う所を含めてロウガは変わってるね。」

 

ロウガ「よく言われていたな。」

 

クリス「言われてたの!?」

 

ロウガ「ああ、価値観が達観している、大人びている、お前何歳だとな…っと、すまん、金を貸してくれ、依頼料で手持ちが無くなってたのを思い出した。」

 

クリス「あ、ああうん、後で返してね。」

 

そう会話しながら二人は街へと戻っていく…。




その3、これにて終了。

なおこの後はカエルのから揚げに舌鼓を打ったり、何故こんなにカエルがいたのかをルナと話たりします。

もし連載するとしたらヒロインはルナとウィズになるかなー?ウィズ出てきてないけど。

主人公の強さはまぁ、強めですね、ベルディアには負けるだろうけれど、若いし戦闘経験ないし、FPSで壁に隠れるという重要性を知っている程度だからね。

さて、今回のお話はこれでお終い。

機会があったら連載しようかね。

次回はよく書いたりするハイスクールDxDでも書こうかね、妄想が捗り始めてきたし。

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