Fate/dade blaster (更新停止中)   作:黒白黄色

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イリヤの転身 正人の変身

校庭には凛が立っていた。

凛はイリヤを待っていた。

 

 

凛「お、ちゃんと来たわね。 え?」

 

凛が見つめる視線の先には、猛ダッシュしている正人とイリヤの姿があった。

 

凛「ちょっと、あなた達、何でそんなに走ってのよ?」

 

イリヤ「実はちょっと。」

 

イリヤがそう言うと後ろからバイクが来た。

 

正人「うわっ!追い付いてきた。」

 

凛「ちょっと、何なのよこのバイクは!?」

 

イリヤ「助けてください。追われてるんです。」

 

 

するとバイクは正人に近づいてきた。

 

正人「何だよ?」

 

正人はバイクから離れた。

するとバイクはまた正人に近づいてきた。

 

その様子を見て、イリヤはこう言った。

 

イリヤ「もしかしてそのバイク、正人に馴ついているんじゃない?」

 

正人「はぁ?バイクに馴つかれるってどういう事だよ!?」

凛「はいはい、そのことはもういいわ。とりあえずイリヤ、転身してもらえるかしら?」

 

 

イリヤ「はい。・・・」

 

そう言うとイリヤは憂鬱そうな顔でトイレに行った。

 

凛「ちょっと、何処行くのよ?」

 

正人「転身を見られるのが恥ずかしいらしい。」

 

正人はバックの中にあるベルトを見る。

 

正人「いざという時は使ってみるか。」

 

 

イリヤが転身を終え、トイレから出てきた。

 

 

凛「さぁ、始めるわよ。カードの位置は校庭のほぼ中央。そこを中心に歪みが観測されてるわ。」

 

 

イリヤ「中央って・・・」

 

正人「なにもねぇぞ。」

 

正人の言うとおり中央には何も見当たらない。

 

 

凛「ええ、ここにはないわ。カードがあるのはこっちの世界じゃないもの。ルビー。」

 

ルビー「はいはーい。」

 

 

ルビーがそう言うと光の陣が正人達を囲った。

 

 

イリヤ 「え、な、何!?」

 

正人「な、何だこれ!?」

 

二人は驚きを隠せなかった。

 

 

ルビー「第五計測変数に虚数軸を追加。

反転準備を開始。

複素空間の存在を確認。

中心座標の固定を完了。

半径二メートルで反射路形成。

境界回廊を一部反転します。」

 

 

ルビーが訳の分からない言葉と単語を並べて言う。

 

イリヤ「な、何をするの?」

 

凛「カードがある世界に飛ぶのよ。」

 

正人「カードがある世界って何だよ!?」

 

 

その瞬間、正人達は変な空間にいた。

 

イリヤ「あの、凛さん。」

 

イリヤが凛に質問しようとした時、校庭から黒い煙のようなものが出てきた。

 

凛「説明してる暇はないわ!構えて!」

 

 

正人「な、何なんだよこれ!?」

 

凛「報告通りね。クラスカードは実体化するのよ。

カードを回収するには、あれを倒す必要がある

の。」

 

すると煙の中から謎の黒い女が出てきた。

 

イリヤ「ひゃっ、何か出てきた! 戦うなんて聞いてないよ―!」

 

するといきなり黒い女は正人達に襲いかかった。

 

だが横に飛んだおかげで攻撃は回避できた。

 

すると凛は赤い宝石を取り出し奴に投げつけた。

 

宝石は爆発し、黒い女を巻き込んだ。

 

煙が晴れると、そこには無傷の黒い女がいた。

 

凛「やっぱこんな魔術じゃ効かないか。結構高い宝石だったのに・・」

 

 

イリヤ「効かないって、じゃあどうするの?」

 

凛「あんたに任せるわ。」

 

イリヤ「へっ?」

正人「はっ?」

 

凛「大丈夫、魔術は効かなくても純粋な魔力の塊なら通用するはずよ。」

 

正人「他人任せかよ。」

 

するといきなり女は鎖で攻撃してきた。

 

イリヤはその攻撃をギリギリで回避した。

 

イリヤ「かすった、今かすったよ!」

 

攻撃がかすったことで慌てるイリヤに女はまた攻撃を仕掛けてくる。

 

正人「おいイリヤ避けろ!」

 

イリヤは女の攻撃を再び避ける。

 

ルビー「接近戦は危険です。まずは距離を取りましょう。」

 

イリヤ「そうだね、取りましょう、距離」

 

イリヤは後ろを向いた。

 

イリヤ「きょおおりぃぃーーーーー」

 

イリヤは全速力で走り出した。

 

女もイリヤの後を追う。

 

凛「逃げ足は速いわね。」

 

正人「イリヤは足速いからな。」

 

 

凛「てか、こら、逃げてないで戦いなさい!」

 

凛がイリヤに強くそう言う。

 

イリヤ「戦うって、どうすればいいの?」

 

ルビー「イリヤさん 強い攻撃のイメージを込めて私を振ってください。」

ルビーがイリヤにそう言う。

 

イリヤ「強い攻撃のイメージ?」

 

 

すると女はイリヤに向かってくる。

 

ルビー「イリヤさん早く!」

 

イリヤ「もう、どうにでもなれ―!」

 

イリヤは全力でルビーを振った。

 

するとルビーから特大の魔力が出てきて女に直撃する。

女はイリヤの思わぬ反撃にガードしきれず、魔力は爆発した。

 

イリヤ「すごっ!何これ!?こんなのが出るの!?」

 

ルビー「お見事です いきなり大斬撃とはやりますねぇ〜!」

 

凛「今よ、間髪入れずに速攻」

 

凛が遠くでイリヤに言う。

 

イリヤ「強引な」

 

ルビー「子供の運動会を見に来た保護者のようですね」

 

ルビーが遠くで叫ぶ凛を例えで言う。

 

イリヤ「えっと、まだ戦わないといけないんだよね」

 

ルビー「はい 相手は人間じゃありません。思いっきりやっちゃってください」

 

 

イリヤ「ちょっと殺伐し過ぎだけど、 ようやく魔力少女らしくなってきたかも!」

 

イリヤは女に再び攻撃した。

 

 

だがしかし、女はイリヤの攻撃をあっさりと避けてしまった。

 

その後何回も攻撃するが、女はことごとく避けていった。

 

イリヤ「何で!? さっきは当たったのに!」

 

ルビー「警戒されてしまったようですね。 イリヤさん危ない」

 

女は鎖でイリヤに攻撃した。

 

イリヤ「きゃあぁー」

 

イリヤは間一髪で避けたが衝撃でふっ飛んでしまった。

 

正人「イリヤ!」

 

(くそ、どうすればいいんだよ 俺に何か出来ることはないのか?)

 

イリヤをどうやって助けれるか悩む正人、すると正人の頭の中であの言葉が出てきた。

 

回想

 

 

???「それは戦う力であり、守る力でもあるものだ」

 

 

 

 

 

正人「そうだ、これだ!」

 

凛「これだって何よ? ちょっと正人何処行くのよ?」

 

正人は黒い女のところへ走って行った。

 

正人「おい、そこの女、こっちだ」

 

正人は黒い女に挑発を仕掛ける。

 

イリヤ「正人、何やってるの!?」

 

凛「馬鹿なことしてないで早くこっちに戻りなさい!」

 

だが正人は凛の言うことを聞かず女を挑発する。

 

正人「よし、今だ」

 

すると正人はいきなり立ち止まった。

 

 

正人「おい、そこのお前、今度は俺が相手だ!」

 

 

 

5 5 5 standing by

 

 

 

正人「変身!」

 

 

 

complete

 

正人は赤と黒のスーツに身をまとった。

 

 

凛「な、何よあれ!?」

 

 

イリヤ「な、何それ!? 正人!」

 

 

イリヤと凛は正人の姿に驚いている。

 

 

正人「よし、行くぞ!」


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