金髪考古学者の隣人   作:吊人

14 / 16
お久しぶりです。この前、ハーメルン仲間兼リア友のV.Bとリア友二人でクトゥルフ神話TRPGをしてそのシナリオが大変素晴らしく創作意欲を駆られたので書きました。

嘘です。素晴らかったのは本当ですが、バイトの休憩時間暇すぎて書きました。更新が遅れた理由?いつも通りモチベが以下略です。どれもこれも全部レインボーシックスシージってゲームが悪いんや。今回は4ヵ月なので許して下さい。(前回は5ヵ月)

作者も内容を忘れていたので、忘れているであろう読者様の為におおまかな流れを書いておきます。

ハクタイの森まで来たぜ!

雨だ!森の洋館で雨宿りするぜ!

なんか普通の館だった!

レティシアとバトル!勝利!ケーシィが進化!

もやが掛かっている…鋭角から逃げねば(使命感)

バトル終わって休憩中←今ここ


隣人と森の洋館(下)

日本(読者)のみなさんこんにちは。いかがお過ごしだろうか。こちらはどうやらバトルが終わって一息つく様だ。

 

 

 

 

 

「…ふぅ。楽しいバトルだったわ。本当にありがとう!」

 

「俺も楽しかったです。それにケーシィもユンゲラーに進化できましたし。」

 

「前より頼もしくなったよね~」

 

バトルが終わってポケモン達を回復した後、俺達は二階の右から二番目の部屋で休憩していた。

 

「あ、この羊羹美味しい!」

 

「どれどれ…ホントだ…めちゃくちゃ美味しい!」

 

「それはセバスの作った羊羹なの。我が家自慢のお茶菓子よ。よかったら少し持って帰る?」

 

「はい!ありがとうございます!」

 

「やったぁ!ありがとうレティシアさん!」

 

これがゲームでもあった『もりのようかん』か。これを『なんでもなおし』代わりに使うのはもったいない美味しさだ。

 

もやが広がった気がした。

 

 

 

 

レティシアさんと話しているときにふと、視線を感じた気がした。その方向を向いてみるとレティシアさんがいた。気のせいだな。

 

「ねえレティシアさん。なんでそこにある肖像画は目が赤いの?」

 

シロナに言われて見てみると確かに赤い目をしていた。シロナはよく気がついたな。というか、あれ?

 

「目…動いてないですか?」

 

「またゲンガーね!出てきなさい。」

 

レティシアさんが一声掛けると、どうやらイタズラが成功したのが嬉しかったのだろうゲンガーが出てきた。

 

「まったくもう…ゲンガーがごめんなさいね。」

 

「ううん、ちょっとビックリしたけど大丈夫!」

 

「ありがとう。あ、そうだ!ちょっと待ってて」

 

何かを思いついたらしいレティシアさんが部屋を出ていった。どうやら音的に右端の部屋に行ったようだ。

 

「それにしてもここのポケモンは人懐っこくて可愛いね!」

 

「ポケモンはトレーナーに似るって言うけど本当なんだろうな。」

 

なんて会話をしていると、レティシアさんが戻ってきた。

 

「さっきのお詫びとバトルのお礼にこれをあげるわ。」

 

「これは…身代わりの技マシンですか。」

 

「そう、どうせもう私達は使わないから…」

 

そう言ったレティシアさんは少し寂しそうだったから、深く詮索はしない事にした。

 

もやがもうすぐ限界を迎えそうな気がした。

 

 

 

 

 

 

技マシンを貰った後も少し話していたら、レティシアさんがこう言った。

 

「ごめんなさい、この後ちょっと行かないといけない所があるから私はそろそろ失礼するわね。」

 

「雨宿りさせて貰ってありがとうございました!…ん?雨宿り?」

 

「そういえば雨宿りをしに来たんだったね私達…」

 

「うふふ…楽しんで貰った様で嬉しいわ!」

 

「いつの間にか雨も上がってたみたいだし俺達も帰るか。」

 

「そうだね~急いでハクタイシティに行かなきゃだね。」

 

「じゃあ私も少しお見送りしようかしら。」

 

そのまま玄関まで行くとセバスさんも玄関で待っていた。

 

「今日はお嬢様と遊んでいただいてありがとうございます。久しぶりにお嬢様が楽しそうにされているのを見れて、もうこの爺は思い残す事はございません。」

 

「もう、セバスったら。」

 

その場で嘘泣き始めたセバスさんを見て全員で笑う。ゴーストやゲンガーも笑っていた。

 

「それじゃあ、ありがとうございました。」

 

「ありがとうございました!」

 

「ええ、アナタ達の旅の幸運を祈ってるわ。」

 

「私も、祈っております。」

 

もやがこれ以上は無理だと軋んでいた。

 

 

 

 

 

 

森の洋館を出て空を見上げるとそこには虹が架かっていた。

 

「楽しかったね!」

 

「ああ、そうだね。また今度近くを通った時は遊びにこようか。」

 

「あれ?アナタ達森の洋館で()()()でもしてたの?」

 

急に話しかけられ、そちらを向くと同い年くらいの、髪がオレンジ色でおかっぱ頭の美少女がいた。

 

「私はナタネ。ハクタイシティに住んでてこの辺りはたまに通るんだけど昼間から肝試ししてる人は初めてみたわ。二人はどうしてこんな時間に?」

 

「えーっと、ごめん。肝試しってどういう事?」

 

「え?だってその館は昔…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゴース達ごめんね、普通の館みたいに装ってもらって。大変だったでしょう。」

 

「お嬢様、そろそろお時間です。」

 

「ええ、分かってるわ。最後に思う存分遊べてよかったわ。」

 

「私も本当に思い残す事はございません。」

 

「あら、冗談かと思っていたわ。」

 

「いえいえ、この爺が最後に望むことはお嬢様の笑顔です。」

 

「これからも同じ所にいるんだからいつでも見られるわよ。」

 

「それはそれは、まだまだ執事として働かなければなりませんね。」

 

「そうね。これからも一緒にいて頂戴。」

 

「ええ。」

 

廃墟の様な館には、ポケモン以外に誰も居なくなった。

 

 




ここまで読んで下さってありがとうございます。

実は、前回投稿した後で感想が届きいたんですが、その方が「平凡の見せかけ」と言っているのを読み、内心ヒヤヒヤでした。やはり作者程度の頭で考える展開は皆様にはお見通しの様です。

幸い(?)その方はエスパータイプのポケモンが~と言っているので少し違うと言っておきましたが、作者から見れば読者様は全員エスパータイプですw

ところで、検索ワードに『シロナ』と入れて検索すると、投稿順でこの作品が二番目(4ヵ月前なのに)になります。しかも全体で14作品しかありませんでした。もっと流行れ。いや、やっぱり(埋もれるから)流行るな。やっぱり(シロナの魅力を知って)流行れ。


それでは、次回の更新もいつになるか分からないですが、なるべく早めに更新しようと思うので、お待ち下さい。

感想評価誤字報告待ってます!



追記
『もや』の正体はゴースでした。ゴースはガス状なので、もやに見えない事もないだろうと思い、猟犬のネタを入れるのと同時に展開予想の妨げとして『もや』と表記しました。装うという点においては、アニポケでゲンガーが絵に変化していた事があるのでゴースも出来るだろうということです。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。