適当な妄想置き場   作:雪原野兎

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艦これのお話、第1話的な話。

ある画像のネタが気にいっちゃったので妄想。


『艦隊これくしょん』 ある陸軍教官の艦隊のお話。

日本のド田舎な海辺の道を一人、水色の髪の女の子が鞄を持って歩いていた。

 

??「はぁ…海軍総隊から指令を受けてこんな平和そうな田舎に来たけど鎮守府はどこかしら…。」

 

道すがら出会ったご老人たちに道を聞いて歩くが鎮守府に付く気配がなく、それらしき建物も無い。

 

??「途中で会ったご老人の人達はこっちで良いと言っていたけれど…どこかしらほんと…。」

 

そう呟きながら歩いていると、何度も見慣れた建物が目に入る。

 

??「…まさかとは思うけどあそこじゃないわよね…?鎮守府というより工廠だし…まぁ良いわ、あそこじゃなかったとしても道を聞けば良いわね、というかあそこじゃありませんように…。」

 

そう言ってその建物を目指し、歩き始める。

 

そして、建物に付いた女の子は一人の男と出会う…。

 

??「…ねぇ、あんまり聞きたくないけどここって岩船鎮守府であってるかしら?」

 

そう言われ、そこで作業をしていた男、昭彦は作業を止め、女の子の方へ向きなおす。

 

昭彦「ん?ああ、そうだがお前が呉鎮守府から来た艦娘か?」

 

??「え、ええそうよ、特型駆逐艦5番艦、叢雲よ…で、なんでここ建物が工廠だけしかないのかしら…?」

 

昭彦「叢雲か、俺は『真宮寺昭彦』陸戦教官兼提督代理だ、それでこの場所についてだが予定でしかない場所だったから旧型の工廠しか建てていなかったそうだ。」

 

そう言いながら近くにある道具を手に取り、叢雲の方へ持っていく。

 

昭彦「遠路はるばるご苦労だ、早速だがコレを頼む。掘開したところへそいつを設置してきてくれ。」

 

叢雲「え、あ、はい…。」

 

そう言い、渡された筒、バンガロール破壊筒を掘開されたと思われる箇所に設置していく。

 

叢雲「設置してきたわよ…ねぇ、工事の人は雇わないのかしら…?というか風呂とかは?」

 

昭彦「設置ご苦労だ、工事については海陸ともに上のそれぞれの会計担当が予算を盛大にやらかしてな、下りた予算が当初の予定の半分で雇いたくても雇えないレベルだ。風呂は一人で入るには大きめのが工廠にあるぞ…男湯と女湯は分かれていないが。」

 

叢雲「そ、そう…一応風呂はあるのね…なら良いわ…次に何をすればいいかしら?」

 

昭彦「そうだな…今は休憩して構わない、休憩が終わったら爆破開拓を始めるぞ、上下水道の整備に地盤整理、建物に関しては工廠妖精達が建てれるらしいから地盤整理さえすれば後は何とでもなる。」

 

叢雲「分かったわ。」

 

そう言い、叢雲は鞄を持って工廠へと向かっていく。

 

工廠へ着いた叢雲は建造装置が動いていることに気付く。

 

叢雲「…あら?建造装置が動いているという事は人員補充も考えてたのね。…待って、建造時間が長い…?」

 

建造装置に表記されている残り時間数字が長いことが気になり、少しずつ顔が青くなっていく。

 

叢雲は残り資材が表示されるパネルを見に行き…叫びをあげる。

 

叫びをあげた後、叢雲は昭彦の元へと走って行き思いっきり肩を掴む。

 

昭彦「ん?どうした、まだ休憩してても」

 

そのまま前後させながら文句を言いまくる。

 

叢雲「アンタ馬鹿じゃないの!?なんで資材全部建造に投入してるのよ!?しかも燃料を全部!今の所一番大切な資材よ!?燃料が切れたら艤装も使えないのよ!?」

 

昭彦「む、むう、力仕事だからな、人が多ければ…。」

 

叢雲「だからって全部使い切るレシピにしなくても良いでしょ!バカじゃないの!?私だって駆逐艦だって力持ちなんだから駆逐レシピで良いのにああああああもう!」

 

昭彦「なんだ、その…すまん。」

 

叢雲「謝るなら次はちゃんと資材の残りを気にしてやりなさい!良いわね!」

 

昭彦「あ、ああ、分かった。」

 

叢雲「・・・はぁ、じゃあ今度こそ休憩に行ってくるわ…。」

 

やり取りを終え、叢雲が休憩に向かう。

 

 

 

時間が経ち、休憩を終えた叢雲が作業場へ戻ろうとした時、建造装置の扉が開き、4人の艦娘が現れる。

 

眠そうな黒い髪の艦娘、灰色の髪の短いツインテールの艦娘、眉が特徴的な扇子を持った紫髪の艦娘、青みがかった黒髪の長いツインテールの艦娘。

 

黒髪「ふわぁ…っと、あれ?提督はどこだろ?」

 

灰髪「衣笠さんが2番目みたい。」

 

紫髪「ふむ?自動で扉が開くようになっておったようじゃの。」

 

青黒髪「提督はどこにいるのかしら…ってあら?」

 

4人が周りを見渡していた時、青黒髪の艦娘が叢雲に気付く。

 

青黒髪「丁度良かったわ、ねえ、あなたはここの鎮守府の艦娘よね?提督がどこにいるか知らないかしら?」

 

叢雲「ええ、知ってるわ…知ってるけれど提督ではないのよね…。とりあえず私は叢雲、この鎮守府の初期艦よ。」

 

黒髪「お、そっか!私は古鷹型2番艦、加古ってんだ~よっろしく~。」

 

衣笠「私は青葉型2番艦の衣笠よ、よろしくね!」

 

紫髪「私は初春型1番艦の初春じゃ、気になる言葉も聞こえたがよろしく頼むぞ。」

 

青黒髪「長良型3番艦の五十鈴よ、よろしく頼むわね。早速で悪いけれど提督…じゃないのよね?一番偉い人の所へ案内してもらっても良いかしら?」

 

叢雲「ええ、分かってるわ。こっちよ、ついてきなさい。」

 

そう言い、叢雲は扉へと歩き始め、4人もその後ろへとついて行く。

 

5人が作業中の昭彦の元へと到着し、声を掛ける。

 

叢雲「教官、休憩終ったわよ、あと建造が終わったから4人を連れてきたわ。」

 

昭彦「ああ、分かった。」

 

その声を聞いた昭彦は作業止め、振り向いて挨拶をする。

 

昭彦「陸戦教官兼一応提督代理の真宮寺昭彦だ、今は基地制作してるが艦娘の陸戦技能の指導が主な仕事だ。」

 

そう言い、それぞれ4人が挨拶すると加古から疑問が上がる。

 

加古「…って、あれ?そういえば陸戦技能って言ってたけどさ、私ら海の上で戦うのが基本のはずだよね?」

 

昭彦「それについては上から『砲撃すら届かない完全な陸地型の敵が出た場合を予測して先に修練を積ませておく必要があると案が出た』からだそうだ。」

 

衣笠「なるほどね、だから教官さんがここに配備されたんだ。」

 

昭彦「そういうことになるな、基本は自衛の訓練をする、自衛が出来れば逆にどう攻めれば良いかもわかるようになるからな、後は基礎として合気道を全員におぼえてもらう。」

 

五十鈴「思いっきり近接技能だけれど何故?」

 

昭彦「他の鎮守府へと戦力として行く事があるからだ、なにやらセクハラがひどいと小耳に挟んでな、そう言う意味でも身を守るために覚えてもらう。」

 

初春「なるほどのう…それで、今わらわ達は何をすれば良い?」

 

昭彦「そこらへんに筒が設置してあると思うがそのバンガロールを使って爆破で掘開してくれ、上下水道整備が終わって地盤整備が終われば後は工廠妖精に任せられるからな。では、全員頼むぞ。」

 

5人「了解(~)!」

 

それぞれ2人ずつに別れて爆破を開始する。

 

叢雲「なんか今日はもう一気にどっと疲れたわ…とりあえず言い忘れてたけどこれからよろしく頼むわね、教官。」

 

昭彦「ああ、よろしく頼む、叢雲。」




そんな感じで今話は終了です。

もしかしたらこれは連載するかも、かも。

視点は今回は叢雲視点、基本提督視点で時々艦娘視点かなーって感じで。

キャラ設定?

真宮寺昭彦(シングウジ アキヒコ)

陸運所属、陸戦技能の教官としてこの鎮守府に配属される。

かつては別の島の基地にて務めていたこともある。

艦娘に対しては深海棲艦に対抗できる存在として内心敬意をはらい、人間として接する。

以上かなー。

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