Fate/dade blaster (更新停止中) 作:黒白黄色
正人「ただいまー。」
正人は家のドアを開け、中に入った。
セラ「あっ、正人さん。帰りが遅いですよ。」
正人にそう言ってきたのはセラだ。
セラは正人が住んでいる衛宮家の教育係、いわゆるお手伝いさんのような人だ。
正人「ちょっと遅れただけだろ。」
セラ「ちょっとではありません。今何時だと思っているんですか?もう6時ですよ。いくら何でも遅すぎます。」
正人「くっ。」
正人はセラの正論の前に言い訳がでなかった。
正人はセラからの説教を聞き流し、居間の方に向かった。
リズ「正人、おかえりー」
イリヤ「おかえり、正人。どうしたの?帰ってくるの遅かったね。」
帰ってきた正人を迎えたのはリズとイリヤだ。
リズはセラの妹で同じお手伝いさんだ。だがセラと違って家事をあまりやっていない。
イリヤは正人の幼馴染の少女である。
名前はイリヤスフィール・フォン・アインツベルンというが、長い為、他の人は基本、イリヤと呼んでいる。
正人「あぁ。ちょっといろいろあってな。それよりお前何してんだ。」
イリヤ「リズと一緒にアニメ見てたの。そうだ、正人も一緒に見ようよ。」
どうやらイリヤは正人と一緒にアニメを見たいようである。
正人「あぁ、悪いけどいいや。疲れて眠くてな。」
イリヤ「そうなの。正人、大丈夫?」
イリヤは正人を心配そうに見る。
その時正人はベルトとファイズフォンを落としてしまった。
イリヤ「んっ?正人、何これ?」
イリヤは落ちたベルトとファイズフォンを手に取った。
正人「あっ、返せっ、何でもねぇよ。関係ねぇから。俺ちょっと部屋行ってるな。」
そう言うと正人は早足で階段を上っていった。
イリヤ「正人、どうしたんだろう?」
イリヤは正人の様子に疑問を感じていた。
一方、正人は自分の部屋にいた。
正人「危なかった。イリヤは勘はいいからなぁ。何かあるってばれたら大変だったぜ。 それにしても、大変なことになったなぁ。これからどうすればいいんだよ。とりあえず、このベルトは俺が持っていればいいのか? まぁ、俺が持っているか。誰かにやっても馬鹿にされるだけだし。」
正人は自分がベルトを持ち続けることを決めた。
正人「これからオルフェノクだったけな?あんな奴らと戦わなくちゃいけねぇのかな。まぁ、覚悟しとかねぇとな。 ふぁぁ、眠い。」
正人はそのまま寝てしまった。
数時間後
正人「ん、寝てたのか。そうだ、風呂入らないと。ベルトも一応持って行くか。」
正人は1階に下り、風呂場に入った。何故か風呂に電気が点いていた。
正人「もしかして、誰か入っているのか?誰だろ?」
正人が風呂のドアを開けるがそこには誰もいなかった。すると、窓の外から三人ぐらいの人の声が聞こえた。
正人「誰だ?」
正人は窓を開け、外を見ると、そこには驚きの光景があった。
何と、ピンク色の衣装、まるで魔法少女のような格好をしたイリヤと見知らぬ女性がいた。
イリヤ「えっ、何で正人がここにいるの!?」
正人「それはこっちの台詞だ。お前こそ何なんだよ、その格好は?」
イリヤ「私も何が何だか分からないよぉ。」
???「イリヤさん、そこのお方は誰ですか?」
すると、イリヤの持っているステッキがしゃべった。
正人「うわっ!しゃべった。お前こそ誰だよ、あとあんたも誰だ?」
ルビー「私は愛と正義のマジカルステッキ、マジカルルビーちゃんでーす。あとそこの年増ツインテールは凛さんといいまーす。」
凛「誰が年増ツインテールよ!」
正人「凛だっけ、あんたか、イリヤにこんなことしたのは?」
正人は凛にそう質問した。
凛「あたしじゃなくてそのバカステッキが原因よ。」
ルビー「バカステッキとは失礼な。」
凛とルビーの間でちょっとした口論になっている。
イリヤ「正人、私どうしたらいいのー?」
イリヤはパニックになり、正人に助けを求めた。
正人「俺もよく分からねぇよ。」
すると、凛がイリヤの下に近づいてきた。
凛「子供を巻き込むのは本意じゃないけど。
今から大事なことを言うから聞きなさい。」
凛は真剣な顔でイリヤに言った。
凛「あなたに拒否権はないわ。恨むならルビーを恨みなさい。
これからあなたは魔法少女になって、クラスカードを集めるのよ。」
正人「は?」
イリヤ「えっ?」
このとき二人の頭の中に同じ考えが浮かんだ。
面倒なことに巻き込まれた。