金髪考古学者の隣人   作:吊人

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隣人の相棒

日本(読者)のみなさんこんにちは。いかがお過ごしだろうか。こちらはどうやら5歳にして相棒(パートナー)を選ぶらしい。

 

「ここに三匹のポケモンがおるじゃろ?」

 

その台詞はダメですよシャガさん!しかもその三匹って…

『モノズ』 『タツベイ』 『フカマル』

 

いやいやいや、シャガさんがドラゴン使いなのは知ってますけど流石にこの面子は…

 

「なんやこのry」

 

 

 

 

 

 

この世界に来て一ヶ月、そろそろ新しい暮らしや5歳児としての生活、前世になかった物(ポケモン)にも慣れてきた。

 

最近の趣味はジムに通う事。といっても、ポケモン世界だから体を鍛える方じゃなくポケモンバトルをする方のジムだ。ウチのお隣さんのシャガさんは市長であり、ソウリュウジムのジムリーダーでもある人だ。リアルシャガさんは普通にいいおじさんだった。そう、()()()()だったのだ。俺も最初は違和感があった。どうやら、原作よりも前の時代らしい。まだアイリスちゃんも居なかった。

 

それともう一つ。特典がまだある事に気がついた。

 

俺はジムにシャガさんと挑戦者のバトルを見に行っているのだが、バトルをしていない時はジムのポケモン達と遊んでいる。モノズ、フカマル、タツベイの三匹と遊ぶ事が多いが、その途中でタツベイを背負って走った事がある。タツベイ(42.1kg)をだ。その時は気づかなかったが、後でタツベイの体重を思い出してこの特典に気づいた。

 

その後も検証してみると、どうやらアニポケみたいな『補正』が掛かる事がわかった。重いポケモンも小さかったら肩に乗せられたり、ポケモンの技を喰らっても軽傷で済んだりそれも直ぐに治ったり。

この特典を『補正』と呼ぶ事にしたが、あってよかったなと思う。本当に…

 

 

 

 

ところで、今日はシャガさんに呼ばれてジムに来ている。なんでも大事な話があるらしい。

 

「こんにちはー」

 

「お、ハルト君よく来たね。」

 

シャガさんは俺の事を孫みたいに扱う。

例えば、お菓子をくれたりポケモンと遊ばせてくれたりする。チョロいおじいちゃんだ。さて、それで何の用だろう?

 

「ハルト君は『トレーナー資格』について知ってるかい?」

 

「なにそれ?」

 

え?何それ初めて聞いたんですけど。

 

「トレーナー資格はジムに挑戦したりポケモントレーナーの為の施設を使う為に必要な資格なんだ。」

 

「そしてそれは10歳になって試験を受けて合格したら貰える物なんだ。」

 

成る程、そんな風になっていたのか。で、それが何に繋がるんだ?

 

「でも、それはあくまでトレーナーになる為の資格だから10歳までポケモンを持ってはダメ、なんて決まりは無いんだ。」

 

へー。なんか段々想像が付いてきたぞ。

 

「そこでだ。ハルト君にポケモンをあげようと思う。勿論、ハルト君の両親にも話はつけてある。」

 

キタ━(゚∀゚)━!ポケモン、ゲットだぜ!

まさかこんなに早くポケモンが手に入るとは…それに博士から貰うだけじゃないんだな…

 

まあいいや。何のポケモンが貰えるんだろうか。

 

「ここに三匹のポケモンがおるじゃろ?」

 

その台詞はダメですよシャガさん!しかもその三匹って…

『モノズ』 『タツベイ』 『フカマル』

 

「なんやこのry」

 

「ん?どうかしたかい?」

 

「い、いや?なんでもないよ?」

 

あっぶね。思わず素が出てしまった。

それにしても『特殊』 『両刀』 『物理』それぞれの進化前とは…確かネット対戦でも使われてたやつらじゃないか。それにこいつらは何時も遊んでるやつらだし…

 

「うーん…どうしようかな…」

 

後の事を考えなければモノズ一択だ。みんな懐いてくれてるから選び難いんだがそれでも、それでもゲームでサザンドラに一目惚れしてしまったんだよなぁ…ゲーチス戦で登場したサザンドラを見た瞬間ビビッと来たんだ。まあ結局、その個体(54レベ)サザンドラ(64レベで進化)に限り無く近い何か(チート)だった様だが。

 

次点でフカマル。前世ではお世話になったし何よりシロナ様の相棒でもあるポケモンだ。

 

三番目ではあるが、タツベイ。といっても、数字にしたら10、9.5、9位の差だから悩む。両刀でサザンドラ・カイリューよりも速く、その上メガ進化すると物理受けにもなるポケモンだ。

 

モノズにするか。いや、ジヘッド(50レベ)を経てサザンドラ(64レベ)に至るまでが長すぎる。確かレベル進化で一番遅いんじゃなかったかな?

フカマル。バンギと合わせて砂パで活躍してくれたしな…

タツベイ。こいつは前世でも育てた事がないから育ててみるのもいいな…

 

よし、決めた!俺はーーーー

 

「このこをもらうよ。」

 

「よしわかった。じゃあ連れて帰るといい。」

 

「ありがとう!おじいちゃん!」

 

「ぐはっ」

 

吐血して倒れた。やっぱりチョロいおじいちゃんだぜ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「これからよろしくな!モノズ(エロゲ主人公)!」

 

噛まれた。解せる。




ここまで読んで下さった読者様ありがとうございます。

やっと主人公がポケモンを手に入れました。
実は最後に選ぶポケモンは決まっていました。これは単純に吊人の趣味ですね。ハイ。サザンドラに一目惚れ云々のエピソードは実話です。なんだよ64レベって(憤慨)幾ら何でも進化レベル高過ぎですよねー。

残り二匹は適当にドラゴンの強いポケモンから選びました。今更ながらフカマルをミニリュウにしておけばよかったかな、なんて思ったり。でもそうするとシロナ様成分が一話の最初だけなんですよねw

次回についてですが、また時間が飛びます。今度は3年程。
そしてネタバレになりますが次回でやっとタイトル回収します。ここまで長かった…まだ長いなんて言ったらダメですね。まだ三話しか書いてないんですから。…まだ三話か…

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それでは次回をお待ち下さい。

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